Claude Code の v2.1.270 〜 v2.1.278(全9リリース)の CHANGELOG をまとめました。今回の目玉は Auto mode の分類器コストを組織側では課金しないサーバーサイド分類器がデフォルト化されたことと、CLAUDE.md がないプロジェクトで AGENTS.md を読めるようになったことです。加えて、直前バージョンの回帰を即座に修正するパターンが2回(v2.1.270、v2.1.276)続いたほか、Bash 権限チェックの回避経路やログへのシークレット漏えいなど、セキュリティに直結する修正も多数入っています。
✨ 新機能まとめ
⚙️ 環境変数・設定
Auto mode のサーバーサイド分類器がデフォルトに(v2.1.278)
- Claude API / Enterprise ユーザー、および Bedrock・Vertex・Foundry・gateway 上で、Auto mode の分類判定がサーバーサイドの分類器を使うようになりました。この分類器オーバーヘッドは課金されません。Bedrock/Vertex/Foundry/gateway では
CLAUDE_CODE_AUTO_MODE_SERVER=0でオプトアウトでき、課金対象のフォールバックが発生した際には警告が出ます。/statusに判定方式を示すAuto mode server行が追加されました
AGENTS.md 対応(v2.1.277)
- CLAUDE.md が存在しないプロジェクトでは、代わりに AGENTS.md を読み込むようになりました(Bedrock/Vertex/Foundry は未対応)。
/configの「Project instructions」から変更できます
per-command の allowed_domains(v2.1.271)
- auto mode かつサンドボックス有効時、Bash・PowerShell・Monitor に対してコマンドごとにアクセス許可するドメインを指定できるようになりました。必要なホストだけをそのコマンド専用に開放し、それ以外は拒否されます
modelPricing multiplier の拡張(v2.1.271)
-
modelPricing管理設定および Claude apps gateway のpricingブロックで、内部チャージバック用に最大10倍までのマークアップ倍率を設定できるようになりました
omitClaudeMd(v2.1.271)
- エージェント frontmatter と
--agentsJSON に追加され、カスタム/プラグインサブエージェントを user・project・local の CLAUDE.md なしで実行できます(管理ポリシーファイルは引き続き読み込まれます)
CLAUDE_CODE_MCP_STARTUP_WAIT_MS(v2.1.274)
- 非対話型の最初のターンが、接続中の MCP サーバーをどれだけ待つかを制御できます(
0で待たない)
Claude apps gateway の egress / ヘッダー設定拡充(v2.1.277)
- 転送プロキシのみが egress 経路のゲートウェイ向けに
CLAUDE_GATEWAY_PROXY_IS_EGRESS_BOUNDARY=1を追加。アップストリームごとに静的ヘッダーを送る任意のheaders:マップも追加されました
⚡ CLI / 起動オプション
--accept-command <sha256>(v2.1.271)
-
claude plugin install/claude plugin updateで、-yの代わりに前回--json実行時に表示されたコマンドのハッシュだけを承認できます
--drain-marker-file(v2.1.271)
-
claude self-hosted-runnerに追加。SIGTERM によるドレイン時に指定パスのファイルが存在すれば、サーバーへの終了報告をホストドレインとして扱います(テレメトリ用途)
Remote セッションでの fast mode(v2.1.271)
- Claude Code Remote(クラウド・セルフホストランナー)で、ホスト側の fast mode 設定やセッション内の
/fastが組織のポリシー許可範囲で適用されるようになりました
🔌 MCP
MCP サーバー切断時の通知(v2.1.273)
- セッション途中で MCP サーバーが切断し、自動再接続も失敗した場合に
/mcpを案内する通知が追加されました
🤖 エージェント
Remote Control セッションの fork(v2.1.273)
-
claude --remote-controlや Claude アプリからの/remote-controlで開始したセッションを、自分のマシン上のバックグラウンドセッションとして fork できるようになりました
バックグラウンドタスクの完了待ち表示(v2.1.277)
-
/tasksなどのパネルを開いている間にバックグラウンドタスクが完了すると、更新が待機中である旨の行が表示されるようになりました
🚀 パフォーマンス・UX
claude.ai のスキル・プラグイン同期(v2.1.275)
- claude.ai アカウントで有効にしているスキル・プラグインがターミナルセッションに同期されるようになりました。
syncClaudeAiSkills: false/syncClaudeAiPlugins: falseでオプトアウト可能です
send-now キー(v2.1.275)
-
ctrl+enter(またはctrl+x ctrl+s)で現在のターンを中断し、キュー済みのメッセージをまとめて送信できます。送信済み・キュー中のメッセージはモデルが受け取るまでグレー表示されます
/plugin install <plugin> --marketplace <source>(v2.1.275)
- 未追加のマーケットプレイスからインストールする際、マーケットプレイスの追加を提案したうえでインストールしてくれるようになりました
/config のマウス対応(v2.1.271)
- フルスクリーンモードの
