#1 目的
株式投資テクニカル分析の一手法である一目均衡表の学習メモを残す。
#2.内容
#2-1 各要素の定義
一目均衡表は、5つの系列から構成される。5つの系列の説明と計算式を下記表1に記載する。
表1:5つの系列の説明と計算式
系列名 | 説明 | 計算式 |
---|---|---|
転換線 | 過去9本間の中間値 | (過去9本間の最高値+過去9本間の最低値)/2 |
基準線 | 過去26本間の中間値 | (過去26本間の最高値+過去26本間の最低値)/2 |
遅行スパン | 当足の終値を26本過去に描写 | |
先行スパン1 | (転換線+基準線)/2を26本将来に描写 | (転換線+基準線)/2 |
先行スパン2 | 過去52本間の中間値を26本将来に描写 | (過去52本間の最高値+過去52本間の最低値)/2 |
#2-2 相場の状況分析
株価が下降トレンドから上昇トレンドに遷移するときに起きることと、上昇トレンドから下降トレンドに遷移するときに起きることは、下記の内容になります。
よく三役好転で「買いのサイン」、三役逆転で「売りのサイン」と言われていますが、三役好転で銘柄を買うと高値掴み、三役逆転で買うと損切になってしまうということになりやすいということが分かります。
#2-3 売り優勢 or 買い優勢分析
転換線、基準線、先行スパン2と現在の株価を比較すれば現状が「買い優勢」か「売り優勢」かが分かります。
転換線は9日間(短期)の平衡点を表しています。よって本日の株価が転換線よりも高いか低いを見れば、現状において「買い優勢」か「売り優勢」かが分かります。(本日の株価) > (基準線) ならば 「買い優勢」, (本日の株価) <= (基準線)ならば「売り優勢」になります。「買い優勢」ならば再度株価が上昇に戻る可能性が高いです。しかしながら「売り優勢ならば」以降株価が継続して下降する可能性が高くなります。
基準線は26日間(中期)の平衡点を表しています。基準線と株価を比較することで26日間を対象にしたときに、「買い優勢」の状況か、「売り優勢」の状況かが分かります。
先行スパン2は52日間(長期)の平衡点を表しています。先行スパン2と株価を比較することで26日間を対象にしたときに、「買い優勢」の状況か、「売り優勢」の状況かが分かります。
#2-4 トレンド把握
トレンドは、「上昇トレンド」と「下降トレンド」と「もみあい」のいずれかになります。トレンド把握には中期スパンで把握することが好ましいとされます。
上昇相場の場合、株価は基準線にサポートされながら上昇していくのが一般的です。
逆に下降相場の場合、株価は基準線に抑えられながら下降していくのが一般的です。
#2-5 加熱状態の時
株価が転換線から離れると加熱状態なので注意です。株価は時期に勢いを失い下がります。
#2-6 各系列は押し目の位置を示している。
転換線、基準線、先行スパン1,先行スパン2は押し目の位置になっている。
上昇相場の時は各線はサポートとして働き、下降相場の時は各線は抑えとして働きます。
NIKKEI225の例です。基準線で押し返されたあと、先行スパン1で一旦押し返されたあと先行スパン2で押し戻されていますが、以降は下降相場になるのではないかと想定されます。
#3. 一目均衡表見方チェックリスト
(2-2)一目均衡表のステータスは,下記の4つのうちどれか?
1: 株価 <先行スパン2 , 転換線 < 基準線
2: 株価 < 先行スパン2, 転換線 >=基準線
3: 株価 >=先行スパン2, 転換線 < 基準線
4: 株価 <先行スパン2, 転換線 >=基準線
(2-3)現在は、売り優勢か?買い優勢か?
短期:
中期:
長期:
(2-4)現在のトレンドは? 基準線を見ること
上昇相場:
もみあい:
下降相場:
(2-5)加熱状態ではないか? 加熱状態:株価が転換線から離れている