【28日目】
トピック3:調達プロセス(9/13)
≪問題28≫
外注調達プロセスの機能は次のうちどれですか。
(3つ選択)
□外注先別に構成品目消費を決済する。
□外注発注明細の非評価入庫を転記できる。
□外注先への直接納入対象の構成品目を購入する。
□構成品目消費の後続調整を転記する。
□支給される構成品目の受注を登録する。
□支給される構成品目の出荷伝票を登録する。
≪解答≫
□外注先別に構成品目消費を決済する。
□外注発注明細の非評価入庫を転記できる。
■外注先への直接納入対象の構成品目を購入する。
■構成品目消費の後続調整を転記する。
□支給される構成品目の受注を登録する。
■支給される構成品目の出荷伝票を登録する。
≪解説≫
◆外注加工では、外部の仕入先に品目を発注しますが、通常の外部調達プロセスとは異なり、その品目を製造するために必要な構成品目を、仕入先(外注先)が使用できるようにする必要があります。
◆外注プロセスの主な特徴は、以下のとおりです。
(1)外注発注により最終製品を発注します。この発注には、外注先に支給する構成品目に関する項目も含まれます。
(2)在庫管理では、構成品目を外注先に送る際に、仕入先支給品として転記を行います。必要に応じて、外注コックピットを使って出荷伝票を登録することもできます。また、構成品目を別の仕入先から調達する場合は、それらを直接外注先に納入することも可能です。
(3)外注先は、サービスの提供や、製造・加工した品目の納入を行います。最終製品の入庫を在庫管理に登録すると、対応する構成品目が支給在庫から消し込まれます。
(4)入庫後に外注先から構成品目の過不足が報告された場合は、後続処理で入庫数量の調整が可能です。
(5)外注先からサービスに対する請求があった際には、ロジスティクス請求書照合で請求書を登録します。
◆購買伝票における外注明細は、明細カテゴリ「L」で管理されます。外注明細には、支給対象となる構成品目ごとに1つ以上の副明細を入力する必要があります。対象の品目に部品表(BOM)が登録されていれば、その構成品目を明細に自動コピーすることもできますし、手動で追加することも可能です。この外注明細では、品目コードと勘定設定が使用可能であり、支給構成品目の指定、入庫の実施(非評価入庫は不可)、請求書の受領が必須項目となります。
◆購買発注価格は、外注作業に対する価格と、外注先から支給される構成品目の価格で構成されます。これらの条件は外注購買情報で設定可能です。
◆MRPにより供給元に対する外注の購買依頼を生成するには、以下の条件を満たしている必要があります。
(1)品目マスタレコード(MRP 2ビュー)で特殊調達キーに「外注」が設定されていること
(2)外注購買情報または明細カテゴリが「外注」である契約明細が1件以上存在していること
(3)供給元一覧で、上記供給元のいずれかにMRP関連区分が設定されていること
(4)支給構成品目を含む部品表(BOM)が登録されていること