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Toscaでモバイルテストを動かす(Android)

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Toscaでモバイルテストを動かすための設定

Toscaでモバイル(Android / iOS)のテスト自動化を始めるとき、最初に詰まりやすいのが「どこに何を設定すれば実行できるのか?」です。
この記事では、公式ドキュメント(Tosca 2025.1)をベースに、**Mobile Engine 3.0の実行に必要な設定を中心に整理します。

この記事でわかること

  • Toscaのモバイルテスト実行に必要な前提(全体像)
  • Tosca Mobile Agentを利用したAndroidテストの構築方法

前提:モバイル実行までの流れ

  1. Androidを自動化できる状態にするためのTricentis Mobile Agent(TMA)準備
  2. Tosca CommanderのMobile ScanでModulesを作成する
  3. Test Case作成と実行時に必要なTCP(テスト設定パラメータ)を指定する
  4. Test Case作成

1. Androidを自動化できる状態にするためのTricentis Mobile Agent(TMA)準備

モバイルデバイスをテストするには、実行端末でのTMAのインストールが必要です。
Tricentisの公式サイトより、TMAを入手しインストールしてください。

インストール自体はexeファイルを実行するだけで完了します。

image.png

デバイスをTricentis Mobile Agent(TMA)に接続する

Tricentis Mobile AgentおよびAndroid端末を接続します(Emulator利用の場合は、端末を起動)
TMAによって自動的に接続認識されます

http://localhost:8585/devices より接続確認を行ってください。
(Port変更している場合は該当のPort番号を利用)

image.png

ここまでで、ToscaでスキャンしてModuleを作成する準備の完了です。

2.ToscaのScan機能でモバイルアプリケーションのスキャンを実行

ここからはToscaでアプリをスキャンして処理する方法を説明します。
Scan > Mobileと進みMobile Scan画面を起動します。

項目 設定
Connection ここではlocalを選択
Device 画面に表示されているデバイスを選択
Application テスト対象のアプリを選択

image.png

画面下部のRun Live Viewを選択するとアプリ画面が立ち上がります。
実機の場合は操作しやすいですが、Emulatorの場合はそちらの画面が利用できますのでチェックを外す方がクライアント端末の操作が軽いです。

Connectボタンを押下すると接続処理が起動しScanの準備が始まり
Connection Establishedと表示されたScanボタンを押下し開始します。
通常のアプリケーションの操作同様に画面項目を選択しModuleの作成を進めます。

image.png

image.png

3.Test Case作成と実行時に必要なTCPを指定する

Moduleの作成が完了したらTest Caseの作成を行います。
Mobileテストの場合は、必要なTest Configuration Parameterの設定が必要です。

TCP(Test Configuration Parameters)の設定

Mobile Engine 3.0:主要TCPの全体像
Mobile向けTCPのうち、特に最初に出番が多いものを先にまとめます。

TCP 用途 よくある値・例
TMAServer TMAサーバーの指定 http://<ip_address>:<port>/
AppiumServer Appiumサーバーの指定(主にクラウド) https://<cloud-host>/wd/hub/
DeviceName 実行対象デバイスの指定 Auto / 端末ID(Android)/ UDID(iOS)
IsAppium2 Appium 2系をToscaが認識しない時の補助 True
ScrollToVisible 画面が縦に長い場合の画面スクロール設定 True

以降で「まずここを押さえると動く」順に説明します。

TMAServer:TMAの接続先

TMAServer は Tricentis Mobile Agent(TMA)のサーバーアドレスを指定するTCPです。

  • Remote (TMA) に接続する場合、http://<ip_address>:<port_number>/ 形式で指定します
  • デフォルトではクライアント端末の http://localhost:8585を利用します。

DeviceName:テスト実行端末の設定

DeviceName は どのデバイスで実行するかを指定します。

  • TMAServerに記載のUDIDを指定します
    image.png

上記の例ではemulator-5554

Browser:Hybrid / Mobile Webだけ必要

ネイティブアプリの自動化ではなく、Hybrid / Mobile Webを狙う場合に Browser TCPを追加します。

  • Android:ChromeAndroid
  • iOS:SafariiOS

アプリ種別(ネイティブ/Hybrid/Web)で必要TCPが変わるので、ここは切り分けポイントです。

便利TCP

公式の「Mobile TCPs overview」から、現場で出番が多いものを用途別にピックアップします。

実行と観測(並列・Live View)

  • ExecuteInParallel:並列実行したいとき True
  • LiveView:実行中のLive Viewを有効化したいとき True

画面の追跡(スクショ自動保存)

  • ScreenFlow:ActionMode Input のTestStepValueスクショを自動保存したいとき True
  • ScreenFlowPath:保存先パス(ScreenFlowとセット)

画面操作の安定化(スクロール・可視判定)

  • ScrollToVisible:見えていない要素を自動スクロールして操作したいとき True
  • SkipVisibilityCheck:可視性チェックを強制したいとき False(デフォルト挙動はローカルとクラウドで差があります)
  • SwipeDownLimit / SwipeUpLimit:スワイプ回数上限(デフォルト 5)

エラー対策(Appium2 / クリック不安定 / 互換)

  • IsAppium2:Appium 2.0+ なのにToscaが認識しない場合 True
  • TapByCoordinates:{CLICK} が不安定なときのフォールバック(座標タップ)
  • UseLegacyMobileWeb:古いバージョン(例:Tosca 2023.2以前)で作ったMobile WebのTestCase互換を優先したいとき
  • UseXBrowserForMobile:Mobile Web Engine 3.0ではなくXBrowser Engine 3.0を使いたいとき

シミュレータ向け

  • IsSimulator:iOSシミュレータを(特にクラウドで)使うとき True(必要に応じて識別方式の上書きにも利用)
  • OSVersion:iOSシミュレータ(ローカル/リモート)や、AndroidをOSバージョンで選びたいとき

設定例(最小セット)

環境差分が大きいので「値の雰囲気」を掴む用の例です。正式な指定値は公式ドキュメントを参照してください。

例:ローカル実機(Android 1台)

# TMAServer = (ローカルのTMA接続)
# DeviceName = UDID
# ScrollToVisible = True

image.png

4. Test Case作成

ここから実際のTest Case作成に進みます。
モバイルテストでは最初にアプリの起動設定を実施します。

標準モジュール Open Mobile Appを利用します。

image.png

設定項目 値
BundleID iOS:バンドルID
AppPakcage Android: Package Name
AppActivity Android: Activity Name
Application Path 共通:ローカルパッケージを指定し、テスト時にインストール

ここではAndroidエミュレーターで事前にインストール済みのアプリを操作するので
AppPackage およびAppActivityを指定します。

その後は通常のToscaのテストケース作成同様にモジュールを呼び出し
Test Stepを記述していきます。

以下の画面抜粋の例では

  • 画面のMakeという項目を選択
  • DropDownで表示された一覧から、Buffer値に指定された値を選択(Click)
  • その後、入力項目、Engine Performance, Date of manufacture, Number of seatsを操作する
    と記述しています。

image.png

その他、処理詳細はToscaの操作と同様ですので画面項目の操作、検証を記載しTest Caseを完成させてください。

まとめ

  • モバイル実行はTestConfigurationParameter (TCP)(TMAServer / AppiumServer / DeviceName)の整合性
  • 複数端末・クラウド・シミュレータは、追加TCP(OSVersion / IsSimulator / IsAppium2 等)設定
  • まずは最小セットで1本動かしてから、並列・スクショ・可視判定などを追加

参考(公式)

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