P2Vをすすめる中、USBはシンクライアント扱いのクライアントPCに繋いだものを使おうと考えていました。
電子入札用の端末のSmart Card Readerを共有するのに手間がかかりました。
切り分けとして、まずUSB Redirectが出来ているか確認するためスキャナーなどをつなげてみるのが良いと思います。
環境
| ホスト | ゲスト | RDP クライアント |
|---|---|---|
| Windows 10 Pro 64bit | Windows 10 Pro 32bit | |
| - | Windows 7 Pro 32bit | Windows 7 Pro 32bit |
ホスト側での作業
転送できるUSBデバイスはデフォルトではスキャナーなどかなり限定的です。
CDドライブ、メモリーカードリーダーなどはドライブ扱いでマウントされUSB転送されるわけではないので、別途、登録が必要です。
追加するUSBデバイスのクラス名を見つけます。SmartCardとかで検索すればいいのかな。CD-DRIVEのクラス名が公開されているので、そちらで検索して同じディレクトリを掘りました。
Some USB devices are not available through RemoteFX USB redirection
とあるように、Remote Desktopで
| Device type | Interface class GUID |
|---|---|
| Hard Drive | {53F56307-B6BF-11D0-94F2-00A0C91EFB8B} |
| CD-ROM | {53F56308-B6BF-11D0-94F2-00A0C91EFB8B} |
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Control\Class\\ この辺にたくさんある
- `{50dd5230-ba8a-11d1-bf5d-0000f805f530}`
- DeviceClasses\\`{50dd5230-ba8a-11d1-bf5d-0000f805f530}`
- SafeBoot\Network\\`{50DD5230-BA8A-11D1-BF5D-0000F805F530}`
- CurrentControlSet\Control\Class\\`{50dd5230-ba8a-11d1-bf5d-0000f805f530}`
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\DeviceDisplayObjects\InterfaceInformation\\`{084F9363-E31A-4BDE-9CA5-6FA0D86E009F}`
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\DeviceDisplayObjects\InterfaceInformation\\
| key | Category |
|---|---|
{50dd5230-ba8a-11d1-bf5d-0000f805f530} |
Component.SmartCardReader |
{084F9363-E31A-4BDE-9CA5-6FA0D86E009F} |
Media.SmartCard |
| `{0850302a-b344-4fda-9be9-90576b8d46f0} | Network.Bluetooth |
| 上記で見つけたClassIDを |
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows NT\Terminal Services\Client\UsbSelectDeviceByInterfaces
に文字列値 REG_SZ を追加。名前はユニークであればなんでも。1001とかシリアル値を入れました。
{50DD5230-BA8A-11D1-BF5D-0000F805F530}
ゲストマシン側での作業
Windows 7でRDP8.0が入っていないようなら、入れておきます。
7.1以上ならRemoteFX USB Redirectに対応しているそうです。ホストマシンがUSB3.0の場合で、ゲストがUSB2.0だとRedirectできません。
罠としてはWindows 7に後からUSB 3.0のドライバーをインストールするのは一苦労でした。
結論
セキュリティ上、大切なIC認証カードなどをローカルマシンにつなげてRemote Desktopを利用できるのは便利です。
同じフロアという環境なのでRDPサーバに証明書を入れたりはしていませんが、リモート接続の場合は考慮に入れたほうがよいでしょう。
注意点
Mac OSのRDPではUSB Redirectはできません。
途中まで書いて放置していたのを公開。現状、動いている仮想ゲストの構成を確認して加筆修正します。