KCNA-JP受験体験記:受験前に確認すべきポイントと当日の注意点
先日、KCNA-JP(Kubernetes and Cloud Native Associate 日本語試験) を受験しました。
無事に受験自体は完了しましたが、実際に試験を開始するまでに多くのトラブルがあり、想像以上に手間取りました。
これから受験される方の参考になるよう、特に準備段階や当日の注意点を中心に整理しておきます。
受験日までに確認しておくこと
本人確認書類と名前の表記の一致
Linux Foundationのプロフィールに登録している名前と、本人確認書類(運転免許証など)の表記が一致していないと、本人確認で弾かれてしまうようです。
私は当初、英語表記で登録していましたが、ほかの方の体験記を読み、事前に漢字表記に変更しておいたので問題にはなりませんでした。
プロフィール右上の「Edit Name」から変更できるので、必ず事前に確認してください。
https://lfx.linuxfoundation.org/
※ここで不一致と判断されると、その時点で受験終了になるようです。
PSI Bridge Secure Browser のインストールと確認
受験には専用ブラウザ(PSI Bridge Secure Browser)が必要です。
申し込み後に表示される試験登録画面で、事前にインストールし、カメラ・マイク・ブラウザのバージョンなどを確認しておくと安心です。
不要プロセスを落とすよう、ブラウザ上で指示があるので、事前に確認しておくとよいです。
Webカメラの準備
試験監督から部屋全体を映すよう指示されるため、Webカメラは手で動かせるものが望ましいです。
ノートPCの内蔵カメラでも対応可能ですが、私はデスクトップ環境だったため外付けカメラを購入しました。
試験環境(部屋の準備)
私は自宅リビングで受験しました。背景にはキッチンや棚がありましたが、棚はシーツで覆って目隠しし、キッチン側は特に対策せずにそのまま受験しました。
カメラで確認された内容(例)
本人確認書類の提示
部屋の全景(360度+天井・床・デスク)
キーボード・マウスを持ち上げて提示
モニターとその背後の壁
デスク下(椅子を含む)
ヘッドホン・スマホを手の届かない位置に移動
大掛かりな準備は不要ですが、監督の指示にすぐ応じられるよう整理しておくとスムーズです。
必要な英語力について
監督とのやり取りはすべてチャットで行われます。
やり取りは短文中心で、中学英語レベルで十分対応可能です。
使用される単語は ensure, confirm 程度の基本的なものが多く、複雑な文法は出てきません。
実際、私が最も長く入力した文章は:
I don’t use any allowed items.
程度でした。英語に不安がある方でも、最低限の表現ができれば問題なく対応できます。
当日発生したトラブル
以下は私が実際に経験したトラブルです。
試験開始が遅れる
本人確認画面で「平均最大5分」と表示されますが、実際にはそれ以上かかります。
本人確認書類の不鮮明
提出していた写真が不鮮明とされ、Webカメラで再度提示を求められました。
Webカメラの解像度不足
免許証の文字が判読できず、セッションを一度切断されました。再接続は可能ですが時間を要します。
開始時刻を30分過ぎるとブラウザから再接続できない
この場合は、インストール済みのPSIブラウザを直接起動することで、前のセッションに戻ることができます。
カメラの不具合
Webカメラを手で持って動かして映した影響で、USB端子が動いて接続が外れたのかカメラがブラックアウトしPSIブラウザが落ちましたが、再起動で復旧しました。
ブラウザの操作で画面が消える
左上のタブを誤ってクリックするとチャット画面が消えましたが、再起動で元に戻せました。
最終的に、予約時間から60分以上遅れて試験開始となりましたが、問題なく受験できました。開始時間に関してはある程度柔軟性があるようです。
まとめ
KCNA-JPを受験する際に特に重要なのは以下の3点です。
1.本人確認書類と登録名の一致(必ず事前に確認)
2.Webカメラの準備(手で動かせると便利)
3.PSIブラウザの不安定さを想定(何度も再起動する可能性あり)
試験自体の難易度よりも、受験環境やシステム周りのトラブル対応に時間と労力を取られる印象でした。
これから受験される方は、十分な準備と心構えを持って臨むことをおすすめします。