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ObsidianとAndroid間で自動ファイル同期

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はじめに

こんにちは。エンジニアのまるさんかくです。
最近、Obsidianというメモアプリにハマっており、日記を書いたり、情報整理に使用しています。
Obsidianは「Markdownで素早く書ける」「リンクで関連づけができる」「プラグインで自由に拡張できる」といった特徴があり、使えば使うほど自分の知識ベースが育っていく感覚がとても気持ちいいアプリです。
AndroidでもPCと同期する方法を探していたところ、Syncthingという方法が無料で、主流だということを知りました。
この記事では、その導入手順をまとめていこうと思います。

前提条件

  • PCでObsidianのセットアップが完了しており、Vaultが存在すること
  • PCとAndroidが同じWi-Fiネットワークに接続できること(初回設定時)

この方法のメリット

  • クラウド不要: データがクラウドに保存されないためプライバシー面で優れている
  • 高速同期: 同一Wi-Fi内では超高速で同期
  • 外出先からも同期可能: インターネット経由でも同期可能
  • 競合が少ない: ファイル編集検出が正確で衝突が極めて少ない
  • 無料: 完全無料で制限なし

セットアップ手順

1. PC側のセットアップ

(1) Syncthingをインストール

  1. https://syncthing.net/ にアクセス

  2. 「Download」をクリック
    Pasted image 20251120070217.png

  3. 自分のOS(Windows/Mac/Linux)に合わせてインストーラを選択
    Pasted image 20251120070402.png

  4. githubリポジトリに飛ぶので、Releaseからsetup.exeをダウンロード
    Pasted image 20251120070326.png
    Pasted image 20251119075406.png

  5. インストーラーを実行してインストール

(2) 初回起動

  1. Syncthingを起動すると、自動的にブラウザでWeb UIが開く
  2. 通常は http://127.0.0.1:8384 でアクセスできる
  3. PCはこのWeb UIからすべての設定を行う
    Pasted image 20251119075549.png

2. Android側のセットアップ

(1) Syncthing-Forkをインストール

F-Droid版を推奨(Google Play版よりバックグラウンド維持が安定)

  1. F-Droidアプリのインストール(未インストールの場合)

    • ブラウザで「F-Droid」と検索
    • F-Droid公式サイトからAPKファイルをダウンロード
    • ダウンロードしたAPKファイルをタップしてインストール
    • 「不明なソースからのアプリを許可」する必要がある場合がある
      Pasted image 20251120070714.png
  2. Syncthing-Forkのインストール

    • F-Droidアプリを開く
    • 「Syncthing-Fork」で検索
    • インストール
      Pasted image 20251120071027.png

(2) 初回起動時の設定

  1. バッテリー最適化を無視する(必須)

    • アプリ設定 → バッテリー最適化 → Syncthing-Fork → 「最適化しない」を選択
    • これを行わないと、バックグラウンドで同期が停止する可能性がある
  2. 外部ストレージアクセスを許可する

    • 初回起動時に表示される権限リクエストで「許可」を選択

3. デバイス同士を接続する

QRコードで接続

  1. PC側でQRコードを表示

    • Syncthing Web UIを開く(通常は http://127.0.0.1:8384
    • 右上の「メニュー」アイコン(歯車マーク)をクリック
    • 「IDを表示」をクリック
    • 自分のデバイス名とデバイスID(長い英数字の文字列)が表示される
    • QRコードが表示される

    Pasted image 20251120071255.png

  2. Android側でQRコードをスキャン

    • Syncthing-Forkアプリを開く

    • 「デバイス」タブを開く

    • 右上の「+」ボタンをタップ
      Pasted image 20251120071622.png

    • 「ID」のQRコードマークをタップ

    • PC画面のQRコードをスキャン

    • デバイス名を入力して「追加」をタップ

  3. 接続状態の確認

    • PC側: Web UIの「接続先デバイス」で接続状態を確認(緑色の丸で表示される)
      Pasted image 20251120071834.png
    • Android側: アプリの「デバイス」画面で接続状態を確認
      Pasted image 20251120071933.png

