本ページではシェルスクリプトを使ってHTMLファイルを作成する方法を紹介します。
HTMLファイルの作成は、ヒアドキュメントを使って記載している内容をファイルに保存する方法です。
今回はWEB時計を作ってみます。
ヒアドキュメント内でバッククオーテーション(`) を使ってdateコマンドを実行して結果をファイルに記載させるようにします。
シェルスクリプトによって作成されたHTMLファイルはPythonの簡易webサーバ機能を使って確認してみました。
以下手順になります。
1. シェルスクリプトの作成
シェルスクリプトを作ってみます。
内容はヒアドキュメントでHTMLファイル(time.html)を作成するもので、OSのコマンドdateを実行させてその結果も含めるというものです。
ファイル名: heredoc.sh
#!/bin/bash
#ここからヒアドキュメントtime.htmlファイルとして作成する
cat << EOT > time.html
<!DOCTYPE html>
<HTML lang="ja">
<meta charset="UTF-8">
<HEAD>
<TITLE>日本の現在時刻</TITLE>
</HEAD>
<BODY>
日本の現在時刻は、
<BR>
`date`
<BR>
です。
</BODY>
</HTML>
EOT
#ヒアドキュメントを終了する
※dateコマンドは両端にバッククォーテーション(`) で囲んでおきます。そうすると生成されたhtmlファイルにコマンドの結果が表示されます。
2.シェルを実行してHTMLファイルを作成
作成したシェルスクリプトを実行します。
$bash heredoc.sh
実行後に同ディレクトリ内にtime.htmlファイルが生成されます。
$ ls
time.html
3. Pythonの簡易webサーバ機能を使ってブラウザから確認
pythonでwebサーバを立ち上げます(ポートは8080)
$python3 -m http.server 8080
ブラウザからアドレスを指定してページを開いてみます。
http://ローカルIPアドレス:8080/time.html

このように表示されました。
まとめ
今回はdateコマンドを使ってWeb時計のHTMLページを作成しましたが、他のコマンドにも置き換えていろいろ試せます。
crontabやJenkinsなどを使用して定期的にコマンドを実行させたりしてファイルを更新させていく利用もよいとおもいます。