はじめに
2025年12月18日、KironoIDEでWebツールが新機能として発表されました。
今回の記事ではWebツールとSteeringやHooksの機能を組み合わせて活用できるかを検証します。
Webツール
2025年12月18日に発表された新機能の一つ。
チャットで質問をするとこれまでKiroはWb情報を検索せずに回答をしていましたが、新機能実装後は必要に応じてWebの情報を取得して回答を行うことが可能になりました。
利用例
利用例としては最新のライブラリのバージョンを検索したい時や、明示的にWebの情報を取得するように依頼した時などにこのWebツールをKiroが利用します。
最新のAWS CDK のバージョンを質問した結果
↓ いくつかの情報源を検索して最終的な答えを出してくれました

明示的にWebを検索するように依頼して情報検索
↓ 「Webの情報を検索して、Kiroとは何か簡潔に教えてください。」と依頼するとWebツールを起動した

Steeringの外部情報参照
ステアリングファイルはKiroの挙動や生成物に対するルール付けを行うものですが、1つのファイルに直接文章を記載する必要はありません。
他のファイルの情報を参照させたりすることもできます。
検証①:ワークスペース内の料金設定表をステアリングファイルから参照して料金計算してみる
ステアリングから参照されるローカルのファイルの情報からKiroが料金計算できるか検証します
検証のイメージ
準備:ローカルファイルとステアリングファイルの準備
【ローカルファイル】
今回は以下のサイトにある「Postman」の料金設定表の情報(2026年2月1日時点)の一部をローカルファイルに記載します
ローカルファイルに記載する情報は以下の内容です
# Postman 料金プラン一覧
取得日: 2026年2月1日
出典: https://www.postman.com/pricing/
## プラン概要
| プラン | 料金 | 請求方法 | 主な特徴 |
|--------|------|----------|----------|
| **Free** | $0 | - | 最大3ユーザーまで無料 |
| **Basic** | $14/ユーザー/月 | 年間請求 | フルチームコラボレーション(無制限招待) |
| **Professional** | $29/ユーザー/月 | 年間請求 | 招待制ワークスペース、高度な機能 |
| **Enterprise** | $49/ユーザー/月 | 年間請求 | SSO、SAML、高度なRBAC、監査ログ |
## 各プランの詳細機能
### Free プラン ($0)
- **ユーザー数**: 最大3ユーザー
- **API Client**: HTTP, GraphQL, gRPC, WebSocket, MQTT対応
- **Mock servers**: 1,000リクエスト/月
- **Collection Recovery**: 1日
- **Monitors**: 1,000リクエスト/月
- **Postman AI**: 50クレジット/ユーザー/月
- **Packages**: 3
- **支払い方法**: クレジットカードのみ
### Basic プラン ($14/ユーザー/月)
- **ユーザー数**: 無制限(ユーザーごとに課金)
- **Mock servers**: 10,000リクエスト/月
- **Collection Recovery**: 30日
- **Monitors**: 10,000リクエスト/月
- **Postman AI**: 400クレジット/ユーザー/月
- **Packages**: 3
- **Private APIs in Spec Hub**: 3
- **Postman API呼び出し**: 100,000/月
- **支払い方法**: クレジットカードのみ
- **請求**: 年間請求のみ
(省略)
【ステアリングファイル】
ステアリングファイルには以下のようにPOSTMANの料金計算に関するルールを記載しています。
今回はワークスペース内に料金表を作っているので、ワークスペースを参照するようにルールを作っています。
#[[file:postman-pricing-plans.md]]
という記載が、ワークスペース内のファイルを参照しています
---
inclusion: always
---
# 料金計算ルール
## Postman料金計算
Postmanの料金計算や見積もりを行う際は、必ず以下のファイルを参照してください:
#[[file:postman-pricing-plans.md]]
### 計算時の注意事項
1. **年間請求のみ**: Basic、Professional、Enterpriseプランは年間請求のみです
2. **ユーザー単位の課金**: 各プランはユーザーごとに課金されます
### 計算例
- 月額料金 × ユーザー数 × 月数 = 合計金額
- ただし、年間契約が必須のため、最低12ヶ月分の計算が必要
### 見積もり時の確認項目
- ユーザー数
- 契約期間(年間契約のみ)
