Mind Webアプリケーション(CGI)の実行環境を構成する

はじめに

ここでは"日本語プログラミング言語Mind"(以下Mind)を中心とした投稿になります。
バージョンはWindows版のMind Ver.8.xを前提にしています。

動機

筆者は中小企業の社内IT部門に所属しています。
社内用バイナリ配布とバージョン管理には手間が掛かりますが、Webアプリケーションにすればこれらの手間が省けます。
また、MindにはGUIや印刷の機能がありませんが、これらの弱点を吸収出来るとも考えました。

Webサーバーのダウンロードとインストール

Mindのドキュメントに記載がある"04WebServer"を使います。
以下からダウンロード出来ます。

インストールで気をつける点はありません。

Webサーバー設定

04WebServerサーバーコントローラーを起動し各種設定を行います。
私の環境は以下ですが、個人それぞれの環境に読み替えて設定して下さい。
必要に応じて適宜フォルダを作成して下さい。

ディレクトリ設定	フォルダ名	Server Path	Local Path	SSI/CGIを許可	書き込みを許可
ドキュメントルート	D:\WWW	/	D:\WWW\
Mindインストールフォルダ	D:\pmind	/cgi	D:\pmind\	●	●

CGIの設定は以下のようにします。

拡張子	ファイルヘッダ	CGI実行プログラム
cgi	実行ファイル	%FilePath% %Query%

SSIを実行するファイル拡張子は"shtml"のみが設定されていますが、"html"を加えて下さい。

ファイル名
html
shtml

以上の設定が終わったら、サーバー再起動　して下さい。
設定変更したらサーバー再起動しないと設定が有効になりません。

ランタイム

最後に、Mindランタイムをコピーします。
binフォルダの mrunt160.exe を pmind フォルダにコピーして下さい。
これでMind Webアプリケーションの実行環境が整いました。

Mind Webアプリケーションの作成

cgi-test.src

メインは
	「ＭｉｎｄによるＣＧＩのテスト」で、HTMLヘッダ出力し
	「こんにちは、Ｍｉｎｄ！」を、大きく表示すること。

コンパイルします。ライブラリは cgilib です。

cgilibにコンパイル

D:\pmind>bin\mind.exe cgi-test.src lib\cgilib

日本語プログラミング言語 Ｍｉｎｄ Version 8.09 for Windows
          Copyright(C) 1985 Scripts Lab. Inc.
コンパイル中 .. 終了
Coping.. D:\pmind\bin\mindexcgi.exe --> cgi-test.cgi

実行します。
URLに http://localhost/cgi/cgi-test.cgi と入力して下さい。

おわりに

今後、プログラムを書いていく上で気をつける点は、複数のユーザーが非同期にWebアプリケーション(CGI)を使うので、単独プログラムでは考慮する必要の無かったトランザクションの管理、例えば排他制御を考慮してコードを書いていく必要が出てきます。
なお、セキュリティーの点からインターネットへの公開等、不特定多数のアクセスは考慮していない点に十分ご注意下さい。