Webの誕生
ハイパーメディアとしてのWeb
Webは当初インターネットを使ったハイパーメディアとして設計された。
Web以前のハイパーメディアとの一番の違いは、**「インターネットを使う」**ということ。
これによって、不特定多数の情報をリンクさせあうことができ、システムを大規模化しやすいという重要な利点がある。
その反面、**情報の集中的な管理は難しい(一つのサーバーで管理するのは難しい)**ために、リンク切れになりやすいという欠点もある。
また、Webが実現しているリンクは、単方向リンクであることも特徴だ。
元々は外部からリンクを指定するという複雑なリンク機構を取り込もうとしていたが、シンプルな単方向リンクが使われた。
分散システムとしてのWeb
RPCは閉じたネットワーク環境で、あらかじめ想定した数と種類のクライアントを相手にサービスを提供するシステムとしては優れている。
一方で、オープンで不特定多数を相手にするシステムがWebです。
Webでは、各ユーザのコンピュータ環境は特定のOSやハードウェアには統一されておらず、さまざまなブラウザやデバイスから一つのWebサービスにアクセスできる。
なぜなら、クライアントとサーバの間のインターフェースをHTTPというシンプルなプロトコルで固定したからだ。