技術ブログに公開している『入門 Laravel チュートリアル(全11回)』を、電子書籍版にまとめました
書籍ページ
https://leanpub.com/laravel-primer
Leanpub という電子書籍作成〜販売プラットフォームを利用しましたが、公開までのフローがかなりモダンで低ハードルでしたので、本の宣伝も兼ねて紹介したいと思います。
Leanpub
Leanpub は、電子書籍の作成から販売までを行えるプラットフォームです。
カナダのスタートアップらしく、テック系の書籍の取り扱いが多いです。そのためか、制作フローもデベロッパーフレンドリーになっています。
日本語の書籍はまだほとんど出版されていませんが、『Everyday Rails - RSpecによるRailsテスト入門』は結構知られているのではないでしょうか。
便利なところ
- Git でコンテンツを管理できる。
- Markdown で書いた内容が PDF / EPUB / MOBI 版として自動出力される。
- ボタン一つで公開、更新できる。
- 読者は通知された本の更新を無料でダウンロードできる。
- 収益は Paypal で受け取れる。
- 無料で始められる。
当初 Amazon から出そうと思ったのですが、ダイレクトパブリッシングの登録方法が少し煩雑だったのと、出版するコンテンツの生成方法(MOBI ファイルってどうやって作るの?)は結局自分で解決する必要がありそうだったので、二の足を踏んでいました。
Leanpub では以前本を買ったことがあって、どうやら出版・販売もできるらしいということで調べてみると、かなりハードルが低そうだったので、今回チャレンジしてみました。
なにより、書き慣れた Markdown が使えて、そこから PDF / EPUB / MOBI 版が自動出力されるというのに驚きました。
制作フロー
簡単に制作フローを紹介します。
(1)
まず Git リポジトリを作成します。以下のディレクトリ構成が必要です。
└─ /manuscript
├─ /resources
│ └─ 画像など
├─ Book.txt
├─ chapter1.md
├─ chapter2.md
└─ chapter3.md
manuscript
というディレクトリにマークダウンファイルを書いていきます。
章ごとにファイルを作成します。ファイル名は任意です。
さらに Book.txt
に章立てを定義します。単に章ごとにファイル名を並べるだけです。
chapter1.md
chapter2.md
chapter3.md
これだけで、マークダウン中の h1
や h2
を読み取り、目次を自動生成してくれます。
(2)
GitHub にリモートリポジトリを用意します。リポジトリは private で構いません。
Collaborators に Leanpub ユーザーを追加する必要があります。これにより、Leanpub 側で更新内容を取得できるようになります。
(3)
本の内容は Markua という独自記法のマークダウンで記述します。独自記法と言っても、ほとんど普通のマークダウンです。大きく違うところは生の HTML は使えないくらい。
書けたらリモートリポジトリにプッシュします。
(4)
プレビュー版は、Leanpub の管理画面からボタン一つで出力できます。
PDF / EPUB / MOBI 版がそれぞれ出力されます。
(5)
公開も、プレビューと同様にボタン一つです。
表示画像をアップしたり値段を決めたり紹介文を書いたりしてから、公開します。
いかがでしょうか。本当に公開まではこれだけでした。
静的サイトジェネレーターみたいなノリで電子書籍が出せてしまいました
もちろん、プラットフォームとしては Amazon の方が圧倒的にオーディエンスが多く広いでしょう。ただ、手軽さでは Leanpub に軍配が上がると思います。
(技術書は必ずしも広く一般にリーチする必要もないでしょうし…。)
エンジニアが情報発信をして対価を得るチャネルとしてもっと知られて、日本語のコンテンツも増えるといいなーと思うので、この記事で少し興味をもってもらえると嬉しいです。
そして、Web 開発者の皆さんは、こちらの本もぜひチェックしてください!
https://leanpub.com/laravel-primer
以上です。