python にとても長い式を食べさせると死ぬ

整数を419378回インクリメントするとMacのg++が死ぬ
や
C++でアスタリスクをつけすぎると端末が落ちる
にインスパイアされて。

python で

(((((1)))))
[[[[[1]]]]]
1+1-1+1-1+1-1+1-1+1-1
aaaaaaaaaaaaaaaa=1

のような式を食べさせて、どれぐらいで死ぬのか調べてみた。

環境は macOS High Sierra。メモリ 16GB。
python は、Python 3.6.3。
測定には ruby 2.5.0 を使った。

ruby 自体については調査済み。ruby にとても長い式を食べさせると死ぬ を参照のこと。

(((((1)))))

ruby2.5

a = [*1..20000]
p(a.bsearch do  |n|
  s="print"+"("*n+"1"+")"*n
  puts "#{n}"
  "1" != %x( python3.6 -c "#{s}" ).strip
end)
#=>93

100に届かないとは。意外と弱い。
出るエラーは

s_push: parser stack overflow
MemoryError

s_push の辺りに苦しみが表現されているのかも。

[[[[[1]]]]]

ruby2.5

a = [*1..20000]
p(a.bsearch do  |n|
  s="print("+"["*n+"1"+"]"*n+")"
  puts "#{n}"
  begin
    %x( python3.6 -c "#{s}" ).empty?
  rescue
    true
  end
end)
#=>92

先ほどのとは括弧の数え方が違うので、状況としては同じ。括弧の種類とは関係なく、100個弱で死ぬ模様。
出るエラーも同じ。

1+1-1+1-1+1-1+1-1+1-1

ruby2.5

a = [*1..20000]
p(a.bsearch do  |n|
  s="print(1+"+"-1+1"*n+")"
  puts "#{n}"
  begin
    %x( python3.6 -c "#{s}" ).empty?
  rescue
    true
  end
end)
#=>1499

括弧と比べてだいぶ頑張ったが、ruby と比べるとだいぶ少ない。
出るエラーは

RecursionError: maximum recursion depth exceeded during compilation

コンパイルに失敗しているらしい。

長い変数名

ruby2.5

a = [*1..100000000]
p(a.bsearch do  |n|
  File.open( "hoge.py", "w" ){ |f| f.puts( "a"*n+"=1" ) }
  puts "#{n}"
  begin
    %x( python3.6 hoge.py )
    false
  rescue
    true
  end
end)
#=> nil

1億文字まで試したけど、大丈夫だった。
所詮文字列いくらでも来い、という感じなんだろう。

まとめ

括弧100個で死ぬというのは、機械が生成したコードだとわりと引っかかるんじゃないかと思ったけど、どうなんだろう。
まあ人間が書いたコードだと問題ないだろうけど。