はじめに
NTTデータ デザイン&テクノロジーコンサルティング事業本部
@nttd-niwatsです。
Teradata製品を利用したクラウドDWH基盤のプロジェクトに従事し、Teradata製品の理解を深めるために Teradata VantageCloud Lake の認定試験に合格したので、認定試験の概要と学習方法について書きます。
Teradataとは
Teradata社が開発した限られたリソース(CPU,メモリなど)を最大限に利用できることをコンセプトに開発されたデータウェアハウス製品
※データウェアハウス製品を主軸とし、DataFabricや機械学習用の機能やサービスを提供しています。
VantageCloud Lakeとは
完全なクラウド・アナリティクス・データプラットフォーム「Teradata VantageCloud」があり、
オンプレミスからのアーキテクチャである「VantageCloud Enterprise」と
オンプレミスのアーキテクチャを残しつつ、クラウドのメリットを利用したアーキテクチャを追加した「VantageCloud Lake」の2種類の製品があります。
「VantageCloud Lake」は複雑なクエリ処理や低レイテンシが必要な場合にはオンプレからのアーキテクチャを利用し、単純なクエリや高処理性能が不要な場合には従量課金のクラスタ&オブジェクトストレージを利用することでコストの抑止と性能要求をバランス良くコントロールすることが可能な製品です。
VantageCloud Lake Associate認定資格
「VantageCloud Lake」に関する知識(概念)を有することを証明するものです。
試験概要
-
受験資格
特になし(誰でも受験可能) -
試験時間
75分 -
問題数/合格点
非公開 -
言語
英語、日本語 -
受験料
$99 -
受験場所
Person VUE (テストセンター or 自宅)
https://home.pearsonvue.com/teradata -
資格の有効期限
有効期限なし(再認定の必要はなし) -
出題形式
選択問題(4択)
試験範囲
Teradata社の公式サイトにカテゴリと問題数の割合が記載されています。
カテゴリ (公式サイト) | 割合 |
---|---|
一般的な概念 | 16% |
データ アーキテクチャ | 10% |
VantageCloud Lake のアーキテクチャとコンポーネント | 36% |
データ分散とアクセス | 12% |
セキュリティとプライバシー | 12% |
Teradataのツールとアクセス | 14% |
学習方法 / 勉強時間
■ 学習方法
1.無償提供しているe-ラーニング研修(PREPARING FOR YOUR EXAM)
2.無償提供しているサンプル問題(SAMPLE QUESTIONS) - 英語
非常にわかりやすい研修です。
※理解度チェックの問題が出題されますが、簡単なので試験対策には使えません。
■ 勉強時間
10時間
私が受験したときは 英語 のみであったため、
英単語を調べるのにかなりの時間を費やしました。
試験の感想
データベース経験があるためかもしれませんが簡単な試験でした。
ただ、データベース経験がなくても無償提供しているe-ラーニング研修の内容をしっかり勉強すれば必ず合格できます。
サンプル問題は模擬試験の位置づけで確認しておけば試験当日に焦ることはないのでおすすめです。
個人的な感想としては"一般的な概念"が難しかったです。データベース管理者という立場で複数のプロジェクトを経験していますが実業務から学ばない知識があり、理解不足でした。
機械学習用のコンポーネント群の総称である「 ClearScape Analytics 」についてはしっかりと理解しておく必要があると感じました。
試験時の注意点
今までベンダーの資格を何個か受験しましたが、別のベンダー資格とは異なりアンケートが試験より前にあります。
※ちょっと驚きました。
まとめ
海外のサイトでは本試験の対策サイトなども増加傾向にあり、本製品の認知度が上がっているようです。
製品がリリースからまだ日が浅いので認定試験を取得している人数は日本においてまだまだ少ないので、ぜひ早いうちに受験してみてください!
仲間募集
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