/configパネルで、ホイールスクロール・設定値のクリック変更・ポインタ位置のハイライトに対応しました
折りたたみメッセージのクリック展開(v2.1.274)
- フルスクリーンモードで、折りたたまれたチームメイト/エージェントのメッセージをクリックで展開できるようになりました
メモリ逼迫の警告表示(v2.1.274)
- メモリ使用量が危機的な水準に達すると、解放や安全な再起動の手順を示す警告が表示されるようになりました
💻 VSCode
-
Continue After Reload(v2.1.274): ウィンドウリロードで中断したステップの続行をチャットに表示。
Claude Code: Continue After Reload設定でオフにできます - Memory / Instructions メニュー(v2.1.274): Customize メニューに追加。Memory は自動メモリのトグルと保存済みメモリを、Instructions は CLAUDE.md の編集をそれぞれ扱います
-
Sign out 行(v2.1.277): パネルメニューに追加。タイプコマンドの
/logoutにも対応 -
バックグラウンドシェルのエージェントマップ表示(v2.1.277): 実行中のバックグラウンドシェルやタスクが Stop 付きでエージェントマップに表示され、
/tasksタイプコマンドでも開けます -
Copy response ボタン(v2.1.277): 各応答にコピーボタンを追加、タイプコマンド
/copyにも対応 - アーカイブ済みセッションの一括復元(v2.1.277): 非アクティブセッションの自動アーカイブ通知と「Unarchive all」アクションを追加
- コスト・トークン使用量の表示(v2.1.277): プランの上限が適用されない環境(Vertex/Bedrock/Foundry/APIキー)で、Account & usage ダイアログとセッションマネージャーに表示
🛠 主な修正
⚡ CLI / セッション
- v2.1.270: 読み取り専用の git コマンドが、セッションをしばらく実行し続けると予期せず権限プロンプトを求めてしまう問題を修正(2.1.269 の回帰)
-
v2.1.276:
ANTHROPIC_BASE_URLがプロキシ/ゲートウェイを指している場合に全リクエストが400 … Input tag 'advisor_20260301'で失敗する重大な回帰を修正(2.1.275 の回帰) -
v2.1.274:
/goalなどの hook 駆動セッションで、コンテキストが再びオーバーフローした際に圧縮されず "Prompt is too long" で失敗する問題を修正 -
v2.1.274: 圧縮済みセッションを
--continue/--resumeすると、実行中だった/goalが失われる問題を修正 - v2.1.273: context meter と auto-compact が advisor-tool のターンを実際の約2倍のサイズとしてカウントしており、本来より約半分のタイミングで auto-compact が発動していた問題を修正
-
v2.1.271:
/resumeと/teleportが前の会話のファイル読み取り履歴を引き継いでしまい、再開した会話が一度も読んでいないファイルを編集できてしまう問題を修正 -
v2.1.277:
claude -pや Agent SDK セッションが内部エラーで結果を返さずハングすることがあった問題を修正(エラーを報告して exit code 1 で終了するように) - v2.1.277: 同じマシン上で別ビルド(IDE 拡張機能に同梱された CLI など)が動作していると、予期せずログアウトされる問題を修正
- v2.1.277: 作業中に入力したメッセージがモデルに無視されることがあった問題を修正
-
v2.1.271:
/resume/--resumeが 5MB 超のセッションを再開する際に並列ツール呼び出しや1Mコンテキスト設定を落としてしまう複数の不具合を修正
🔒 パーミッション / セキュリティ
- v2.1.271: ワイルドカードで展開されるファイルや、シェル変数宣言フラグでコマンドを偽装できてしまうケースなど、Bash 権限チェックの複数の回避経路を修正
-
v2.1.271 / v2.1.273 / v2.1.274 / v2.1.275:
permissions.blockReadsOutsideWorkingDirectoriesを回避できていた複数のパターン(2回のディレクトリ変更、サブシェル、cd+gitチェーン、ネストしたシェル展開、解析できない Bash 行でのサブシェル経由の危険なrm、メモリディレクトリの対象外扱いなど)を継続的に修正 -
v2.1.277:
sandbox.excludedCommandsの glob が、複合 Bash コマンドの一部だけ一致してもコマンド全体をサンドボックス対象外にしてしまう問題を修正(以後は各部分すべての一致が必須に) - v2.1.275: plugin/marketplace のメッセージ・ログ・URL にパスワードやトークンが平文で表示される問題を複数修正
-
v2.1.274: MCP 接続エラーや MCP ログインツールの説明が、
${VAR}から解決したシークレットをそのまま表示していた問題を修正 -
v2.1.271:
allowManagedMcpServersOnly・deniedMcpServers・disableClaudeAiConnectorsが、サーバー管理設定と併用されている場合に無視されてしまう問題を修正
🔌 MCP
-
v2.1.274: Streamable HTTP の MCP ツール呼び出しが、サーバーごとに設定したより長い
timeoutを無視して約5分でタイムアウトする問題を修正 -
v2.1.274: legacy HTTP+SSE しか話さない
http設定の MCP サーバーが、最初のリクエストに 422 や他の 4xx を返すと接続できなかった問題を修正 -
v2.1.274: MCP ツール呼び出しが 403 insufficient_scope で拒否された際、期限切れサインインとして誤って報告されていた問題を修正(不足している権限名と
