はじめに
Claude Code の v2.1.110 〜 v2.1.114 の主要な変更点をまとめました。
このバージョン帯では Claude Opus 4.7 の xhigh エフォートレベル対応、--enable-auto-mode フラグの廃止、/ultrareview コマンドの追加、ネイティブバイナリへの移行など、大きな変化が続いています。
# アップデート方法
npm update -g @anthropic-ai/claude-code
# バージョン確認
claude --version
# Auto モードが --enable-auto-mode なしで使えるように!
claude
3行まとめ
- 🚀
--enable-auto-modeフラグが不要になり、Auto モードがデフォルトで利用可能に(v2.1.111) - 🔍
/ultrareviewでクラウド上のマルチエージェント並列解析による包括的コードレビューが可能に(v2.1.111) - ⚙️ CLI がバンドル JavaScript ではなくネイティブバイナリを起動するアーキテクチャに変更(v2.1.113)
✨ 新機能まとめ
🚀 Auto モードのデフォルト化(v2.1.111)
--enable-auto-mode フラグが不要になりました。すべてのユーザーが追加フラグなしで Auto モードを利用できます。Max サブスクライバーは Opus 4.7 との組み合わせでも利用可能です。
# 以前は必要だったフラグが不要に
# claude --enable-auto-mode ← もう不要!
claude
🧠 Claude Opus 4.7 の xhigh エフォートレベル(v2.1.111)
Opus 4.7 専用の新しいエフォートレベル xhigh が追加されました。high と max の間に位置し、速度と知性のバランスを細かく調整できます。
# エフォートレベルの設定
/effort xhigh
# または CLI フラグ
claude --effort xhigh
# /effort を引数なしで呼ぶとインタラクティブスライダーが開く
/effort
| レベル | 速度 | 知性 | 対応モデル |
|---|---|---|---|
low |
⚡⚡⚡ | ★ | 全モデル |
high |
⚡⚡ | ★★ | 全モデル |
xhigh |
⚡ | ★★★ | Opus 4.7 のみ |
max |
🐌 | ★★★★ | 全モデル |
🔍 /ultrareview コマンド(v2.1.111)
クラウド上でマルチエージェント並列解析・批評による包括的なコードレビューを実行できる /ultrareview コマンドが追加されました。
# 現在のブランチをレビュー
/ultrareview
# 特定の GitHub PR をフェッチしてレビュー
/ultrareview 123
v2.1.113 ではさらに高速化(並列チェック)・起動ダイアログへの diffstat 表示・アニメーション付き起動状態が追加されました。
🛡️ /less-permission-prompts スキル(v2.1.111)
トランスクリプトをスキャンして、よく使われる読み取り専用の Bash/MCP ツール呼び出しを検出し、.claude/settings.json への優先度付きアローリストを提案するスキルが追加されました。
/less-permission-prompts
🖥️ /tui コマンドと tui 設定(v2.1.110)
フリッカーフリーレンダリングに切り替える /tui コマンドが追加されました。会話を維持したまま表示モードを切り替えられます。
# フルスクリーンモードに切り替え
/tui fullscreen
🔔 プッシュ通知ツール(v2.1.110)
Remote Control と「Claude が判断したときにプッシュ通知を送る」設定を有効にすると、Claude がモバイルにプッシュ通知を送れるようになりました。
🎨 「Auto(端末に合わせる)」テーマ(v2.1.111)
端末のダーク/ライトモードに自動で合わせる新テーマオプションが追加されました。
/theme
# → "Auto (match terminal)" を選択
🔒 sandbox.network.deniedDomains 設定(v2.1.113)
より広い allowedDomains ワイルドカードで許可されている場合でも、特定のドメインをブロックできる設定が追加されました。
// .claude/settings.json
{
"sandbox": {
"network": {
"deniedDomains": ["malicious.example.com"]
}
}
}
🛠 主な改善
⚙️ ネイティブバイナリへのアーキテクチャ変更(v2.1.113)
CLI がバンドル JavaScript ではなく、プラットフォームごとのネイティブバイナリを起動するように変更されました。起動速度やリソース効率の改善が期待されます。
🔑 パーミッションプロンプトの削減(v2.1.111)
- グロブパターン付きの読み取り専用 Bash コマンド(例:
ls *.ts)がパーミッションプロンプトを出さなくなりました -
cd <project-dir> &&で始まるコマンドもプロンプトなしで実行可能(v2.1.113 でさらにcd <current-directory> && git …も対象に)
⌨️ キーバインドの改善(v2.1.111 / v2.1.113)
| キー | 新しい動作 | バージョン |
|---|---|---|
Ctrl+U |
入力バッファ全体を消去(Ctrl+Y で復元) |
v2.1.111 |
Ctrl+L |
画面全体を強制再描画 + プロンプトクリア | v2.1.111 |
Ctrl+A / Ctrl+E
|
複数行入力の論理行の先頭/末尾へ移動 | v2.1.113 |
Shift+↑/↓(フルスクリーン) |
選択範囲が画面端を超えるときビューポートをスクロール | v2.1.113 |
Windows: Ctrl+Backspace
|
前の単語を削除 | v2.1.113 |
📂 プランファイルのネーミング改善(v2.1.111)
プランファイルがランダムな単語ではなく、プロンプトの内容をもとに命名されるようになりました(例: fix-auth-race-snug-otter.md)。
🔍 タイポサジェスト(v2.1.111)
claude <word> でタイポがあると最も近いサブコマンドを提案するようになりました。
$ claude udpate
→ "Did you mean `claude update`?"
