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執筆日:2026/06/12

※本記事は執筆時点の情報に基づいています。
本来は、Alteryx Serverのv2024.1またはv2024.2向けのワークフローですが、v2025.2環境で検証しました。
今後のバージョンアップ等で仕様や手順が変更される可能性があります。
ご利用にあたっては、最新の公式ドキュメントも併せてご確認ください。


1. はじめに

こんにちは。株式会社NTTデータ九州 ビジネス共創部 デジタルビジネス推進室の加藤です。
本記事では、Alteryx Serverでジョブの実行回数を取得するワークフローを動かしてみました。

背景

Alteryx Server Automation Tracking Report(SATR) は、
Alteryx Server上で実行された 自動化ジョブ(スケジュール実行) の利用状況を集計し、
PDFレポートデータファイル(YXDB) として出力できる、
Alteryx公式提供の エンタープライズユーティリティ(パッケージ化ワークフロー) です。

新ライセンス体系 Alteryx One では、
Alteryx Server上の自動実行は 自動化クレジット として管理されます。

  • Alteryx Server 25.1 以降
    → 使用状況は自動集計
    (オフラインアクティベートの場合、API実行にて集計を実施)
  • Alteryx Server 24.2 以前
    → 自動化クレジット導入前の製品であるため SATR を使って集計・報告 が必要

本記事では、Alteryx Server 24.2 以前を運用している管理者向けに、
「本手順に従えば実行できる」ことをゴールに、SATRの実行手順を整理します。
また、新プラン移行前でも、実行回数の把握にも活用できます。


2. 事前準備と前提条件

前提条件

  • 対象バージョン
    • Alteryx Server 24.1 / 24.2
    • ※ 25.1以降では原則不要ですが、今回は25.2で実施を試み、利用できました
  • 権限
    • Alteryx Server管理者、またはAlteryx Serverの内包するMongoDBへ接続できる権限
  • 実行環境
    • Alteryx Designerが実行可能な端末
  • バックエンドDB
    • Embedded MongoDBまたはMSSQL
    • (今回は組み込み型MongoDBで構築しているAlteryx Serverを使っています)
  • ドライバー
    • MongoDB利用時:Simba MongoDB ODBC Driver

3. SATR ワークフローの入手と展開

3.1 ワークフローのダウンロード

Alteryx公式サイトであるMarketplaceより、ワークフローファイルを入手します。
https://marketplace.alteryx.com/en-US/apps/645204/server-automation-tracking-report

上部のEditionsタブを選択
3-1-1.png
Get Add-Onボタンを選択
3-1-2.png
Server Automation Tracking Report Server Automation Tracking Reportアイコンを選択
3-1-3.png
Downloadボタンを選択
3-1-4.png
保存場所を決めて保存
3-1-5.png

3.2 ワークフローの展開

ダウンロードした yxzp ファイルをダブルクリックして、展開します。
3-2-1.PNG
Alteryx Designerが起動し、ワークフローの展開が開始されます。

インポートボタンを選択します。
3-2-2.PNG
インポートボタンを選択します。
3-2-3.PNG
OKボタンを選択します。
3-2-4.PNG
ワークフローファイルが開けました。
3-2-5.PNG


4. Designerから内部データベースへの接続設定

SATRワークフローを実行するため、Alteryx Serverの内部データベース (AlteryxService/AlteryxGallery) への接続を設定します。DCM (データ接続マネージャー) を利用してODBC経由で接続しますが、事前に対応する ODBCドライバーがマシンにインストールされている必要がある点に注意してください。

4.1 ODBCドライバーをインストールする

新プランの場合、Alteryx Oneへログインし、左メニューの「Download & Active」から、「Drivers」タブを選択し、ダウンロードします。
(旧プランの場合、Alteryxライセンスポータルにログインし、「Product Downloads」のページで一番下の「Drivers」からダウンロードします。)
Driversタブ」からMongoDBを探して、Simba製のMongoDB ODBCドライバーをダウンロードします。
4-1-1.png

ダウンロードしたインストーラーを実行し、ウィザードに従いインストールを進めます。
4-1-2.png
4-1-3.png
4-1-4.png
4-2-5.PNG
4-1-6.png

4.2 Alteryx Designerからデータソース接続を構成する

ODBCドライバーの用意ができたら、Alteryx DesignerのDCM にて、Alteryx Server内部データベースへの接続を設定します。内部データベースへの接続設定はAlteryxServiceAlteryxGalleryの2つを作成する必要があります。
SATRワークフローは DCMで設定した接続を利用して内部データベースからデータを取得します。

DCMを開く: Alteryx Designerのメニューで [ファイル] > [接続を管理] を選択して、接続マネージャー設定画面を開きます。
4-2-1.PNG

データソースの追加: [データソース] タブの [+新規] ボタンを押します。
4-2-2.PNG

テクノロジーの選択: MongoDBを選択します。
4-2-3.PNG

まずは、AlteryxService用の作成を行います。

項目
テクノロジー Simbaドライバー経由MongoDB ODBCクイック接続
データソース名 任意(AlteryxService)
サーバー Alteryx Serverのサーバー名(AlteryxServerがインストールされているPCの場合はlocalhost)
ポート 内部データベースへ接続するポート番号(内包しているMongoDBの場合、27018)
データベース AlteryxService
ドライバー Simba MongoDB ODBCドライバー

入力が完了したら、[保存] ボタンを押下します。
4-2-4.PNG

データソース側の設定ができたら資格情報を作成します。
[+資格情報の接続]ボタン から新規に作成します。
4-2-5.PNG

項目
ユーザー名 localhostuser
パスワード Alteryx Serverのシステム設定のPersistenceのDatabaseのPasswordに記載されているPWをコピー
認証メカニズム SCRAM-SHA-256
SDKへの接続を許可 user
認証方式 チェックをオフ

設定が完了したら、[接続テスト]ボタンより正しく接続できることを確認してから、[作成/リンク] ボタンで登録します。
4-2-6.PNG
4-2-6_.PNG

AlteryxGalleryデータベース用: 上記と同様にデータベース名AlteryxGallery に変えて、2つ目のデータソース(AlteryxGallery用)を追加します。

4-2-7.PNG
4-2-8.PNG
4-2-9.PNG
4-2-10.PNG


5. SATR ワークフローの実行

5.1 PullServerExecutions マクロ

キャンバスにて [PullServerExecutions] のアイコンを選択し、
設定ウィンドウにて、4-2で設定したAlteryxServiceAlteryxGalleryのDCMへ接続します。
4-3-1.PNG

5.2 SummarizeAutomationUsage マクロ

キャンバスの [SummarizeAutomationUsage] のアイコンを選択し、
設定ウィンドウにてOutput report to PDFへチェックを入れ、出力先を指定します。
4-3-2.PNG

5.3 ワークフロー実行

キャンバス右上の [実行] ボタンにて、ワークフローを実行します。
4-3-3.PNG

PDFファイルが出力されました。
4-3-4.PNG


6. おわりに

Alteryx Serverの内包しているDBの構成を把握していなくても、このワークフローを動かせば、Serverの利用状況が把握できることがわかりました。

SATRは一時的なユーティリティではありますが、

  • 自動化クレジットの可視化
  • Alteryx Server利用状況の棚卸し
  • 契約更新時の根拠資料

といった場面で、Alteryx Server 運用者にとって非常に重要なツールです。

本記事の手順通りに進めれば、
「とりあえず一度は動かせる」状態にはなるはずです。

ぜひ自環境で試してみてください。


参考リンク

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