今回はPythonにpywin32ライブラリを入れてWindows上のPythonからExcelのマクロを実行させてみた。

やったことは次の通り。

###(1) WindowsのPython環境にpywin32ライブラリをインストール
###(2) Excelマクロ有効ブック(xlsm)を用意する
　　今回は事前に簡単なマクロを記載したExcelマクロ有効ブック(xlsm)を用意した。
　　マクロは次の通り。
　　　①メッセージ付きのポップアップウインドウを開く
　　　②シートを追加してセルA1に文字を入力

###(3) Pythonで実行するExcel操作
　　①Excelアプリケーションを起動する
　　②Excelウインドウを表示する
　　③マクロ有効ブックを開く
　　④マクロを実行
　　　1.標準モジュールmodule1のtest1マクロを実行
　　　　　　(ポップアップウインドウ)
　　　2.標準モジュールmodule2のtest2マクロを実行
　　　　　　(シートを追加してセルA1に文字を入力)
　　⑤ファイルを保存してブックを閉じる
　　⑥Excelアプリケーションを終了する

###(4) Pythonコードを書く
###(5) Pythonを実行する

では実際にやってみる。詳細内容は下記の通り。

###■WindowsのPython環境にpywin32ライブラリをインストール

コマンドプロンプトを開きインストールする。

>pip install pywin32

###■Excelマクロが有効なブックを事前に作成しておく

【ファイル名】　excel03.xlsm

###■Excelマクロを事前に作成しておく

標準モジュールの配下にモジュールを追加してそれぞれマクロを作成する。

①Module1 test1マクロ(ポップアップウインドウを表示)

②Module2 test2マクロ(シートを追加してセルA1に文字列Testを入力)

###■Pythonコードを書く

【ファイル名】　excel03.py

import win32com.client                                          #Win32comモジュールを呼び出す

excelapp = win32com.client.Dispatch('Excel.Application')        #Excelアプリケーションを起動する
excelapp.Visible = 1                                                                                       #Excelウインドウを表示する
excelapp.Workbooks.Open(r"C:\Users\ishimatsu\Desktop\excel03.xlsm")  #rを追加してパス名をrawデータとして読み込みマクロ有効ブックを開く
excelapp.Application.Run('Module1.test1')                       #標準モジュールModule1のマクロtest1を実行する
excelapp.Application.Run('Module2.test2')                       #標準モジュールModule2のマクロtest2を実行する
excelapp.Workbooks(1).Close(SaveChanges=1)                      #ファイルを保存してブックを閉じる
excelapp.Application.Quit()                                     #Excelを閉じる

###■Pythonを実行

>python excel03.py

###■実行結果

(1)Excelが起動してポップアップウインドウが表示された

OKボタンを押すとブックが閉じるプログラムなので、再度Excelを起動してBookを開く。

(2) シートが追加され、A1に文字列Testが入力された

実際にPythonでやってみたかったExcelマクロの操作ができている。

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