4. Vaultフォルダの共有設定

(1) PC側でフォルダを追加

  1. フォルダを追加

    • Syncthing Web UI → 「フォルダ」→ 「フォルダを追加」
  2. フォルダの設定

    • フォルダー名: 任意の名前(例: "Obsidian")
    • フォルダパス: Obsidian Vaultのフォルダを指定
      • Windows例: C:\Users\あなた\Documents\ObsidianVault
      • Mac例: /Users/あなた/Documents/ObsidianVault
        Pasted image 20251120065059.png
  3. デバイスの選択

    • 「共有」タブを開く
    • 共有するデバイス(Android)にチェックを入れる
    • 「保存」をクリック
      Pasted image 20251120065021.png

(2) Android側でフォルダを追加

  1. フォルダの追加通知を確認

    • Android側のSyncthing-Forkアプリに通知が表示される
    • 通知をタップするか、アプリを開いて「フォルダ」タブを確認
  2. フォルダの設定

    • 共有されたフォルダをタップ
    • フォルダパス: Android内のVaultフォルダを指定
      • 例: /storage/emulated/0/ObsidianVault
      • または、フォルダアイコンをタップしてファイルマネージャーで選択
    • 同期タイプ: 「双方向送受信」(デフォルト)を選択
    • 「保存」をタップ

(3) 同期状態の確認

  • PC側: Web UIの「フォルダ」タブで同期状態を確認
    • 「同期中」: 緑色の矢印アイコン
    • 「同期済み」: 緑色のチェックマーク
  • Android側: アプリの「フォルダ」タブで同期状態を確認
    • 同期中のファイル数や進捗が表示される

5. 初回同期の確認

同期が開始されたか確認

  • PC側: Web UIの「フォルダ」タブで同期中のファイル数を確認
  • Android側: アプリの「フォルダ」タブで同期進捗を確認

初回同期は、Vaultのサイズによって時間がかかることがある。同期が完了するまで待つ。

6. Android側でObsidianをセットアップ

  1. Obsidianアプリをインストール

    • Google Playストアから「Obsidian」を検索してインストール
      Pasted image 20251120072808.png
  2. 既存のVaultを開く

    • Obsidianアプリを起動
    • 「Use my existing vault」を選択
      Pasted image 20251120072859.png
    • 「On this device」を選択
      Pasted image 20251120072929.png
    • 「Allow file access」を選択し、ファイルアクセスを許可
    • Syncthingで同期したVaultフォルダを選択
    • 同期したVaultがAndroidで読み込まれたことを確認

7. 使い方

設定完了後は自動同期される。

  • PCで編集 → Androidが自動同期
  • Androidで編集 → PCが自動同期
  • 同一Wi-Fi内: 超高速で直接同期
  • 外出先: インターネット経由で同期(グローバルディスカバリー有効時)

外出先からの同期を有効にする

  • PC側のSyncthing設定で「グローバルディスカバリー」がONか確認
  • デフォルトでグローバルディスカバリーは有効なことが多い
  • Android側も同様に確認
  • 両方のデバイスがインターネット接続されていれば自動的に発見・同期開始

注意点・ベストプラクティス

  • 競合回避: 同時に同じファイルを編集しない(Syncthingは競合が極めて少ない)
  • バックアップ: 初回同期前にVaultのバックアップを推奨
  • ファイルサイズ: 大きな画像ファイルが多い場合は同期時間がかかる
  • .obsidianフォルダ: 設定ファイルも同期されるため、プラグインの互換性に注意
  • バッテリー設定: Android側でバッテリー最適化を無視する設定が必須

Syncthingの安全性について

  • Obsidian公式が警告するのは「Dropbox/GoogleDriveなどの商用クラウド」
  • Syncthingは方式が異なり、ファイル編集検出が正確で衝突が極めて少ない
  • Obsidianユーザー間で標準的な無料同期方法
  • データはクラウドに保存されず、端末間のみで同期されるためプライバシー面でも優れている

まとめ

Syncthingを使うことで、ObsidianのVaultをPCとAndroid間で安全かつ高速に同期できます。クラウドストレージを使わず、直接同期するため、プライバシー面でも安心だと思います。初回設定は少し手間がかかりますが、一度設定すれば自動的に同期されるため、非常に便利だと思います。

参考リンク

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