1.現象
ファイルサーバーで共有しているExcelファイルにおいて、「いつも使えていたのが使えない」と、あいまいな言葉で部下に呼ばれた。
見知らぬ赤帯。そういえば風のうわさで聞いたことがある。実は柔道や空手など武術において、黒帯をとかく目にしがちであるが、黒を超える幻の赤帯があるという。国内でも数人しか持っていないらしい。。。。。
調べてみると、今年の初め頃にOffice365で「ネットからダウンロードしたOfficeファイルでVBA(Visual Basic for Applications)マクロをデフォルトでブロックする」という更新があったらしい記事を見つけた。弊社では2019を使っているので遅れてその波がやってきたらしい。
それから、VisualStudioで自作した「タスクトレイ常駐監視アプリ」も動いていなかった。
ファイル共有サーバー上に置かれたtxtの中身を読み取るもので、IPをコード内に直打ちしていた。
2.対処
IPアドレスにサーバー名を名付けて解決する。
192.168.〇.〇〇〇 = サーバーくん
であるとWindowsに登録して教えてあげる。そうしておくと
「え? ああ、椿さんこのPCと知り合いなんスか? ふーん。。。じゃあ通っていいっすよ」
ってなる。
(緊急であれば、そもそも別のマシン内にファイルがあるから「ちょっとまって! 誰よその女ァ!」と怒っているわけで、ローカルにコピーしてくれば使える。)
◆環境
Excel2019
Windows 10 Pro 21H2
C:\Windows\System32\drivers\etc\ 内のhostsというファイルに知り合いを書き込んで登録する。
hostsはメモ帳で、管理者権限で開くこと。
参考記事。
https://i-think-it.net/windows10-notepad-administrator-open/
最下行に
192.168.@.@@@ MyServer
IPアドレス 任意のサーバー名
を書き込む。間の半角スペースを大切に。
上書き保存して閉じる。
エクスプローラーに入力して、アクセスできるか確認しよう。
ここではHostsにMyServer とかいたので、\\MyServer。
鍵をかけていれば、ログイン画面が出るはず。
アクセスできない→メモ帳を管理者権限で開いた? HostsにちゃんとIP書いた?
アクセスできた→.xlsmなどを開いて赤帯がでるか確認。
うまくいっていても、ファイルによっては個別の許可がいる。違いはよくわからん。
この場合、プロパティから全般→セキュリティの許可にチェックするところが現れる。なければ問題ない。
さて、この状態でショートカットを作っておこう。
\\192.168.@.@@@ でアクセスして作られたショートカットはすべて捨てて、新しい\\MyServer\・・・でつながったものに差し替える。今後は名前でつながろう。
人にやってあげる時、うっかり上位のアクセスIDなど教えてしまわないよう気を付けてっ!
逆にうっかり上位権を知ってしまった時は帰ってお酒を飲んで忘れようっ!