17
3

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

【AWS】AllCert,TopE,CB、AWS3タイトル獲得して思う技術者のあり方【アドカレ2025】

Last updated at Posted at 2025-12-07

はじめに

この記事は AWS Community Builders Advent Calendar 2025 の 25 日目の記事です。
2025年、ありがたいことにAWSに関する3つの表彰(AllCert,TopE,CB)をいただきました。
今回は今年の振り返りを通してその経験を共有して、同じタイトルを目指されている方や技術者としてどうあるべきか考える方のヒントに少しでもなればよいなと思い、記事を作成しました。
いつもは技術的な記事が多いですが、アドカレというイベントでもあるのでこういうエッセイ的な記事も投稿してみました。

↓ AWS Community Builders Advent Calendar 2025 はこちら

結論

外の世界を見て、今の自分の現在地とあるべき姿とそれとの距離を知ろう

今自分が常識と思っていることや目標にしていることはもしかすると閉鎖的な環境の中の少ない選択肢の中で設定されているものかもしれません。
外の世界を見ることで、世界の形や本当の広さや、レベルの高さ、本当に自分が目指すべき目標を理解できると思います。

外の世界を見ることの良いところ

  • 本当の正しさは外の世界を見ることで認識できる
    • 狭い組織の中だけだと、狭い組織の中の物差しでしか測れない
    • 狭い世界の活動が時代と合っているか、世界とずれていないかを知るには外の世界を見るしかない
  • 本当は何をすればよいか理解できる
    • 時代の流れや技術のトレンド、課題、組織間のつながりや環境差など、世界の形やどの方向に進んでいるか理解できる
    • 世界の中で自分が今何をすべきか、外の世界を見ることで理解できる
  • 自分より上のレベルがいる環境に身を置ける
    • 自分より上のレベルの存在を認識できれば、自分も上を目指せる
      • 自分より上だと思える人がいない環境に身を置くと自分の腕は錆び続けると思う
  • 情熱を感じることができる
    • 外の世界には強い情熱を持った人が多い。技術以外で大切にすべきことがわかる

タイトルを獲得することが重要ではない。何か客観的に力を示す方法は持つべき

私の場合、頑張ってきたことや力を客観的に示す方法がなかったです。
そのため客観的に自分の力を示せる方法として技術記事を書いたり、認定資格を取得したり、タイトルを獲得を目指しました。
タイトル以外に自分の力を示す方法があるのであれば表彰は不要だと思います。
たとえば、技術記事のブログ投稿でも良いし、ポートフォリオのようなものを公開するのでもよいです。
タイトルにこだわらずに今すぐできる力の示し方はたくさんあると思います。

タイトルをとって良かったこと

  • 公的に設定された基準をクリアした自信がつく
  • 表彰者限定のイベントがある
  • 転職時のアピールになる

タイトルをとってわかったこと

  • タイトル持ちかどうか無関係に、すごい人はすごい

タイトル以外で客観的な力の示し方の例

※とにかく外の世界の目にさらされることが大切

  • 技術ブログの投稿
  • イベントで登壇
  • オープンソースコントリビュート
  • GitHubで自分で作ったアプリケーションを公開する
  • 認定資格取得

人に自分の力量を伝えることは難しいことですが、だからこそ挑戦し続けましょう。
最初から高レベルなことをする必要はないから、とりあえず今できることで表現すればOK。

フェアな条件での競争にこそ、より価値がある(と思う)

たとえば、地域の美術コンクールでの入賞と世界的なコンクールでの入賞。
どちらも価値があって名誉なことだと思いますが、私はどちらかというと後者の方が価値があると思っています。
別の例えをすると、特定の県の野球大会で優勝したチームがその大会で優勝したからって日本一のチームにはならないですよね。その県でしか戦ってないわけですし。
今年APN限定の2つのタイトルとグローバルの1つのタイトルの合計3つの表彰をいただき、そのどの表彰も獲得できてとても嬉しいです。
どれが一番うれしいかと聞かれれば、CBsが一番うれしいです。
グローバルに認められたタイトルであり、AWSからいただける特典も他と比べてかなりお金をかけられていて、グローバルなタイトルをAWSがどれだけ重要に考えているかも伝わります。
個人的には得られたものも、人とのつながりも、特典も、学びも、CBsが大きかったです。
APN系の認定を否定する気は全くありません。ただ、たまにAPN系の認定をとってオレ最強!みたいな振る舞いをしている人もいますがそういうのを見ると、もう少し広く世界に目を向けられるとよいなと思います。
タイトル持ち以外でもAPN外でもとんでもない高レベルの技術者は山ほどいます。

