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(a == 1 && a == 2 && a == 3) を常に真にできますか?

Last updated at Posted at 2018-01-21

頭の体操のために作ってみました。
特に意味はありませんが、GitHubにリポジトリを上げました。

元ネタ: Can (a ==1 && a== 2 && a==3) ever evaluate to true?

他の言語の先駆者:

追記:
別の書き方を思いついたので載せておきます。
(a == 1 && a == 2 && a == 3) を常に真にできますか? その2

簡単なあらまし

元ネタのサイトにありますが、変数aを1にも2にも3にも等しくするということです。
一見すると訳が分かりませんが、これを疑似コードで表すと、次の通りです。

要約
if a == 1 && a == 2 && a == 3:
    print("True!")

解法として様々あるようです。

  • aをオブジェクトとして呼ばれる度にaの戻り値を変更する
  • aの後ろの半角スペースをハングルの半角スペースにすることで別の変数として処理する

僕の考えた最強の解法

自分で考えて、とりあえず実装してみた2つを紹介します。

シジルの変更によって全ての真偽値判定を真にする

シジルとは、スカラや配列を表す$@といった、Perlにおいて変数の種類を表すために、変数の前に付ける記号のことです。

Perl固有の書き方ができます。

by_changing_sigil.pl
use strict;
use warnings;

my $a = 1;
my @a = (1, 2);
sub a { 3 };

if ($a == 1 and @a == 2 and &a == 3) {
    print "True!\n";
}
実行結果
$ perl by_changing_sigil.pl
True!

元ネタではJavascriptが対象のため、Perlを用いる場合は変数aにシジルを付けなければなりません。

この時にシジルを変更することで、簡単に戻り値を変えることができます。

解説
$a == 1;
# 変数$aと1が等しい場合は真を返す。

@a == 2;
# 配列@aの要素数と2が等しい場合は真を返す。

&a == 3;
# 関数&aの戻り値と3が等しい場合は真を返す。

ちなみにand演算子で繋げていますが、&aが見づらくなるために変更しているだけで、&&でも同じ動作をします。

==演算子のオーバーロードによって全ての真偽値判定を真にする

overloadモジュールを使うことで、オブジェクトにおける演算子のオーバーロードができます。
これを利用して、==演算子による処理を変更します。

by_overloading_operator.pl
package AllEqualObject;

use overload
"==" => \&operator_eq;

sub new {
    my $self = shift;
    bless [@_], $self;
}

sub operator_eq {
    my $self = shift;
    return 1;
}

1;



package main;

use strict;
use warnings;

my $a = AllEqualObject->new;

if ($a == 1 && $a == 2 && $a == 3) {
    print "True!\n";
}
実行結果
$ perl by_overloading_operator.pl
True!

ここでは、AllEqualObjectのインスタンスで==を利用すると、operator_eq関数を呼出し、数値1を返します。
Perlにおいて数値1は真なので、$a == 1でも$a == 0でも$a == -1でも真を返します。

終わりに

小さいことですが、いろいろ勉強になりました。

ここまで読んでくださってありがとうございました!

もしおかしい点、気づいた点がありましたら教えてください。
特に、もっと面白い解法がある場合は教えてくれると嬉しいです!

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