みなさま、こんにちは!日本マイクロソフトでカスタマーサクセスマネージャーをしております澤本です。今回は、業務を効率を最大化するTeamsプラットフォームについて、業務のアプリ化とは何か?どんな業務アプリのカテゴリがあるか?などをご紹介したいと思います。
突然ですが、皆さんモバイルオーダーってご利用されたことありますか? 私たちの日常生活の一部では、既に結構DX化が進んでいるケースもあり、そのひとつが飲食店の業界です。
デジタルを活用することで、単なるデリバリーだけでなく、来店前にメニューを見て、注文から決済までをすべてオンラインで先に済まことが可能になります。これにより、待ち時間なしに注文した商品をピックアップできる仕組みが飲食店の世界では実現されています。
これの注目すべきところは、このプロセスのほぼすべてが、デジタル上で完結する仕組みになっているところです。すごくないですか!?
このポイントとなるのが、このビジネス自体がアプリ化されていることです。注文から精算まで完結され、後は商品をピックアップに行くだけ! 飲食店の業界では、このようにビジネス・プロセスをアプリ化させることで業務を効率化・簡素化し、顧客満足度を向上させる仕組みが浸透して来ており、ビジネスの領域においても同様に採り入れない理由はありません。
では、ここからTeamsのお話をしていきます。Teams はコミュニケーションやコラボレーションの中心、ハブのアプリとしてマイクロソフトでは位置づけています。 コミュニケーションプラットフォームとして、チャットや会議の利用から始まり、コラボレーション利用として、ファイル共有や共同作業の場といった活用もされていると思います。
さらに一歩進めた活用としてOfficeアプリやサービスだけでなく、皆さまの業務プロセスもTeamsに統合して、ご活用いただけるように設計されています。これが「Teams プラットホーム」の基本的な考え方です。
Teamsの活用成熟度は、一般的に4つの段階で表現されます
- 最初は、基本機能として、チャットやミーティング、ファイル共有などから始まり
- 次にタブ連携をして、OneNoteやPowerPoint、Excelなど関連アプリをタブに追加します
- 更に業務と組み合わせ、 PowerAutomateなどを用いて他のアプリやシステムとの連携を行います。この辺りから段々スマートになってきますね!
- 最終段階では、特定の業務をアプリ化し、Teamsから活用することで、各現場の業務をTeamsに集約し業務を更にアプリ化することが可能になってきます。
では、**『業務をアプリ化する』**とは、いったいどんなアプリを指すのでしょうか?
アプリも色々ありますが、どのように業務アプリがカテゴライズされるのか見てみましょう!
業務アプリとは、汎用性の高いものから、部門内の業務向けまで、およそ3種類に分けて考えることができます。
汎用性が高いアプリ:
マイクロソフト製もあれば、サードパーティなどもあります。身近なところでは、WordやExcelの様なオフィス用途アプリから、サードパーティでは、例えばプロジェクト管理や開発管理系アプリもあれば、電子署名、オンライン名刺交換など、変わったところでは、社員同士のエンゲージメントを高める社内通貨アプリなども登場しています。
組織全体向けアプリ:
こちらは、全社規模でも利用可能なアプリのカテゴリです。 拡張性に優れ、規模を分けて部門や部署などの単位で展開が出来る様なTeams専用のオープンソースのアプリテンプレテートになります。 既に40種以上が提供されており、Teams上で『全社員向けにメッセージの一斉配信が出来るツール』や、『自社(自部門)専用のFAQボット』や、『社員同士のエンゲージメントを高めるアイスブレイクアプリ』など。 企業内の文化や業務オペレーションに対応できるアプリを提供しています。
部門業務向けアプリ:
各現場の業務には、特殊な手順であったり、経験値が必要とする業務があります。こういった業務もデジタル化、アプリ化をして生産性や時代に合った仕事の進め方に最適化することが重要です。これには、現場をリードする従業員(アンバサダーやチャンプと称することもあります)や市民開発者の手を借りて、例えばPower PlatformのAI Builderなどテクノロジーを最大限に活用することで、写真から現場の状況を瞬時に解析させて、次のアクションへ繋がせることで業務の再構築や最適化の実現が可能になります。
さて、次回は、Teamsが「ハブ」と言われる理由である、Teamsのユーザーインターフェースについて解説したいと思います。
(本記事は2021年5月時点の情報に基づきます)