pacファイルからUser-Agentを参照することが出来なかったメモ

IEとそれ以外のクライアントアプリで異なるProxyを使用するような設定をやりたくて，pacファイルでUser-Agentを判別することで可能かを調べたときのメモ。
結論としては，pacファイルで，User-Agentを参照する事は出来なかった。

試しに作成したpacファイル。このpacファイルでnavigator.userAgentが参照できるか確認した。

prooxy.pac

function FindProxyForURL(url, host) {
    alert("AAAA");
    alert(typeof navigator);
    alert(typeof navigator.userAgent);
    alert(navigator.userAgent);
    return "DIRECT";
}

上記でUser-Agentの文字列が取れたら，その文字列を元に返却するProxyを変更する予定だった。
IEの自動構成スクリプトに上記ファイルを設定して，IEを再起動してみたところ，

1. "AAAA"のalertのボックス表示
2. "undefined"のalertのボックス表示

までで終わった。User-Agent文字列は取得出来なかった。

google先生に聞いてみたところ
http://findproxyforurl.com/pac-functions/
に以下の記載があるのを見つけた。

Each browser implements PAC in a sandbox, allowing access to only those JavaScript
functions required to operate and nothing more. As an example,
it isn’t possible to access the browser user agent string in a PAC file, a string available to a normal web page.

という事で，pacファイルからUser-Agentを参照する事は出来なかった。