動画フレーム補間は、利用可能な画像から中間画像を作成する技術です。連続する動画フレームの間で実行することで、フレームレートを上げ、動画の画質を向上させ、より良い視聴体験を実現します。また、スローモーションビデオのエフェクトにも使用できます。
近代のAI技術の発展によって、動画のフレーム補間作業も簡単になりました。ここで筆者がよく使うAIツールを紹介させていただきます。
AI動画フレーム補間ソフトトップ6
1. HitPaw VikPea
最近、動画をもっと滑らかにしたいと思って、いろいろな補帧ソフトを試してきました。その中でも、今一番よく使っているのがHitPaw VikPeaです。これは、AIを使って動画のフレームを自動で補間してくれるツールで、動きのカクつきを滑らかにしてくれるのが本当にありがたいです。
操作もとても簡単で、動画を読み込んでAIモデルを選ぶだけ。なんと4種類のAIモデルが用意されていて、動画の内容や目的に応じて自分で選べるのが便利です。たとえばアニメ向けのモデルや、実写に適したモデルもあります。
また、書き出し形式はMP4やMOVに対応していて、解像度も自分で設定可能。私はよくフルHDから4Kにアップスケールする用途で使っています。さらにうれしいのがバッチ処理機能があること。複数の動画をまとめて処理できるので、作業効率も大幅にアップしました。
透かしが入らない状態で処理後の動画をプレビューできる点も、安心して使えるポイントです。
2.Topaz Video Enhance AI
Topaz Video Enhance AIも使ったことがありますが、画質アップや補帧、手ぶれ補正などが非常に高精度で驚きました。特に低画質の動画を4Kや8Kに綺麗に引き上げたいときにはかなり頼りになります。スローモーション表現も滑らかで、プロっぽい仕上がりに。
ただし、処理速度が遅めで、価格もやや高めなので、頻繁に使う人や高画質を求める人向けのツールだと思います。
3.FluidFrames.RIFE
FluidFrames.RIFEは、私が試した中でもRIFE HDv2を使った補帧精度が高いツールです。30fpsの動画を60fpsや120fpsに簡単に変換できて、スローモーション制作にも便利。UIも直感的で使いやすく、マルチGPU対応なので処理もスムーズです。
ただし、RAMが8GB以上必要で、Windows 10/11限定なのが少しネック。スペックが整っていれば、かなり使いやすいソフトだと思います。
4.Flowframes
Flowframesは、私がよく使っているWindows向けのAI補帧ソフトです。GPUを活かして高速・高画質に処理でき、2Dアニメにも強いのが魅力です。音声や字幕も保持できて、フォーマットも豊富。ただ、たまに動作が不安定になることがあるので注意が必要です。PCに詳しい中~上級者におすすめのツールです。
5.SmoothVideo Project
SVPは、普段の動画をリアルタイムで60fpsに滑らか化できる便利なツールです。VLCやVR動画にも対応していて、NVIDIAのGPUを使えば処理もスムーズ。私は主に映画鑑賞のときに使っていますが、映像がぐっと見やすくなります。
無料で使えるのも魅力ですが、一部の機能は追加ソフトが必要なので、最初は少し設定に手間がかかるかもしれません。それでも、滑らかな再生を重視する人にはおすすめです。
6. Dain-App
Dain-Appは、アニメや動画を最大60fpsまで滑らかにできるAI補帧ソフトで、特にループアニメ制作時によく使っています。視線に近い部分を優先して補間する処理がユニークで、滑らかさやシャープさも事前に調整できるのが魅力です。
出力設定も細かくカスタマイズできますが、CUDA 5.0対応のNVIDIA GPUが必要で、操作も少し複雑。中・上級者向けのツールだと感じました。
まとめ
以上は筆者がよく使う動画フレーム補間ツールです。それぞれに特徴があるですが、ぜひ自分に最適なツールを選んで、動画編集作業をよりスムーズにやってみましょう。