お久しぶりです。
一年に一回以上はQiitaへ投稿する @Momijinn です。
この記事は、 AWS Elemental MediaConvert をちょっと触ってみた話を書いていきます。
AWS Elemental MediaConvert とは
動画ファイルを色々な形式に変換する AWS のメディアサービス です。
さらっと見た限りだと、できないことはないレベルで色々できる印象です。
詳細は下記参照。
（余談ですが、色々な設定ができるからこそ コードに組み込むのはすごく大変。）
ユースケースは、以下の資料がわかりやすいです。
作ってみた
CDK で軽く作ったものをのせます。
ソースコード
構成
ユーザが直接 S3 へ動画ファイルをアップロードして、変換されたものをユーザが直接確認するみたいな構成です。
MediaConvert は、動画を 640 x 360 の大きさにします。
また、音声も出力に含めました。
| 構成図 |
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S3://${bucket}/input: 変換をする動画を入れるところ -
S3://${bucket}/output: MediaConvertで変換された動画がはいるところ
デモ
色々な事情で紙芝居形式に書いていきます。
変換を行う動画
どこにでもある mp4 を用意。
| 動画 | 動画情報 |
|---|---|
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S3 へアップロード
| S3 へ |
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動画が生成される
| 生成される |
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動画情報を見るとたしかに 640 x 360 の大きさになっています。
| 生成された動画情報 |
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MediaConvert のジョブをみるとたしかに生成されたことが確認できます。
| MediaCovnert |
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引っかかったポイント
MediaConvert のパラメータ多すぎ問題
単純に「動画の大きさ変えてほしい」場合も「出力する動画の種類は何？」を設定しないとエラーになります。
また、出力したい動画（出力グループ）によっては必須パラメータが変わります。
なにが必須なのかを確認するのがしんどい・・・。
| 出力したい動画（出力グループ） |
|---|
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下記にパラメータ情報があるが なかなかの数。
https://any-api.com/amazonaws_com/mediaconvert/docs/Definitions/OutputGroup
私が作ったコードだと以下の部分です。
解決策
ネットを漁ると UI 上で 設定を作り込んでから、設定情報をエクスポートして Media Convert の設定に貼るのが楽とのこと。
確かにドキュメントにらめっこするよりは楽。
Media Convert -> 出力が成功したジョブ -> JSON 表示で確認ができる。
| JSON 表示 |
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権限の設定が多い問題
（※ これは私が CDK 慣れていないってものあるかもです。）
今回のデモをするのに以下の権限が必要で、何度も CloudWatch のお世話になりました。
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Mediaconverter に対して、S3の読み書き権限の付与
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Lambdaに対して、 AWSのサービスを使える権限（iam:PassRole）と Mediaconverter を実行する権限（mediaconvert:CreateJob）の付与
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S3 に対して Lambda にイベントを通知する権限の付与
私が作ったコードだと以下の部分です。
まとめ
Elemental MediaConvert をちょっと触ってみたみたという話をしました。
動画ファイルを色々な形式に変換したい場合は、良いサービスだと思いました。
その一方で設定項目がかなりある（& メディアならではの専門用語もたくさんある）ので、なかなかハードル高い。
最後に
今年も無事にアドベントカレンダーに参加することができました。
それではよい年末をお過ごしください。