背景
Kali Linuxで日本語入力環境をセットアップするため、sudo apt install fcitx5-mozcを叩いたらパッケージが見つからないと言われて横転したのが調査のきっかけです。
まず、ローリングリリースなKaliは、Debianのtestingブランチに追従しています (2026/02/02時点でDebian 14 - forky)。
件のMozcは、ライブラリ側のアップデートによる不整合でビルドが失敗することにより、2025年10月初頭、testingから削除されています。1
この影響により、Kaliのリポジトリからfcitx5-mozcをインストールするのは現状(私が知る限り)不可能となっています。
回避策
仕方がないので、MozcがDebian Testingに戻るまでの間、FlatpakでFcitx5とMozcアドオンをインストールすることにしました。
以下は、KDE Plasma 6環境下のKali Linuxを前提としたセットアップです。XFCE/GNOMEでは必要なパッケージや設定が異なります。
まず、余分なパッケージをAPTで消し飛ばします。
$ sudo apt remove im-config
$ sudo apt remove fcitx5
続いて、Flathubによるガイドを参照し、Flatpak/Flathubをセットアップします。
$ sudo apt update && sudo apt install flatpak
$ flatpak remote-add --if-not-exists flathub https://dl.flathub.org/repo/flathub.flatpakrepo
準備ができたら、Fcitx5とMozcアドオンをインストールします。
$ flatpak install flathub org.fcitx.Fcitx5 org.fcitx.Fcitx5.Addon.Mozc
あとは、通常通りセットアップして完了です。手順を簡潔に記します:
-
/etc/environmentにXMODIFIERS=@im=fcitxと追記-
GTK_IM_MODULE/QT_IM_MODULEは指定しないこと
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- KDEシステム設定の
キーボード>仮想キーボードからFcitx 5を選択 - リブート
- [任意] システムトレイから
入力メソッドの設定を弄る
もし「Fcitx5はKWinから起動しなさい」との通知が飛んでくる場合は、何らかの方法でFcitx5が自動起動されているので、探して切ると機能するようになります。
Chromium/Electron製アプリケーションがおかしなことになる場合は、起動時にフラグ--enable-features=UseOzonePlatform --ozone-platform=wayland --enable-wayland-imeを付与することで解決します。詳細については、以下の記事を参照してください。