1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

はじめに

  • SAP ERPでは、販売管理業務領域の機能群を総称してSDモジュールと呼びます。
  • SDとは、Sales and Distributionの略です。
  • ここでは、販売管理(SD)モジュールの全体像を把握することを目的とします。

全体機能関連図

全体機能関連図SD.png

  • SAPには様々なモジュールがあり、相互に関連しています。
    (純粋なSD(販売管理)モジュールの機能としては赤線枠で囲った部分になります)
  • 例えば、製品に対する受注を入力すると、生産管理に対して製品の所要が自動的に発生し、MRPを実行すると計画手配が生成されます。
  • 出荷業務については、在庫を管理しているMM(在庫管理)モジュールと密接な関係にあります。
    出庫を行うと、同時に売上原価計上の仕訳が生成され、FI(財務会計)モジュールに連携されます。
  • 請求処理(売上)を行うと、同時に売上計上の仕訳が生成され、FI(財務会計)モジュールに連携されます。

販売管理の業務の流れと伝票

販売管理の業務の流れと伝票.png

  • 販売管理の代表的な業務の流れとしては、
    引合→見積→受注→出荷・出庫→売上計上(請求)
    となります。
    これらの業務に対応して、SAPではそれぞれ伝票や関連帳票が用意されています。
  • 引合と見積は必須ではなくオプションの機能です。見積からスタートしたり、受注からスタートすることが可能です。
  • 販売管理の各伝票は、元伝票を参照して登録することにより、後続の伝票にデータの内容がコピー・継承されます。
  • SD(販売管理)はMM(在庫管理)やFI(財務会計)と密接に関係し、統合されています。出荷・出庫や売上計上(請求)では、販売管理側の処理をトリガーにして、自動的に伝票が登録され、MMやFIにリアルタイムに自動連携されます。
  • 販売管理では主要な業務帳票がSAP標準で用意されていますが、フォームやレイアウトはユーザ企業によって異なるため、独自に開発することが多いです。

販売管理で使用するおもな組織とマスタ

販売管理で使用するおもな組織とマスタ.png

  • 上の画面は受注伝票の例です。受注伝票のヘッダに販売関連の組織の情報を保持しています。
  • 販売管理の伝票はマスタとも深く関連しています。代表的なマスタとして、得意先マスタ、品目マスタ、条件マスタ(価格)が挙げられます。これらのマスタは基本的には、伝票を登録する前に予め登録する必要があります。
  • 受注先と出荷先は同じ得意先マスタに登録されており、密接に関連しています。通常、受注先を入力すると、それに紐付く出荷先が自動提案されます。紐付く出荷先が複数ある場合は、選択一覧のポップアップ画面が表示されるので、そこから選択します。
  • 条件マスタ(価格)は、品目と密接に関連しており、品目コードを入力するとマスタを検索して、自動提案されます。条件マスタ(価格)は品目コードだけでなく、様々な項目との組合せで決定することも可能です。提案された価格は変更することも可能です。マスタが登録されていない場合は、入力する必要があります。

【参考資料】
・図解入門 よくわかる最新SAPの導入と運用ー

1
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?