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Android Experience Program(AEP)に準拠させる

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Last updated at Posted at 2026-09-12

Android Experience Program(AEP) は、アプリ開発者向けの品質認定・手数料優遇制度です。
アプリが AEP の全てのガイドラインに準拠することを条件に、手数料の割引を受けることができるものです。オプトイン形式なので自動で適用されるものではありません。
ガイドラインの要件は今後変更される可能性がありますが、ここでは 2026/9 時点の内容になっています。

AEP に対応すべきアプリ

年間収益が 100 万米ドル(USD)を超えている場合は AEP に対応することで手数料の恩恵を受けることができます。超えていない場合はすでに別の手数料の引き下げが適用されるため AEP の恩恵を受けることはできません。
AEP で手数料の優遇を受ける範囲は、100 万米ドルを超えた部分に対する手数料になります。場合によっては手数料恩恵よりもガイドライン対応コストの方が大きい可能性もあるので収益を確認してから対応するかを判断しましょう。

AEP に対応する

AEP の優遇を受けるためにはガイドラインの準拠が必要になります。
アプリの種類によっては一部の項目は免除されることもあります。

ガイドラインの項目

ガイドラインの内容は一貫してユーザに高品質かつ優れた利用体験を提供するアプリであることが求められます。
以下がその対応項目になります。

フィッシング対策認証

ログインを必要とするアプリにおいて、Passkey や SSO などの「フィッシングに強い認証方法」を提供することが要求されます。

認証情報の復元

Restore Credentials API の対応が要求されます。
こちらは AEP とは別に 2027/4 以降にアプリリリース時の要件にもなっています。

セキュリティ要件が高いアプリ、セッション時間が短いアプリ、または銀行、フィンテック、医療、政府機関など、規制遵守要件の対象となるアプリについては免除されます。

Engage SDK

特定のユースケースを持つアプリにおいて Engage SDK の統合が要求されます。
ログイン機能がなかったり、おすすめ機能や続きから再開する機能が存在しないなどの Engage SDK の統合が相応しくないアプリについては免除されます。

Playコンテンツ

「プロモーション コンテンツ(Promo Content)」を四半期ごとに最低 2 回提出・公開する運用が要求されます。
イベントに合わせてストアに動画とか画像を提出するというもので、アプリ本体の開発ではない部分になります。

タイトル提供開始時期

Android 以外のプラットフォームでアプリを提供する場合には Android にも同時に出すことが要求されます。
つまりは iOS と Android の同時リリースが義務化されます。

機能の提供開始時期

Android 以外のプラットフォームで機能を提供する場合には Android にも 3 週間以内に出すことが要求されます。
iOS で提供した機能を Android では WebView で提供する場合は要件を満たさないことになるため、同程度の実装が求められます。
技術的に不可能な場合や障害解消のために無効された場合など免除される条件もあります。

マテリアルUX

Compose Material 3 のライブラリ使用が要求されます。
免除の例外はありません。

システム絵文字

入力欄に表示される絵文字は、デバイスのデフォルトキーボードや通知などの他のシステム画面に表示される絵文字と一致することが要求されます。
アプリでカスタムの絵文字を利用している場合に、キーボードで表示されている絵文字と入力される絵文字の乖離は避けましょうというものです。

ダークテーマ対応

ダークテーマの対応とコントラスト比が要求されます。
端末のダークテーマ設定に合わせてアプリの追従も必要になります。

テーマに合わせたアプリアイコン

Themed Icon の対応が要求されます。

物理ベースのモーション

画面遷移時や状態変化の際にアニメーションの適用が要求されます。
アニメーションなしでの遷移などは避けましょうというものです。

共有シート

独自のカスタム Share Sheet ではなくて OS 標準の共有シートを使うことが要求されます。
外部のアプリにデータを出さない共有(アプリ内での共有)については免除されます。

フォームファクターサポート

Adaptive app quality の Tier 2 の準拠が必要になります。
Tier 2 の内容は大画面デバイスに最適化するとか、キーボード操作のケアなどが含まれます。

安定性

クラッシュレートや ANR の改善、メモリ使用量削減の要件をクリアする必要があります。
メモリ使用量の削減については AEP とは別に 2027/2 までに対応することが必須となっています。

品質

Jetpack Compose または同等の代替手段を使用することが要求されます。
Jetpack Compose と同等のパフォーマンスと機能を提供する代替ツールキットの仕様は条件をクリアできた場合に限り免除される場合があります。
React Native は承認済みの代替ツールキットとなっており、Flutter、Android Views、WebView などの他のツールキットを補助的に使用することは許可されていますが、今後変更される可能性も示唆されています。

Predictive back

Predictive Back の有効とサポートが要求されます。

Edge-to-edge

Edge-to-Edge の対応が要求されます。

Android MCP

AppFunctions による AI 連携が要求されます。
全てのアプリではなくて、カレンダーやメモ帳、ショッピングなどの一部のユースケースに該当するアプリにおいて対応が必要になります。
ただし、AppFunctions 自体が一般公開されていないので、このガイドラインは次のように延期されています。

2027年3月1日またはAndroid MCPのセルフサービス登録開始から3か月後のいずれか遅い方まで延期されます。

Media3

MediaPlayer などの古い Android フレームワーク API を使用しないこと、メディアの再生がアプリの主要機能である場合メディアセッションを統合すること、オーディオコンテンツのライブラリを持つアプリは、MediaLibraryService を通じてコンテンツを公開し、メディア再生の再開機能をサポートすることが要求されます。
動画または音声の再生、もしくは動画編集をサポートしているアプリが対象となります。

CameraX

アプリは従来の Camera1 を使用せず CameraX または Camera2 を使用するように移行することが要求されます。

キャスト機能

動画や音声を中心としたアプリで Media3 を使用して Cast 機能の実装が要求されます。
ビデオ通話アプリやショート動画のみを提供するアプリは免除されます。

写真選択ツール

写真や動画を選択させるときに標準または組み込みの Android フォトピッカーを実装する必要があります。

プリロードキャッシュ

ショート動画を中心としたアプリや自動再生機能を持つアプリで、次のメディア再生までに 50 ミリ秒未満での切り替えが要求されます。

ナイトモード

静止画撮影に対応したアプリで Jetpack CameraX Extensions API または Camera2 Extensions API のいずれかを使用してナイトモードカメラ拡張機能をサポートすることが要求されます。

Androidテレコムフレームワーク

VoIP通話機能を提供するアプリで Android 標準の Telecom 機能に則って実装し、他のスマートウォッチ・車載機等のデバイスとスムーズに連携できることが要求されます。

ピクチャー・イン・ピクチャー(PiP)対応

動画再生やビデオ通話、ナビ機能を提供するアプリで、PiP の採用が要求されます。

Play Console からサポートを受ける

実際に AEP へ参加する場合や、要件を満たしているかは Play Console からサポート依頼を出します。

スクリーンショット 2026-09-12 7.59.13.png


アプリのクオリティを高めれば手数料負担が軽くなるというものなので、手数料が負担になっているのであれば対応することが望ましいです。
項目自体はこれまで Google I/O で言われていたことを対応していればおおよそは準拠しているであろう内容ですが、中には対応コストが重いものもあるため AEP に参加をする場合は対応の計画を立てておきましょう。

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