前回は、「計算済みインサイト」でLTV集計とディメンジョンを作成しました。
今回は、Data Cloudの「計算済みインサイト」機能で合算計算された値(生涯予約回数、と生涯価値:ライフタイムバリュー)を、データ提供元のSalesforce CRMの取引先責任者オブジェクト
に書き戻してみます。
以下のワークショップ[Exercise 8]の手順に沿って、操作を行います。
「データクラウド管理者の権限セット」を設定
DataCloudのdefault
の「データスペース」にアクセスするための権限を追加します。
なお、データスペースとは、データを論理的に分割・整理するためのコンテナ(区画)です。ブランド、地域、部門、または開発環境(例: Sandbox、本番)ごとにデータを分離できます。
default データスペースは Data Cloud を有効化した際に最初から自動的に作成されるデータスペースです。
[権限セット]でData Cloud 管理者権限セット
をクリックします。
[Data Cloud データスペース管理]をクリックします。
[編集]をクリックして、[default]データベースにチェックを入れます。
「Customer 360 Data Platform Integration」を設定
取引先責任者
オブジェクトのフィールドへData Cloudからコピーするために必要な権限を設定します。
[権限セット]でCustomer 360 Data Platform Integration
をクリックします。
[オブジェクト設定]をクリックします。
取引先責任者
をクリックして、[編集]ボタンをクリックします。
[すべてのレコードの編集]にチェックをいれます。今回データを転記する先の
Lifetime_Reservations__c
とLifetime_Value__c
の列に編集権限を付与します。
「計算済みインサイト」ジョブのステータスを確認
Data Cloudアプリの、[計算済みインサイト]を開きます。
成功となっていればOKです。
Data Cloud コピー項目(Data Cloud Copy Field) の設定
Coral Cloudアプリで、Sofia Rodriguez
を検索して、取引先責任者を開きます。
[オブジェクトを編集]をクリックします。
オブジェクトマネージャの[取引先責任者]が開きます。
左のメニューからData Cloud コピー項目をクリックします。
[新規]ボタンをクリックします。
データのコピー元として、「計算済みインサイト」のAPI名Spend Profile By Guest
を選択します。
これは、前の記事で設定したライブライムバリュー値が含まれる項目です。
コピー元のフィールドとして、Lifetime Reservations
とLifetime Value fields
を選択します。
この、コピー項目自体の名前を設定します。
最後にコピー先のフィールドを設定します。
保存して、同期します。
同期状況は[同期履歴]タブで確認できます。
同期が完了するまで、15分くらいかかることがあります。
レイウアウトの変更
取引先責任者のレイアウトにLifetime Reservations
と Lifetime Value fields
が存在しないため、追加しておきます。
以上です。
データの完全コピーが失敗しました。(Full data copy failed)
というエラー
残念ながら、今回は、データの完全コピーが失敗しました。
というエラーが出てしまいました。
詳細では、Failed to process Day 0 job
と表示されます。
たぶん、このKnown Issue(Data Cloud Copy Field Enrichments (DCFE) may exclude CRM records)のようです。
Salesforce_Home
というデータソースが良くないようです。
少し対応を試しましたが、うまくいきませんでした。
- キー修飾子の追加
図ではDataSourceを選んでいますが、適当です。間違いだと思います。
- キー修飾子の指定
[この強化を有効化できませんでした。すべてのマッピングを完了して、もう一度お試しください。]というエラーがでました。
難易度が高いので、今回は諦めます。。。
以下は、他に参考にしたページ。