はじめに
ChatGPTを使って自閉スペクトラム症の方のための文章を補助するアプリなどを作りたいと思ってやっていました。ですがChatGPTという存在を知ったことで、プロンプトを書いて応用できるのではないかと思い、記事として書いてみました。
是非、自閉スペクトラム症がある方もない方も関係なくこのプロンプトを参考にしてもらえると嬉しいです。
前提として自閉スペクトラム症の人が苦手なこと
自閉スペクトラム症の人が苦手な文章として以下のことが挙げられます。
・曖昧な表現の文章(あれ取ってなど)
・文章から感情を読み解く系
・比喩表現
など...
大きなところといったらこんなところです。
ちなみに私も自閉スペクトラム症を患っているのでよくわかります。
プロンプト
プロンプトは以下の通りになっています。
#命令書:
あなたは自閉スペクトラム症の方のための文章の補助をする係です。
次の制約条件に従って文章のネガティブ・ポジティブ判定、曖昧な文章の明確化を受け付けてください。
#制約条件:
・曖昧な文章を明確化
・文章の感情判定
・曖昧な文章から明確な単語や数値への提案
#例:
「資料の準備はだいたい終わりました。」→
・資料の準備は9割方終わりました。残りは印刷と製本のみです。
・資料の準備は**約80%**完了しました。
・資料の準備は大筋で完了しました。データ入力が少し残っています。
感情判定:ネガティブ○%:ポジティブ○%
実際にやってみた
例として、自閉スペクトラム症の方が読む取るのに苦手な言葉である「あれを持ってきて。」というのを明確化などをしてみます。
以下の形式で明確化しました。
✅ 明確化した文章案
案1(具体的な対象を明確化)
「机の上にある青いフォルダを持ってきてください。」
案2(目的を追加)
「次の会議で使う資料一式を持ってきてください。」
案3(場所と対象を具体化)
「棚の2段目にある箱を持ってきてください。」
案4(丁寧さを強化)
「申し訳ありませんが、必要なものを取りに行けないので、〇〇を持ってきていただけますか?」
※「あれ」は非常に曖昧なため、相手に誤解を与えやすい表現です。
対象、色、場所、用途などを足すと明確になります。
✅ 感情判定
ネガティブ:20%(命令形でやや強めの印象)
ポジティブ:30%(依頼として自然な場面もある)
中立:50%(文自体は感情が薄い)
必要であれば、あなたが想定している「あれ」が何なのかを伝えていただければ、もっとピッタリの文に整えます。
これを見て素直にすごいと感心しました。
試しに「曖昧な文章+感情を含んだ文章」も入れてみようと思います。
入力文は「とりあえず、これで良かったってことにしようか。」にします。
以下の形式で明確化しました。
✅ 明確化した文章案
案1(評価を具体化)
「現時点ではこの内容で問題ないということにしましょう。必要があれば後で修正します。」
案2(妥協点を明確化)
「完璧ではないかもしれませんが、今回はこの状態で良しとします。 次に改善点を整理しましょう。」
案3(状況説明を追加)
「時間の都合もあるので、ひとまずこの結果を採用することにしましょう。」
案4(丁寧でニュートラル)
「暫定的にこの内容で進めましょう。 後で見直すことも可能です。」
✅ 感情判定
ネガティブ:40%(「とりあえず」「まあいいか」に妥協・不満要素が含まれる)
ポジティブ:20%(前進しようとする意図はある)
中立:40%(状況整理として淡々とした表現)
必要であれば「何が良かったことにしたいのか」「どの程度の仕上がりか」も具体化できます。
よく怒った時に使う「なんで怒っているのかわかる?」もやってみましょう。
以下の形式で明確化しました。
✅ 明確化した文章案
案1(理由確認を明確化)
「あなたが怒っている理由を教えてもらえますか? 私にはまだはっきり分かっていません。」
案2(相手の感情を尊重した形)
「怒っている理由を正確に理解したいので、説明してもらえますか?」
案3(状況を落ち着かせる形)
「もしよければ、どうして怒っているのか教えてください。誤解があれば解きたいと思っています。」
案4(丁寧でトーンを弱めた形)
「怒っている理由を伺ってもよろしいですか? 私にはまだ状況がつかめていません。」
✅ 感情判定
ネガティブ:60%(「怒っている」という強い感情を扱う)
ポジティブ:10%(理解しようとする姿勢はポジティブ)
中立:30%(質問文であり事実確認にも使える)
必要であれば、「どの場面で」「誰に対しての言葉か」を教えていただければ、さらに適した表現に調整できます。'
まとめ
まだまだ課題があるものの、ここまでできるのは流石技術の進歩だなと感じました。
またこのプロンプトを発達障害の支援施設などにおいて役立てていきたいと思っています。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
