C99 の sizeof と可変長配列

C99 は、配列のサイズに変数を使うことができる。

こんな感じ。

test1.c

void test1( int n )
{
  int fixed_array[10];
  int varlen_array[n];
   printf( "sizeof(fixed_array)==%ld\n", sizeof(fixed_array) );
   printf( "sizeof(varlen_array)==%ld\n", sizeof(varlen_array) ); 
}

test1(10); と、引数 10 で呼ぶと、

sizeof(fixed_array)==40
sizeof(varlen_array)==40

となる。
しかし、普通の配列とは違ってコンパイル時には sizeof の値が確定しないので

test2.c

void test2( int n )
{
  int fixed_array[10];
  int varlen_array[n];

  // sizeof(fixed_array) は enum の値に使える
  enum{ FIXED_ARRAY_SIZE=sizeof(fixed_array) };

  // sizeof(varlen_array) は enum の値に使えないのでコンパイルエラー
  enum{ VARLEN_ARRAY_SIZE=sizeof(varlen_array) };
}

enum の値や case ラベルには使えない。
それと。

test3.c

#define COUNT_OF(x) (sizeof(x)/sizeof(*(x)))
void test3( int n )
{
  int varlen_array[some_func(n)];
  for( size_t ix=0 ; ix<COUNT_OF(varlen_array) ; ++ix ){
    do_something( varlen_array, ix );
  }
}

のようなケースで、コンパイラが気づいてくれないと、COUNT_OF マクロ内の除算をループの数だけ実行してしまってもったいない。