グローバルタイトルの良いところ

  • よりフェアな選出
    • CBsを例にすると、18歳以上で国籍も性別も所属企業も関係なし
    • APN所属に関係なくタイトルの話ができてハッピー
      • APN所属外の方がいるところでAPN所属のみのタイトルを紹介するのは個人的に苦しかった
  • より広い世界とつながれる
  • 特典が豪華
    • イベントへの招待や、SWAG、AWSクレジット、海外イベント招待/割引などなど

Japan All AWS Certifications Engineers

APN所属向けの表彰

2023年に初めてJapan All AWS Certifications Engineersになることができました。
2025年は3度目の受賞になります。

認定資格は意味ある意味ない論争はどうでもいい

たまに認定資格は意味ある意味ない論争がSNSやリアルでも発生して辟易します。
正直どうでもいいと思っています。個人それぞれの価値観でOK。
私個人の価値観では、意味があると思っています。
理由は以下です

個人的に認定資格に意味があると思う理由

  • 認定資格に向けた勉強の中で知らないことや古い知識、曖昧な知識をアップデートできる
  • 認定資格受けてない状態で、認定資格に合格する実力があると言えない
    • 認定受けないけど受けたら合格できるというのは、例えば東大受験してないのに、受験したら東大に受かってたというようなものだと思う
  • AWSサミットの認定者ラウンジに入れたり、各イベントのSWAGなど細かい所でたまにいいことがある

外の世界をより強く意識するきっかけ。2023年と2025年のAWSパートナーテックデイに参加できた

毎年APN表彰者を集めたパートナーテックデイというものが開催されています。技術者の勉強会兼、交流会のようなものです。
2023年は人が少なかったからかAllCertも招待されました。
この時にお会いした社外の有力な技術者との交流は外の世界をより意識するきっかけになりました。

Japan All AWS Certifications Engineers を3年間獲得して思ったこと

  • 嬉しい
  • 各領域で一定基準の知識の確認はちゃんとできていると思う
  • 毎年AllCertになる人が増えていて、喜ばしくもあり寂しくもある
    • みんな勉強熱心で素晴らしいと思う
    • 23年は579名、25年は1,633名。AllCertになる努力の量は変わらないのに普通扱いになってきたのは少し寂しい

↓ AllCertのSWAG (23年:タンブラー、24年:バッジ、25年:クリスタルの・・・盾?)
image.png

AWS Community Builders (DevTools)

グローバルなタイトル

2025年に初めてDevToolsのCommunityBuilderに選出いただきました。
めちゃくちゃ嬉しかったです。

老若男女、天下万民の情熱や活躍をより深く認識できたきっかけ

CBになったことをきっかけにSNSを含め多くの人と繋がり、JAWSFestaなどのイベントにも携わる機会もいただけました。
表現が難しいですが、そこで出会った方々は皆とても強い情熱を持っていました。
若手技術者でもレジェンド層にも負けないくらい研鑽を積んでいる技術者、一技術者としても地域に貢献するために情熱を注ぐ方とそのチームなど。
技術者向けのタイトルでありながら、技術者として技術以外の大切にしないといけないことを多く知るきっかけとなった素晴らしいタイトルになりました。