/mcp再認証への案内を表示するように) - v2.1.271: MCP OAuth のクライアント登録処理の複数の不具合(同意拒否で新規登録が強制される、別リダイレクト URI 用の登録が誤って再利用される、同時書き込みで有効な登録が削除・不一致のまま残る)を修正
💻 ターミナル / UI
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v2.1.277: 不正な
theme・claudeAiMcpEverConnected・customApiKeyResponsesの値や、ターミナルカラーコードを含むプロンプト、プレーン文字列で保存された履歴など、多数のクラッシュ・ハングを修正 - v2.1.275: 大きなファイル差分を上方向にスクロールすると、フルスクリーンモードが数秒間フリーズ・ブランクになる問題を修正
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v2.1.275: 返信中にまれに
</ccmemory>のような閉じタグが紛れ込む問題を修正 -
v2.1.277:
/clear後の再開(再起動・--continue・--resume)で、SessionStart hook が出力していると最初のメッセージの一部が欠落し、プロンプトキャッシュが全ミスする問題を修正
🔧 VSCode
- v2.1.275: 実行中セッションのリネームが自動生成名に戻ってしまう問題を修正(2.1.269 の回帰)
-
v2.1.277:
/fastがデフォルトとして保存されず、拡張機能の再起動で失われる問題を修正 - v2.1.277: すでに使用済みのパネルで開いた会話で、保存済みモデル設定が大文字小文字違いのエイリアス(例: "Sonnet")だと Auto がモードピッカーから欠落する問題を修正
- v2.1.274: Hooks・Permission rules ダイアログの保存失敗表示や、プラグイン限定ポリシー下での空白表示バグを修正
📋 バージョン別サマリー
| バージョン | 主なトピック |
|---|---|
| v2.1.278 | Auto mode のサーバーサイド分類器がデフォルトに、/status に Auto mode server 行を追加 |
| v2.1.277 | AGENTS.md 対応、gateway の egress/ヘッダー設定拡充、claude -p/SDK のハング修正など多数のクラッシュ・信頼性修正、VSCode に Sign out・バックグラウンドシェル表示・Copy response ボタンなど追加 |
| v2.1.276 |
ANTHROPIC_BASE_URL 経由の全リクエスト失敗という重大な回帰(2.1.275)の修正のみ |
| v2.1.275 | claude.ai のスキル/プラグイン同期、send-now キー、/plugin install --marketplace、フルスクリーンのフリーズや sandboxed bash の exit code 誤判定などを修正 |
| v2.1.274 |
CLAUDE_CODE_MCP_STARTUP_WAIT_MS、メモリ逼迫警告、折りたたみメッセージのクリック展開、/goal のコンテキストオーバーフロー・resume 問題、MCP タイムアウト関連の修正 |
| v2.1.273 | MCP サーバー切断通知、Remote Control セッションの fork、context meter の二重カウント修正、Bash 権限チェックの回避経路修正 |
| v2.1.272 | Bug fixes and reliability improvements(詳細非公開) |
| v2.1.271 |
allowed_domains(per-command)、omitClaudeMd、--accept-command、Remote での fast mode、Bash 権限チェック・blockReadsOutsideWorkingDirectories の複数の回避経路修正、/resume//teleport のファイル読み取り履歴の引き継ぎ問題修正 |
| v2.1.270 | 読み取り専用 git コマンドが権限プロンプトを求めてしまう回帰(2.1.269)の修正のみ |
まとめ
今回の範囲で押さえておきたいのは次の点です。
-
Auto mode のサーバーサイド分類器がデフォルト化(v2.1.278) — Claude API/Enterprise、Bedrock/Vertex/Foundry/gateway で分類器オーバーヘッドが課金されなくなります。課金対象のフォールバックが発生すると警告されるので、コストを気にしている場合は
/statusのAuto mode server行で確認してみてください - AGENTS.md 対応(v2.1.277) — 他ツールとの互換性を意識したプロジェクトで CLAUDE.md の代わりに AGENTS.md を使えるようになりました
- 回帰の連鎖に注意 — v2.1.270 は v2.1.269 の権限プロンプト回帰を、v2.1.276 は v2.1.275 の重大な 400 エラー回帰を、それぞれ翌バージョンで即修正しています。特定のバージョンで異常な挙動に遭遇したら、まず1つ先のバージョンへの更新を試すのが早いです
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Bash 権限チェック・サンドボックス周りの修正が継続 —
blockReadsOutsideWorkingDirectoriesの回避経路やsandbox.excludedCommandsの glob 誤判定など、実害のあるセキュリティ修正が v2.1.271〜v2.1.277 にかけて断続的に入っています。カスタム権限ルールやサンドボックス設定を使っている場合はアップデート推奨です
まだアップデートしていない場合は claude update で最新版に上げておきましょう。