実行:Postmanの料金をKiroに計算してもらう
「5人のユーザーがPostmanをBasicプランで3年間使用した時の合計の料金を教えてください。」とKiroに依頼してみます。
結果、以下の図のようにステアリングファイル経由でローカルの料金表を参照して計算がされました。
Webツールが呼び出されていないので、Webの情報は参照されていないことが確認できました。
検証②:Webの情報を参照するステアリングファイルで動作するか検証
ステアリングファイルが参照する情報を実際のPostmanのURLに変更して検証を行います。
準備:ステアリングファイルの参照先をWebのURLに変更する
ステアリングファイルを以下のように、ローカルファイルではなくWeb上のURLに変更しました。
# 料金計算ルール
## Postman料金計算
Postmanの料金計算や見積もりを行う際は、必ず以下のURLを参照してください:
https://www.postman.com/pricing/
### 計算時の注意事項
1. **年間請求のみ**: Basic、Professional、Enterpriseプランは年間請求のみです
2. **ユーザー単位の課金**: 各プランはユーザーごとに課金されます
### 計算例
- 月額料金 × ユーザー数 × 月数 = 合計金額
- ただし、年間契約が必須のため、最低12ヶ月分の計算が必要
### 見積もり時の確認項目
- ユーザー数
- 契約期間(年間契約のみ)
実行:Postmanの料金をKiroに計算してもらう
「5人のユーザーがPostmanをBasicプランで3年間使用した時の合計の料金を教えてください。」とKiroに依頼してみます。
結果、ステアリング経由でWebツールを呼び出だされて計算が行われました。
Hooksの外部情報参照
ステアリングで検証したように、HooksでもWebツールとの組み合わせが実現できるかを検証します。
検証:ファイルの内容がWebツールを利用して正しいか検証してみる
簡単な検証方法として、ファイルにPOSTMANの料金の計算結果を記載した後、フック機能でWebの情報を呼び出して検証してみます。
準備
【Hooks】
以下の条件のHooksを作成しました
- Event:Manual Trigger
- Title:Postman料金プラン検証
- Description:https://www.postman.com/pricing/ から最新の料金情報を取得し、postman-pricing-plans.mdの記載内容が正しいかを検証します
- Instructions for Kiro agent:https://www.postman.com/pricing/ から最新のPostman料金情報を取得して、postman-pricing-plans.mdに記載されている内容(料金、機能、制限事項など)が正確かどうかを詳細に検証してください。差異がある場合は具体的に指摘してください。
【検証対象ファイル】
検証対象ファイルの「postman-pricing-plans.md」の記載内容を変更します。
誤った情報で検証するため、Basicプランの料金を「$14」から「$15」に変更しています。
# Postman 料金プラン一覧
取得日: 2026年2月1日
出典: https://www.postman.com/pricing/
## プラン概要
| プラン | 料金 | 請求方法 | 主な特徴 |
|--------|------|----------|----------|
| **Free** | $0 | - | 最大3ユーザーまで無料 |
| **Basic** | $15/ユーザー/月 | 年間請求 | フルチームコラボレーション(無制限招待) |
| **Professional** | $29/ユーザー/月 | 年間請求 | 招待制ワークスペース、高度な機能 |
| **Enterprise** | $49/ユーザー/月 | 年間請求 | SSO、SAML、高度なRBAC、監査ログ |
実行
手動実行のHooksを実行します。
今回は2025年12月3日に新実装された「スラッシュコマンド」で呼び出します
↓ チャット欄にスラッシュと入力すると手動コマンドを呼び出せる

実行した結果、Hooksに指定したURLが呼び出され、ファイルに記載した誤りの指摘がされました。
(画面キャプチャでは省略していますが、ファイル内容の修正も提案してくれました)

さいごに
DevToolsの機能を組み合わせると活用の幅が広がる
Kiroだけではなく、DevToolsには様々な機能があります。
Webツール機能もそれ単体では「Webの情報を検索できる」というだけのものですが、他の機能と組み合わせることで活用の幅が広がりました。今回の記事では料金計算に関する最新情報の取得や正しい計算に利用できました。
シンプルな細かい機能は多くあり、それら単体では見逃されがちですが他の機能と組み合わせた場合に何ができるか考えるのは楽しく今のタスクをより効率化できるかもしれません。
ツールの変更履歴などを見てみて活用できるものがないかチェックしてみてください。
英語版の記事はこちら





