0. はじめに
基本情報技術者に合格しました(合格日:2022年6月27日)。基本情報技術者がどのような資格なのか知りたい方は、それについて書かれた記事やサイトが既に数多くございますのでそちらを参照してください。例えば、「基本情報技術者とは」があります。
以下では、基本情報技術者に合格するために使用した教材や勉強法について紹介したいと思います。試験勉強の参考になれば幸いです。
目次
0. はじめに
1. 当時のスペック
2. きっかけ(動機)
3. 勉強方法(午前試験編)
4. 勉強方法(午後試験編)
5. 最後に
1. 当時のスペック
- 情報科学を専攻している大学2年生
- 数学検定準1級取得
- データサイエンス数学ストラテジスト(上級)取得
2. きっかけ(動機)
基本情報技術者を受けようとしたきっかけは主に2つあります。1つ目に、ITに関する知識が乏しかったためです。2つ目に、基本情報技術者を取得すると大学から3万円(奨励金)と2単位が貰える制度があったためです。
3. 勉強方法(午前試験編)
午前試験対策で使用した参考書は次の1冊のみです。
現在の最新版はこちらになります。
なお、過去問演習は参考書の代わりに基本情報技術者過去問道場というWeb問題集を利用しました。
午前試験対策に使用する教材としてはこの2つがあれば十分です。私は参考書を4周程度読み通しましたが、知識を定着させるには最低でも3周するのが望ましいです。しかし、参考書は約700ページほどあります。そこで、参考書の使い方について述べます。
参考書の使い方
- 最初の1周はスピーディーに読み通す。(所要日数:数日程度)
- 全体像をつかむ。
- 分からないところや細かいところは読み飛ばす。
- 2周目から丁寧に読む。ただし、章ごとに分割して読む。(所要日数:20日間)
- 20章ほどで構成されているので20分割する。
- 1日1章ずつ読み進める。おすすめは朝と夜で同じ章を2回読むこと。
- 分からないところがあったら付箋を貼って読み飛ばす。
- 3周目も章ごとに読む。(所要日数:1週間~1ヶ月)
- 2周目で貼った付箋の箇所を理解する。
- 各章を読み終えたらやること。
- A4用紙やiPadに各章の重要用語を要約する。
- 友人や家族に3分くらいで説明してみる。それができない場合はスマホで録画し、スマホに向かって説明するなどアウトプットの工夫を行う。
4. 勉強方法(午後試験編)
午後試験の対策は、午前試験よりも重要です。なぜなら、午後試験に合格した人のうち約86%は午前試験にも合格しているからです(平成31年度春期の場合)。これは、「基本情報技術者試験の勉強法を得点分布から考える」から確認することができます。実は、私は基本情報技術者をこれまでに2回受験しています。1回目は午後試験で合格基準に及ばなかったため不合格でした。
下表に前回および今回の得点状況を示します(合格基準は60点以上)。
基本情報技術者 | 午前試験 | 午後試験 |
---|---|---|
前回(1回目) | 66.25点 | 50.00点 |
今回(2回目) | 68.75点 | 79.00点 |
前回、不合格となった後に午後試験対策として準備したものが2つあります。1つ目に、参考書をもう一冊用意しました。用意したのは、橋本さんの『出るとこだけ! 基本情報技術者[午後]第2版』という参考書です。約350ページ程度ですが、インプットする知識が少ないことと練習問題が数多くあることから1~2周程度読み通せば十分だと思います。ちなみに、私は時間の都合上1周半でした。
2つ目に、戦略を用意しました。当然のことですが、合格基準は60点以上なので満点近くを取る必要はありません。したがって、どの問題で確実に点数を取り、どの問題を捨ててもいいかといった戦略が重要となります。下表に午後試験の出題分野および配点を示します。
問題番号 | 出題分野 | 配点 | 備考 |
---|---|---|---|
問1 | 情報セキュリティ | 20点 | 必須解答 |
問2~問5 | ソフトウェア、ハードウェアなど | 15点×2 | 4問から2問を選択 |
問6 | データ構造及びアルゴリズム | 25点 | 必須解答 |
問7~問11 | ソフトウェア開発 | 25点 | 5言語から1言語を選択 |
この表から分かることは、必須解答の問題で満点を取れば合計で45点分が得られることです。すなわち、問2~問5および問7~問11から15点以上取ればよいことになります。しかし、問7~問11は問2~問5に比べて難易度が高く、安定した点数が得られにくいと判断したため、問2~問5のみ対策することにしました。その結果、午後試験の得点状況は次のようになりました。
戦略通り、必須解答である問1および問6で満点を取れています。また、問2~問5から2問を選択し、それぞれ50%以上の正答率を出せています。したがって、このように戦略を準備しておくことは重要だと言えます。
5. 最後に
2章でも述べた通り、ITに関する知識が乏しかったため基本情報技術者を勉強することにしました。その結果、以前に比べてITに関する知識が身につき、大学の講義内容が容易に理解できるなど数多くの恩恵がありました。次は、応用情報技術者に向けて頑張りたいと思います。