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Tosca Cloud アーキテクチャ解説

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本記事の概要

Tosca Cloud を初めて触る方向けに、全体像と主要コンポーネントをつかめるように説明します。

※本記事は執筆時点の情報を基にしています。クラウド製品のため、仕様やUIが更新される可能性があります。

全体像

Tosca Cloud の基本構成は主に以下の通りです。SaaSプラットフォームを中心に、ユーザーマシンとエージェントがつながります。

  1. Tosca Cloud プラットフォーム(SaaS管理画面)
  2. ユーザーマシン(テスト作成・デバッグ用)
  3. エージェント(テスト実行用:チーム/クラウド)

[Tosca Cloud Architecture Overview 2026.02時点]
image.png
参照元:https://docs.tricentis.com/tosca-cloud/en-us/content/admin_guide/architecture.htm

旧来のToscaと比べて最大の変化は、「サーバー構築が不要」という点です。従来のTosca Serverにあたる部分はクラウド側で提供されるため、ユーザーはTosca Cloudと接続する環境を準備すれば利用できます。
必要に応じて、既存の Tosca on-prem 環境とも連携します。
チームエージェントは社内ネットワーク上のリモート/仮想マシンで運用するケースが一般的です。

通信

基本的に一般的なHTTPS通信ができ、Tosca Cloudにアクセスできる環境下においてはポート開放などの特別な設定は不要です。例外は Simulator agent で、用途によってはポート開放が必要になります。チームエージェントと Web アプリ間の通信は、HTTPS バインディングの WebSocket で行われます。Tosca Cloud へは社内ネットワークからブラウザでアクセスし、ファイアウォールやプロキシが許可していれば追加対応は不要です。

ローカルコンポーネント

ローカル端末側で必要になる代表的なものは次の 2 つです。

  1. Launcher
  2. Chrome / Edge のブラウザ拡張

Launcherは各端末にて初回利用時にはインストールが必要です。インストールは画面のDownloadメニューよりダウンロードが可能です。
image.png

Launcher は Tosca Cloud がバージョン管理し、サイレントで自動更新されます。ブラウザ拡張はスキャンや実行時のブラウザ自動化に使われ、Launcher のインストール時に同時に導入されます。Tosca XScan を使う場合や、パーソナル/チームエージェントとして使う場合は Launcher が必要です。Simulator agent は例外で、手動コピーでの配布が必要です。Tosca Cloud のバイナリは署名済みです。

Launcher の役割

Launcher はローカルマシン上で以下を自動化します。

  1. 必要コンポーネントのインストール
  2. コンポーネントの自動更新
  3. エージェント起動やスキャンの開始

Webブラウザ単体ではローカルアプリ(ExcelやSAPなど)を操作できないため、このLauncherが「ブラウザとOSの橋渡し」を行います。
Launcher はバックグラウンドで稼働し、コンポーネントが最新であることを確認します。つまり、利用者側は基本的に手動インストールや更新作業を意識せずに済みます。

テスト実行端末においては事前にLauncherを起動しておく事でテスト実行が可能です。また、ユーザーマシン上のPersonal Agentではスキャン時やテスト起動時にLauncherの起動が求められます。

[Launcher 画面サンプル]
image.png

ユーザーマシンとパーソナルエージェント

ユーザーマシンはテスト作成とテスト実行のトリガーに使われます。テスト作成環境の選択によってセットアップが変わります。

ローカルコンポーネントを入れたユーザーマシンは「パーソナルエージェント」としても機能し、スキャン時やトライアル実行時に利用します。

チームエージェント

チームエージェントは、社内(多くは専用 VM)に設置してプラットフォーム内で共有する実行基盤です。ブラウザテストはエージェントマシンにインストールされているブラウザで実行されます。テスト中はデスクトップが記録され、LiveView 有効時はスクリーンショットも取得されるため、テスト専用マシンとして運用するのが安全です。

導入前の要点は次の通りです。

  1. 管理者権限が必要
  2. テスト専用のマシンを用意しLanucherをインストールする
  3. システム要件を満たす端末の準備
  4. 対象アプリにアクセスできる、あるいは事前にインストールする

チームエージェントはチーム全体で共有されます。
またLauncher起動時にCharacteristicsを指定する事で、特定のエージェントを利用して実行するなどの指定が可能で、特定の端末でのテストを実施する事も可能です。

設定可能なチームエージェントの数は契約内容に準拠します。

利用可能なエージェントは画面から確認可能です。
image.png

クラウドエージェント

クラウドエージェントは ベンダー側でホスト・運用される実行基盤です。セットアップ不要で、Chrome/Edge の Web テストや API テストを実行できます。クラウドエージェントはベータ機能として提供されます。チームエージェントとの併用も可能です。

エージェントの使い分けまとめ

初心者の方は「どれを使えばいいの?」と迷いがちなので、表で整理します。

エージェント種別 主な用途 セットアップ 特徴
Personal Agent テスト作成、デバッグ Launcherのインストール 自分のPCで動く。手軽。
Team Agent 本番実行、回帰テスト テスト専用マシンに導入しLauncherをインストール チームで共有。
Cloud Agent Web/APIの簡易実行 不要 Tricentisが用意した環境で動く(Beta)。

導入の流れ

  1. アーキテクチャを理解する
  2. テスト作成環境を決める
  3. 必要な端末に Launcher を導入する
  4. チームエージェントをセットアップする
  5. Agents 画面で稼働状況を確認する

まとめ

  • Webアプリ + Launcher + Agent の3要素で構成されています。
  • Launcher がローカルコンポーネントの管理を自動化してくれるため、ユーザーの負担が減っています。
  • Team Agent は共有の実行環境、Personal Agent は個人の検証環境として使い分けます。

まずは「ユーザーマシンでテストを作り、チームエージェントで流す」という基本フローを押さえておきましょう。

端末固有の設定や環境差異でユーザーマシンで動作しても、チームエージェント上の端末で動作しない可能性もありますので、ユーザーマシンで作成しチームエージェントで実施。完成版をスケジュール実行や本番テストのための起動設定をながすというフローになります。

参考リンク

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