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PolarDB インスタンス仕様の 汎用(Genaral)と 専用(Dedicated)における、パフォーマンスと価格の差について考察してみた

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結論

PolarDB for MySQL 8.0.2 パフォーマンス ホワイトペーパーと、インスタンス仕様の価格表から読み解くと、汎用(Genaral)と 専用(Dedicated)の仕様において、全体的に値段の差はほとんどなく、47%の性能のアドバンテージを持っている事、ストレージスペースとIOの性能差が出てくる事を考えると、専用(Dedicated)の方がリーズナブルだと考えます。

ホワイトペーパーの概要については、こちらの記事をご覧下さい。

汎用(Genaral)と専用(Dedicated)とは?

処理を実行するインスタンスは、汎用(Genaral)と専用(Dedicated)の2種類のタイプから選択できます。
他のCloudの場合は、専有サーバー(物理サーバーを専有)か、共有サーバ(マルチテナント型サーバー、もしくはある一定のサーバー群内で利用)かのサーバ利用体系の違いで語られることが多いですが、下記の説明文章を読む限り、VM(Virtual Machine)間でリソースの共有があるかどうかの違いと理解しました。具体的には、CPU/MemoryがOver Commitできるかどうかが焦点かと推測します。その証拠に「専用ホスト」と言うインスタンスタイプも存在します。

汎用(Genaral)

  • CPUなどのアイドル状態の計算資源を、同一サーバ上で稼働するクラスタ間で共有します。
  • リソースの共有により、低コストで多数のクラスタを導入できます。
  • 費用対効果が優先されるシナリオ

専用(Dedicated)

  • 専用クラスタは、CPUなどの割り当てられたすべての計算リソースを占有します。
  • このクラスタは、同じサーバ上で実行される他のクラスタと計算リソースを共有しません。これにより、クラスタの信頼性と安定性が向上します。
  • 費用より信頼性が優先されるシナリオ

考察1 : 専用(Dedicated)が47%のRead/Write性能のアドバンテージを持つ

PolarDB for MySQL 8.0.2 パフォーマンス ホワイトペーパーから、汎用(Genaral)と専用(Dedicated)で同じ条件でテストをしている結果が1件だけ存在したので、それを根拠にしています。
もう少し、いくつかパターンがあれば傾向値が見えてきますが、参考情報として記載しておきます。
QPS、TPS共に、1.47倍=47%の性能アドバンテージが、専用(Dedicated)側にあります。

image.png

考察2 : インスタンス仕様の価格表から、差を読み解く

PolarDBのコンソールにおいて、インスタンスタイプの仕様から、その仕様の詳細と、価格を表にしてみました。
仕様が似通っている部分を比較すると、全体的に値段の差は、ほとんどなく、47%の性能差を考えると、専用(Dedicated)の方がリーズナブルだと考えます。

  • 16コア以下だと、ストレージのIOPSで差があるものの、価格差は微小
  • 16コア以上だと、ストレージスペースやIOPSが、専用で有利になる
  • polar.mysql.x8.2xlarge だと、専用の方が逆に安くなるので、ここらへんのレンジでは、このインスタンスがオススメ。

image.png

最後に

性能比較については、エビデンスが少ないので深掘りの確認が必要かと思いますが、CPU/Memoryの性能のアドバテージがあり、かつインスタンスタイプによりストレージスペースとIOPS性能のアドバンテージも大きくなるので、価格差が思ったほどないことを考えると、専用(Dedicated)の方がコストパフォマンスが良いのではないかと推測します。

参考文献

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