📝 セッションリキャップの対象拡大(v2.1.110)
テレメトリ無効環境(Bedrock / Vertex / Foundry / DISABLE_TELEMETRY)でもセッションリキャップが有効になりました。無効にしたい場合は /config または環境変数で設定できます。
export CLAUDE_CODE_ENABLE_AWAY_SUMMARY=0
🔄 スケジュールタスクの復活(v2.1.110)
--resume/--continue で期限切れでないスケジュールタスクが復活するようになりました。
🔒 セキュリティ強化(v2.1.113)
- macOS で
/private/{etc,var,tmp,home}パスがBash(rm:*)の危険な削除対象として扱われるように -
env/sudo/watch/ionice/setsidなどの exec ラッパーでラップされたコマンドにも Bash deny ルールが適用されるように -
Bash(find:*)アローリストがfind -exec/-deleteを自動承認しなくなった
🔌 Windows PowerShell ツール(v2.1.111)
Windows で PowerShell ツールが段階的にロールアウトされています。Linux/macOS でも CLAUDE_CODE_USE_POWERSHELL_TOOL=1 で有効化可能(要 pwsh)。
🐛 主な修正
v2.1.114 の修正
- エージェントチームのチームメートがツール権限を要求した際の権限ダイアログクラッシュを修正
v2.1.113 の修正
| カテゴリ | 修正内容 |
|---|---|
| MCP | 同時呼び出しのタイムアウト処理で、あるツール呼び出しのメッセージが別の呼び出しのウォッチドッグを無効化する問題を修正 |
| キーボード | Cmd-backspace / Ctrl+U でカーソルから行頭まで削除できない問題を修正 |
| 表示 | セルにパイプ文字を含むコードスパンがあるとマークダウン表が壊れる問題を修正 |
| セッション | セッションリキャップが未送信テキストを入力中に自動発火する問題を修正 |
| MCP | サブエージェントの中断後に明確なエラーで 10 分後に失敗するように(サイレントハング → 明確なエラー) |
| セキュリティ | Bash の複数行コマンドで最初の行がコメントの場合にトランスクリプトに完全なコマンドを表示するよう修正(UI スプーフィングベクター閉鎖) |
| その他 |
CLAUDE_CODE_EXTRA_BODY の output_config.effort がサブエージェント呼び出しや Vertex AI で 400 エラーを引き起こす問題など多数修正 |
v2.1.112 の修正
- auto モードで "claude-opus-4-7 is temporarily unavailable" エラーが出る問題を修正
v2.1.111 の修正
- iTerm2 + tmux 環境でターミナル通知送信時に表示が崩れる問題を修正
- 非 git 作業ディレクトリで
@ファイル候補がターンごとにプロジェクト全体を再スキャンする問題を修正 - LSP 診断が編集前に表示されてモデルが直前に編集したファイルを再読み込みしてしまう問題を修正
-
/resumeのタブ補完が即座に任意のタイトル付きセッションを再開してしまう問題を修正 - フィードバックサーベイが連続して表示される問題を修正
-
PermissionRequestフックがupdatedInputを返すときにpermissions.denyルールが再チェックされない問題を修正 - その他多数のバグ修正
v2.1.110 の修正
| カテゴリ | 修正内容 |
|---|---|
| MCP | SSE/HTTP トランスポートでサーバー接続がレスポンス中に切断した際に MCP ツール呼び出しが無限ハングする問題を修正 |
| 表示 | macOS Terminal.app などで起動時のレンダリングが崩れる問題を修正 |
| フック |
PreToolUse フックの additionalContext がツール呼び出し失敗時にドロップされる問題を修正 |
| MCP | 非 JSON 行を stdout に出力する stdio MCP サーバーが最初の非 JSON 行で切断される regression(2.1.105 起因)を修正 |
| セッション | セッションクリーンアップがサブエージェントのトランスクリプトを含むフルディレクトリを削除しない問題を修正 |
| Remote Control | Remote Control のセッション名変更がローカル CLI セッションに反映されない問題を修正 |
| セキュリティ | "Open in editor" アクションを信頼できないファイル名によるコマンドインジェクションに対して堅牢化 |
| その他 | 多数の表示・Remote Control・パーミッション関連のバグ修正 |
📋 バージョン別サマリー
| バージョン | 主な内容 |
|---|---|
| v2.1.114 | パーミッションダイアログのクラッシュ修正 |
| v2.1.113 | ネイティブバイナリ化、セキュリティ強化、キーバインド改善、多数のバグ修正 |
| v2.1.112 | Opus 4.7 auto モードの修正 |
| v2.1.111 | Opus 4.7 xhigh、Auto モードのデフォルト化、/ultrareview、/less-permission-prompts
|
| v2.1.110 |
/tui コマンド、プッシュ通知、セッションリキャップ拡大、多数のバグ修正 |
まとめ
v2.1.110 〜 v2.1.114 は機能・安定性・セキュリティのいずれの面でも大きな進化がありました:
-
Auto モード普及:
--enable-auto-modeフラグが不要になり、より多くのユーザーに展開 -
コードレビュー強化:
/ultrareviewによるクラウドネイティブなマルチエージェントレビューが利用可能に - パーミッション摩擦の低減: 読み取り専用コマンドやパターン付きコマンドのプロンプト削減
- セキュリティ: exec ラッパー対応、危険パスの保護強化など複数の脆弱性修正
- アーキテクチャ改善: ネイティブバイナリ移行で起動・実行効率の向上
/ultrareview と /less-permission-prompts は日常的な開発ワークフローに組み込む価値が高い機能です。ぜひ試してみてください。