この記事について
プログラミング言語Rustを紹介します。
この記事ではRustの以下のトピックについてまとめます。
1. Rustの歴史
2. Linux環境でのRustのインストール方法
3. Hello Worldの実行方法
Rustの歴史
Rustは2006年からMozillaのGraydon Hoareによって開発が始まりました。はじめは個人のプロジェクトだったですが、より安定したウェブブラウザを開発するための新しいシステムプログラミング言語が必要になったMozillaの目に留まり、2009年からMozillaの公式なプロジェクトになりました。システムプログラミング言語とは、ハードウェアを直接制御するソフトウェアや他のプログラムがその上で動作するプラットフォームのソフトウェアを書くためのプログラミング言語です。
その後、2015年にVersion 1.0がリリースされ、今日に至るまで破壊的な仕様変更を繰り返しながら改良が続けらています。現在(2018年10月)最新のリリースは1.29.2です。
Rustはリソースを最小化する一方で、高い実行速度と安全性を実現する言語として注目されています。ただし、バージョンごとに破壊的な仕様変更を繰り返しているという問題点があります。この点に関しては、まだ若い言語なので大目に見ましょう。
Linux環境でのRustのインストール方法
Rustをインストールするのにコマンドラインツールのrustupをインストールする必要があります。rustupはcurlコマンドでダウンロードできます。
curl https://sh.rustup.rs -sSf | sh
Hello Worldの実行
以下のコードをテキストエディタでファイルに書き込み、main.rsとして保存しましょう。
fn main() {
println!("Hello World!!");
}
main.rsをコンパイルするには以下のコマンドを実行します。
rustc main.rs
生成された実行ファイルmainは、以下のコマンドで実行します。
./main