目次
- はじめに
- 本記事で解説するAzure Files のバックアップ構成
- Vault-Standard 層のリストアについて
- 「スナップショットとVault-Standard」とは
- 「Vault-Standard」とは
- まとめ
1. はじめに
本記事は、Azure Files の「Vault-Standard 層のバックアップ」構成におけるリストアの種類と違いについて解説します。
なお、前回の記事では、Azure Files のバックアップとして提供されている
「スナップショット層」と「Vault-Standard 層」の特徴と違いについて解説しました。
以下の記事を先に読んでいただくと、本記事の内容がより理解しやすくなります。
本記事の主な読者層は以下の通りです。
●Azure Files を初めて触る方
●バックアップ設計担当者
2. 本記事で解説するAzure Files のバックアップ構成
本記事では、以下のバックアップ構成を前提とします。
●バックアップ層:Vault-Standard
●スナップショットのリテンション期間:5日
●毎日のバックアップ ポイントの保有期間:30日
この構成では、ストレージアカウント内に5日間のスナップショット、
Recovery Services コンテナー内に30日間のバックアップポイントが保存されます。
3. Vault-Standard 層のリストアについて
今回のように、それぞれ異なる日数を指定した場合、
●スナップショットのリテンション期間:5日
●毎日のバックアップポイントの保有期間:30日
Azure Portal 上では、「リストアの種類」が2つ表示されます。

4. 「スナップショットとVault-Standard」とは
✅ ストレージアカウント内
✅ Recovery Services コンテナー内
にスナップショットが存在している状態です。
5. 「Vault-Standard」とは
✅ Recovery Services コンテナー内
のみにスナップショットが存在している状態です。
以下の [共有の復元] から、ファイル共有全体のリストアが可能です。

※2026年7月時点の仕様として、「別の場所への完全なファイル共有の復元」のみサポートされており、リストア先のファイル共有は、空にしておく必要があります。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/backup/restore-afs?tabs=full-share-recovery#restore-the-azure-files
6. まとめ
Azure Files のVault-Standard 層のバックアップでは、
ファイル単位でのリストアは Recovery Services コンテナーからは実施できず、
ストレージアカウントに保持されているスナップショット層からのみ可能となります。
また、スナップショットの保持期間が満了し、Vault-Standard 層のデータのみが残った状態では、復元方法は 「別の場所への完全なファイル共有の復元」に限られてしまいます。
そのため、Azure Files でVault-Standard 層のバックアップ構成を取る場合は、
「どのくらいの期間、ファイル単位で戻したいか」
というリストアの観点も含めて決めることが重要です。
本記事が、Azure Files のバックアップ構成を検討する際の一助となれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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