【24日目】
トピック3:調達プロセス(5/13)
≪問題24≫
外注調達プロセスの機能は次のうちどれですか。
(3つ選択)
▢部品表/配合表に支給される構成品目を更新できる。
▢外注発注明細の非評価入庫を転記できる。
▢外注明細カテゴリの制御パラメータをカスタマイズできる。
▢外注発注明細を勘定に割り当てることができる。
▢MRPによって外注購買依頼が登録されるようにできる。
≪解答≫
█部品表/配合表に支給される構成品目を更新できる。
▢外注発注明細の非評価入庫を転記できる。
▢外注明細カテゴリの制御パラメータをカスタマイズできる。
█外注発注明細を勘定に割り当てることができる。
█MRPによって外注購買依頼が登録されるようにできる。
≪解説≫
◆外注加工では、外部の仕入先に品目を発注しますが、通常の外部調達プロセスとは異なり、製品の製造に必要な構成品目を外注先が使用できるように準備しておく必要があります。
◆外注プロセスの主な特徴は以下のとおりです。
(1)外注発注により最終製品を調達します。この発注には、外注先に支給する構成品目に関する情報も含まれます。
(2)在庫管理では、構成品目を外注先に納入する際に「仕入先支給品」として転記します。必要に応じて、外注コックピットから出荷伝票を登録することも可能です。また、構成品目を別の仕入先から直接外注先に納入することもできます。
(3)外注先は、サービスの提供および製造または加工済みの品目を納入します。最終製品の入庫を在庫管理に転記すると、使用された構成品目は仕入先支給品から差し引かれます。
(4)入庫後に外注先から構成品目の過剰使用または不足使用が報告された場合は、後続の調整処理により入庫を修正できます。
(5)外注先からサービスに対する請求が行われた場合は、ロジスティクス請求書照合機能で請求書を登録します。
◆購買伝票での外注明細は、特別な明細カテゴリ「L」によって表されます。各外注明細には、支給する構成品目について1件以上の副明細を登録する必要があります。発注品目にBOM(部品表/配合表)が設定されている場合は、そこに含まれる構成品目を外注明細にコピーできます。構成品目を手動で追加することも可能です。この明細では、品目コードと勘定設定が使用でき、構成品目の指定と入庫の登録が必須となります(非評価入庫は不可)。また、請求書の受領処理も可能です。
◆購買発注価格は、仕入先による外注作業および外注品目に対する価格に基づきます。価格条件は外注用の購買情報にて定義できます。
◆MRP実行時に外注の購買依頼を自動生成するための前提条件は次のとおりです。
(1)品目マスタ(MRP2ビュー)にて、特殊調達キー「外注」が設定されていること。
(2)供給元(外注購買情報、または明細カテゴリ「外注」が設定された購買契約明細)が1件以上存在していること。
(3)供給元一覧にて、いずれかの供給元にMRP関連区分が設定されていること。
(4)支給品としての構成品目を含むBOMが存在すること。
◆明細カテゴリの設定はSAPシステム内の標準テーブルにより管理されており、ユーザによる変更はできません