AWS Community Builderになって良かったこと

多すぎて書ききれないので、あえて箇条書きで書いておきます

  • グローバルなコミュニティで情報発信や情報収集ができるようになった
    • CBs用のSlackやそこからの各技術者の発信内容など、より多くの情報を得られるようになった
    • 日本時間だとド深夜や未明にWebセミナーのようなものがあるので、日本人は大変かも
  • より能動的に活動する意識になった
    • CBになったプライドなのか、より外の世界に発信しようという意識が強まりました
  • 日本でも繋がりが増えた
    • CBになってから自身がより能動的に外の世界に向けて発信するようになり、人とのつながりも増えました
  • AWS SUMMIT JAPAN 2025で登壇できた
    • コミュニティステージで登壇させていただく機会をいただけました
    • とっても光栄で嬉しかった
  • 特典がめっちゃ豪華
    • SWAGはもちろん、AWSの利用料援助、認定資格受験料援助、グローバルコミュニティ参加系、re:Inventの費用割引(私は行かなかったけど) など豪華な特典をいただけました。頑張って有効活用します

image.png

AWS Community Builderになるために必要なこと

一言でいえば情熱だと思います。他の申請時のテクニカルなところは他の方が発信されている内容を参照してください。

  • 自分の専門性
    • CommunityBuildersやHEROESは分野ごとの選出になります。
    • 好きなAWSサービス、経験のあるサービス、興味のある領域、得意な領域、選び方は何でもOK
  • AWSや専門領域に対する情熱
    • CBになるだけではなく、なった後にCBとして活動するためには情熱が必要
    • 自身はその専門性を活かしてどんなことがしたいか、どうやって世界に貢献したいか、自身で理解しておいてください

Japan AWS Top Engineers

APN所属向けの表彰

2025年に初めてJapan AWS Top Engineersになることができました。

Japan AWS Top Engineers をどう活かすかは個人依存の部分が大きい

特典もりもりのCommunityBuilderと比較するとTopEngineersの特典は少なめです。
CBsであればAWSから頻繁に情報共有の場を提供していただいたり、活動費をいただけたりしていましたが、TopEの方は下手するとタイトルを獲得しただけで活用できずに1年間を過ごすことにもなるかもしれません。
Tシャツとステッカー、TopEngineer用のSlackへの招待、TopE向けに開催される勉強会への招待(東京で行われることが多いので、名古屋在住の私はあまり気軽に参加できませんでした)がおよその特典でした。
TopEngineerになるのは難しいことで、せっかくなので良い活かし方を考えてみてください。
(私の場合は、転職時のアピールポイントにしました)

Japan AWS Top Engineers Advent Calendar 2025 などもあるので、TopEngineer同士で協力して何かやるのも面白いかもですね。

TopEがCBsより上とは全然思わない

たまに、CBsはアウトプット頑張ればなれるからTopEよりレベル低いみたいな意見も見ますが。私は全くそうはおもいません。
ただの個人の感想ですが、TopEもCBsも両方獲得できた私から見ると同じタイトル内の技術レベルの差はTopEの方があります。
マネジメント系や社内でAWS活動盛り上げるなどの技術関係ない活動を頑張ってもTopEにはなれます。
そういう活動も素晴らしいし否定はしないですが、TopEやCBsが同じ基準での選考ではないというところで、どちらが上というのはないと思います。
むしろ技術レベルだけでは測るなら、私個人としてはCBsの方がアベレージは上かなと思います。

あらためて結論

外の世界を見て自分の現在地と自分がどうありたいかを知ろう。
外の世界を見ないと正しい正しさの基準が持てない。

さいごに

2026年1月から新しい環境に身を移します

2025年12月までいた環境(以下「旧環境」)から、2026年1月からは別の環境(以下「新環境」)に移ります。
別に旧環境でゆっくり過ごしていてもよかったですが、外の世界を見ていて時代に置いて行かれている感覚が次第に強くなっていきました。
新環境は私より高レベルの方がたくさんいる環境なので、旧環境の比較にならないほど厳しい環境になると思いますが、この時代に生きる技術者として挑戦を続けていきたいと思います。
目標とする人やタイトルはあるけれど、その人になりたいわけじゃないので自分は自分として強くなっていけたら良いなと思います。
技術者としての私の挑戦でこれからの時代を作る技術者や世界に貢献できるように頑張ります。

17
3
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
17
3

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?