Crowdin は、「ソフトウェア」「モバイルアプリ」「Webサイト」「マーケティングのコンテンツ」「ヘルプセンター」「ゲーム」など、さまざまなコンテンツの多言語対応をサポートするソフトウェアです。
ニーズが比較的ニッチなのもあって、日本ではあまり知られていない SaaS だと思います。
そんな Crowdin について、ドキュメントを読みながらざっくりと特徴とできることをまとめます。
Crowdin
https://crowdin.com/
特徴
コンテンツの一元管理
JSON や CSV など、100 種類以上のファイル形式をサポートしているので、アプリ、Web サイト、ゲーム、メール、ドキュメント、ブログなどのテキストやアセットを一元管理できます。
翻訳者を自由に決定できる
信頼できる翻訳者と独占的に連携したり、Crowdin 内でベンダーを見つけたり、さまざまなチームの翻訳を組み合わせたりすることができます。
簡単にテキストを編集できる
元の文字列を検索、追加、編集できます。
- 翻訳者が直接ソーステキストを編集できます。
- Crowdin で編集し、変更をリポジトリに push してマージリクエストを作成できます。
- Figma や Sketch、Adobe XD のプラグインを使用して、テキストコピーの編集や作成を行えます。デザイン内で翻訳された文章を利用できるだけでなく、Crowdin 上に新しいテキストを作成できます。
豊富なインテグレーション
Crowin はリポジトリなどのシステムと統合できます。翻訳者には、常に最新のコンテンツを表示します。
2023/12 時点で、590 個の プラグインが用意されています。
モニタリング
リアルタイムで翻訳の進捗を確認できます。
翻訳エディタ
Crowdin のオンライン翻訳エディタを使えば、翻訳者と校正者が効率的に作業できます。オンラインで他の翻訳者やマネージャと共同作業することも、オフラインで独立して作業することもできます。
UI もいい感じで、ダークモードにも対応してます。
- 投票と校正 : 校正者を招待して、完成した翻訳をレビューしてもらうことができます。
- 自動化された品質保証 : 句読点、翻訳の長さなどを自動的に検出して管理します。
- コメント : 翻訳についてディスカッションしたり、質問したり、不必要な翻訳にマークをつけたりできます。
最新のテクノロジーのよるサポート
翻訳は、同じ文章だとしても、コンテキストによって適切な翻訳が異なる場合があります。Crowdin では、最新のテクノロジーを駆使してコンテキストの提供をサポートします。
- 実際の UI 上でインタラクティブに翻訳を作成
- 機械翻訳 : 自動的に翻訳された文章をサジェストすることで、翻訳者をサポートします。
- 翻訳メモリ : 同一製品の異なるバージョンで同じテキストがあった場合などに、そのテキストを1回だけ翻訳します。
- スクリーンショット : 翻訳しているのが UI 上のどこの部分なのか、スクリーンショットで示すことができます。
- 用語集 : あらかじめサービスに関する翻訳を定義しておくと、翻訳時にレコメンドされる。サービス全体において同じ用語で翻訳に揺れが発生するのを防ぐ。
セキュリティ
シングルサインオン(SSO)や、二要素認証、OAuth2 や OpenID Connect にも対応しています。
プライベートプロジェクトの作成や、アクセス権限の付与、ユーザロールの管理も可能です。