要約
- 太陽光計測ユニット KP-MU1P-M(エナジーインテリジェントゲートウェイ)が突然 HTTP 無応答になった。
- ping は通るのに
Connection refused。自作ダッシュボードのステート確認で約9時間前から停止していると特定。 - マニュアルでリセットスイッチの仕様を確認してから安全に再起動、復旧した。
環境
- 計測ユニット: OMRON KP-MU1P-M(エナジーインテリジェントゲートウェイ)
- ネットワーク: 自宅 LAN
- 監視: 自作 Python ダッシュボード(HTTP JSON API ポーリング)
症状
- 自作ダッシュボードの発電量が0になった
-
http://<デバイスIP>/にアクセスできない - ping は通る
調査手順
# ping 確認
ping -c 3 192.168.68.x
# → 0% packet loss、応答あり
# HTTP ポート確認
nc -zv -w 3 192.168.68.x 80
# → Connection refused
# ダッシュボードの state エンドポイントで最終取得時刻を確認
curl http://<ダッシュボードIP>:58080/state | python3 -c "
import json, sys; d = json.load(sys.stdin)
print('ts:', d['ts']) # 最後に成功した時刻
print('err:', d['err']) # エラー内容
"
# → ts: 04:00:10(朝4時から止まっている)
# → err: WinError 10061 接続拒否
ts フィールドはポーラースレッドがデバイスへのアクセスに成功したときだけ更新される。現在時刻との差から無応答開始時刻を特定できた。
原因の切り分け
| 仮説 | 判定 | 根拠 |
|---|---|---|
| ネットワーク障害 | ❌ | ping 正常 |
| ファームウェアアップデート中 | ❌ | 通常5〜10分で完了、9時間は長すぎる |
| 深夜の自動アップデート後にWebサーバーが起動失敗 | ✅ 最有力 | 4時停止 + Connection refused |
リセット前の確認:リセットスイッチの仕様
公式マニュアル(KP-MU1P-M-SET 取扱説明書)より:
リセットスイッチ → 計測ユニットを再起動します
ボールペンなどの先の細いもので押して、ランプがすべて消灯したことを確認した後に離す
再起動しても、設定データや実績データには影響はありません
工場出荷状態への初期化は別途メニュー操作(システム設定 → 通信設定初期化)が必要で、リセットスイッチ単押しでは起きない。
復旧手順
- スライドカバーを開ける
- リセットスイッチをボールペンで押す
- 全ランプが消灯したことを確認して離す
- パワコン運転ランプ(緑)と通信ランプが点灯すれば再起動成功
- 1〜2分待ってから管理画面にアクセス
注意:再起動後はIPアドレスが変わることがある
DHCP 環境では再起動後に別のIPを取得することがある。
恒久対応: ルーターでデバイスのMACアドレスに対して DHCP 予約(固定IP)を設定する。
IPが変わった場合は参照箇所をすべて修正する:
# Python 側
EIG = "http://<新しいIP>/asyncquery.cgi"
<!-- HTML 内のリンクも忘れずに -->
<a href="http://<新しいIP>/">管理画面</a>
自作ダッシュボードで grep せずに EIG だけ直すと管理画面リンクが残ったままになるので要注意。
まとめ
- ping が通って HTTP が refused = デバイスは生きているがWebサーバーがクラッシュ
- 自作ダッシュボードの
ts(最終取得時刻)で無応答開始時刻を特定できる - KP-MU1P-M のリセットスイッチは再起動のみ(設定・データは消えない)
- 再起動後の DHCP IP 変更に注意、grep で全箇所を確認する