注意事項

Cubism SDK for Webの対応OSはWindowsやMacOSであり，ubuntuは公式ではサポートされていません．
仮に以下の手順で進めても，うまく出来ない場合もあると思いますので，そこは自己責任でお願いします．

Cubism SDK for Webとは

WebGLで実装されたSDK.
Live2DのモデルをWeb上で表示できたりする.
主要なWebブラウザに対応している.
ソースコードはTypeScriptで書かれている.

（引用：Cubism SDK）

Cubism SDK for Webを使ってみよう（概要）

以下の手順で進めていきます．

Cubism SDK for Webを使うまでのインストール作業
Webサンプルのビルド&実行

今回試した環境は以下の通りです．
OS: Ubuntu 18.04 LTS
CPU: i3-4130 3.40GHz
メモリ: 16GB

1. Cubism SDK for Webを使うまでのインストール作業

基本的にはLive2D Cubism/SDKチュートリアルを参考にしています．
上記のものをより詳しく説明していければいいなと思っています．

1.1 Visual Studio Code(VSCode)のインストール

UbuntuにVSCodeをインストールする3つの方法の記事がわかりやすいと思います。
3通りのインストール方法を紹介されていますが，私は3番目がとてもわかりやすかったです．
インストールを行い，バージョンの確認が出来ればおｋです．

$ code --version
1.38.1
b37e54c98e1a74ba89e03073e5a3761284e3ffb0
x64

次にインストールしたVSCodeを起動します．

$ code

実行をして，左側のブックマークのExtensionsをクリックして検索枠に以下の2つを入力します．

Debugger for Chrome
Live Server

以下の図のようにそれぞれをinstallしてください．

installが終わり，VScodeを再起動したらこの設定は終了です．

1.2 Node.jsのインストール

Ubuntuに最新のNode.jsを難なくインストールするの記事がわかりやすいと思います。
こちらもインストールを行い，nodeとnpmのバージョンの確認が出来ればおｋです．

$ node -v
v12.13.0
$ npm --version
6.12.0

1.3 TypeScriptのインストール

以下のコードを実行してインストールを行い，バージョンの確認が出来ればおｋです．

$ npm install -g typescript
$ tsc --version
Version 3.7.2

1.4 ビルドに必要な各パッケージのインストール

まずCubism SDK for Web ダウンロードから使用許諾契約に同意して，Cubism SDK for Webをダウンロードします．
ダウンロードしたzipファイルを解凍し，解凍したファイルに移動します．

$ unzip CubismSdkForWeb-4-beta.1.zip
$ cd CubismSdkForWeb-4-beta.1

移動してlsコマンドで「package.json」があることを確認します．

$ ls
CHANGELOG.md  README.md        framework.webpack.config.js  sample.webpack.config.js
Core          Sample           package-lock.json
Framework     cubism-info.yml  package.json

確認できれば，以下のコードを実行します．

$ npm install
npm WARN optional SKIPPING OPTIONAL DEPENDENCY: fsevents@1.2.9 (node_modules/fsevents):
npm WARN notsup SKIPPING OPTIONAL DEPENDENCY: Unsupported platform for fsevents@1.2.9: wanted {"os":"darwin","arch":"any"} (current: {"os":"linux","arch":"x64"})

上記のwarningが出ると思いますが、スルーしておkです．
ここまでが必要なインストール作業になります．

2. Webサンプルのビルド&実行

こちらの操作は直接Live2D Cubism/SDKチュートリアルを参考に進めて貰えれば問題ないと思います．
上記のリンクの「ビルド」と「実行」を順に進めれば以下のようにブラウザが起動し，画面にモデルが表示されます．

まとめ

ubuntuでLive2Dのモデルをweb上に表示した．
正直いつ不具合が出てくるかはわからないので，あまり期待はしない方が良い．
今後この続きを書くかは不明．