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1. はじめに

はじめまして。
株式会社NTTデータ九州 ビジネス共創部 デジタルビジネス推進室の福原です。

私はMicrosoft 365Google Workspaceなどのグループウェアを活用した業務改善や、ゼロトラストセキュリティの観点からお客様の働き方改革を支援する業務に携わっています。

学生時代はITを専門的に学んでいたわけではなく、入社後の研修や日々の業務を通じて知識を身につけてきました。IT未経験で入社したこともあり、新しい技術やサービスを理解するための手段として、生成AIを積極的に活用していました。
情報収集や文章作成などさまざまな場面で活用しており、現在はGoogle WorkspaceのGeminiGemini Notebookを利用しています。

本記事では、入社1年目に私が実際にGeminiとGemini Notebookを活用して資料作成を行った事例を紹介します。また、その過程で感じた課題や効果、得た学びについてお伝えします。


2. 資料作成における課題

業務では、報告資料や提案資料を作成する機会が多くありました。
当初は考えを整理するための壁打ちや文章の確認などで生成AIを活用していましたが、スライド資料そのものは手作業で作成していました。

入社1年目の私にとっては業務知識や技術知識もまだ十分ではなく、収集した情報をどのように整理し、資料へ落とし込むべきか悩むことが多くありました。また、スライド作成の経験も少なかったため、構成やレイアウトの検討にも時間がかかっていました。

そこで、生成AIをスライド作成にも活用できないかと考え、GeminiとGemini Notebookを活用した資料作成に取り組みました。


3. GeminiとGemini Notebookを活用した資料作成

3.1 活用事例:構造化データを活用したスライド生成

課題:自分がイメージしている資料を生成できない

Geminiでスライド生成を試した当初は、以下のようなプロンプトを利用していました。

【プロンプト例】

以下の内容をスライドにしてください。
※スライドに含めたい情報を貼り付け

しかし、このプロンプトでは、

  • どの情報をどのスライドに配置するのか
  • どのような順番で説明するのか
  • 各スライドで何を伝えたいのか
  • どのようなレイアウトで見せたいのか
    といった情報が不足していました。

そのため、単に情報を貼り付けるだけでは資料全体の流れや各スライドの役割が十分に伝わらず、生成結果にもばらつきがありました。

解決策:スライド生成前に情報を構造化データとして整理する

ai-slide-creation-process.png

1. 構造化データの作成

まず、Geminiを活用してスライド生成用の構造化データを作成しました。
今回は、プログラミングの知識がほとんどない自分でも内容を確認しやすいYAML形式を採用しました。

Geminiに以下のようなプロンプトを入力し、スライド生成用の構造化データを作成します。

【プロンプト例】

以下の内容をYAML形式の構造化データにしてください。
※スライドに含めたい情報を貼り付け
 ・スライドの見出し
 ・スライドに記載する内容
 ・伝えたいメッセージ
 ・想定するレイアウト

【生成される構造化データ(YAML)の例】
yaml-structured-data-example.png

2. スライドの生成

生成されたYAMLを確認し、必要に応じて修正した後、その内容をGeminiへ入力してスライドを生成します。

【プロンプト例】

以下の構造化データ(YAML)をもとに、スライドを作成してください。
contentに記載されている内容は、指示がない限りすべてスライドに反映してください。
※Geminiで作成した構造化データを貼り付け

【Geminiで生成したスライド例①】
generated-slide-example-01.png

※機微な情報が含まれる可能性があるため、マスク処理しています

【Geminiで生成したスライド例②】
generated-slide-example-02.png

※機微な情報が含まれる可能性があるため、マスク処理しています

結果

スライド生成前に情報を構造化して整理することで、各スライドの役割や伝えたい内容をGeminiに明確に伝えられるようになりました。その結果、生成結果のばらつきを抑えやすくなり、自分がイメージした資料に近いものを作成しやすくなりました。

また、Geminiで生成したスライドはGoogleスライドとしてエクスポートできるため、その後のレビューや修正も行いやすく、実務でも活用しやすいと感じました。

3.2 活用事例:レイアウト改善への活用

課題:生成されるレイアウトが似通ってしまう

Geminiを活用してスライドを作成することで、資料作成の効率化はできるようになりました。
一方で、生成されるスライドの構成やレイアウトが似たようなものになりやすく、資料によっては単調な印象になることもありました。
そのため、資料の内容に応じて、より分かりやすい見せ方やレイアウトを検討したいと考えました。

解決策:Gemini Notebookのレイアウトを再利用する

Gemini Notebookでスライドを生成し、参考にしたいスライドを画像として保存します。
その後、その画像をGeminiに読み込ませ、編集可能なGoogleスライドへ変換します。

【プロンプト例】

この画像を、Googleスライドとして編集できる形にしてください。
※画像添付

結果

Gemini Notebookで生成したスライドを参考にすることで、自分では思いつかなかったレイアウトを取り入れることができました。また、情報の配置や図・アイコンの活用などを検討しやすくなり、資料の内容に応じたさまざまな見せ方のアイデアを得られるようになりました。

その結果、生成AIで作成したスライドが似たような構成やレイアウトになってしまう課題を改善できただけでなく、レイアウトを一から考える負担も軽減することができました。


4. 学んだこと

実際にGeminiとGemini Notebookを使ってみて、生成AIは資料作成の大きな助けになると感じました。
特に、何もない状態から最初のたたき台作成までのスピードは速く、構成案やレイアウト案の検討を短時間で行えるため、資料作成に着手するまでのハードルを下げることができました。

一方で、生成AIがこちらの意図をすべてくみ取ってくれるわけではありません。情報を入力するだけでは、自分がイメージする資料にならないことも多く、プロンプトの工夫や内容の修正は欠かせません。

実際に、思うようなスライドが生成されないときは、資料の目的や伝えたいメッセージが曖昧だったり、生成AIへ入力するプロンプトの設計が十分でなかったりすることが多くありました。一方で、目的やメッセージを明確にし、構造化データとして整理することで、期待する結果に近いスライドを作成しやすくなりました。

また、構成案やレイアウト案を生成AIに出してもらうことで、資料作成の効率化や表現の幅を広げることはできましたが、どの案を採用し、どのように活用するかを判断するのは自分自身です。

今回の経験を通して、構成やレイアウトの検討は生成AIによって効率化できる一方で、期待する成果を得るためには、資料の目的や伝えたい内容を自分自身の中で整理しておくことが重要だと学びました。


5. さいごに

今回は、GeminiとGemini Notebookを活用した資料作成の取り組みと、その過程で得られた学びについて紹介しました。

今後は、業務知識や技術知識をさらに身につけながら、資料の目的や伝えたい内容を整理していきたいと考えています。そして、その内容を効果的に資料へ落とし込むために、生成AIの最新機能や活用事例にも目を向けながら、プロンプト設計や活用方法について学びを深め、業務に合った使い方を模索していきたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

6. 執筆日・免責事項

  • 執筆日:2026年7月22日
  • 免責事項:本記事は執筆時点の情報に基づいています。内容は将来変更される可能性があります。
  • 前提条件:本記事は、筆者が実務で利用した生成AI(Gemini・Gemini Notebook)をもとにした個人の経験に基づいています。利用環境や設定によって結果が異なる場合があります。
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