前回、座席表をPowerBI化しましたが、shape mapだと中途半端な座席表しかできませんでした。一応社内展開したところ、"K"CEOからご指摘まで頂いたので、きちんとしたものを作ってみようと思います。
課題は
- ラベル(名前)を座席に表示
- 座席をグループ別色分け
などです。
PowerBIで座席表(再)
Synoptic Panelを使う
前回はマップ系のビジュアルを使うことで座席表を作ろうとしましたが、もっと直接的に図形にマッピングするビジュアルがあれば良いと思いました。標準ビジュアルにはそれに値するものはありませんが、オプションのビジュアルギャラリーにそれに使えそうなものがありました。
OKVizというところが提供するSynoptic Panelというビジュアルです。サンプルがすでに使えそうな雰囲気を醸し出していますね。これでやってみましょう。
予めカスタムビジュアルをインポートしておきます。
図面の準備
Synoptic Panelでは、図面はJSONではなくてSVGで導入します。SVGなのでジオリファレンスはいりません。SVGを簡単に作図できるものは多数あると思います。PowerPointもSVGをエクスポートすることが可能です。
ですが、前回すでにArcGISを使って座席IDまで振った図面がありますので、shape -> SVGを作成する方法を使います。
ArcGISでSVGを出力するには、ラスターに変換する方法しかなく、直接出力はできません。いくつかコンバータが存在するのでそれらを使います。
できあがったSVGをPowerBIに載せてもうまくキーが設定されていないようです。Synoptic Editorというツールがあるのでこれで確認すると、キーがうまく設定されていないようです。SVGファイルを編集して、グループノードを削除したり、キーを手入力すればよさそうです。
私の使ったコンバータでは、shapeからでなくGeoJSONからSVGに変換すればうまくキーがコピーされるようです。
ちなみにSVGの場合は、キーはidアトリビュートがそれになります。ただし、キーは自動的に第一フィールドを使われてしまうので、shapeのFIDが入ってしまいます。折角入れた座席IDは無視。これは別途対応表をcsvとして吐き出しPowerBIでマージすることにしました。
Power BIでの統合
Synoptic Panelではビジュアル内でSVGを聞かれるので、そこでローカルフォルダから設定します。キーはsubcategoryとマッチングされて表示されるようです。例えば以下のような設定にしましょう。
最終的には、以下のようなラベル付き、グループ分けされたレポートが作成できます(当然、個人名は伏せています)。Synoptic Panelでは、そのほか、ツールチップの編集や、カテゴリ分け、リージョンを切ったりすることができて、かなり高機能ですので、活用していきたいと思います。
次は以下の実践編をどうぞ。
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Power BI で座席表を作る 実践編