1.この記事の背景
アジャイル開発で使われる、この言葉。
簡単に言うと、振り返りです。
フジテレビのドラマ、「PICU」でも初回と最終回で行われていました。
初回では主人公が反発、最終回では「やるぞ!」というやる気に満ち溢れていました。
下記は初回の場面です。
患者さんが残念ながら亡くなる。
どうしたら助けられたか、を関係者全員で検討する場面にて。
(やりきれない気持ちの主人公):終わったことなのに意味がない、と主張。
(上司):次につなげるためにやるのです。助けられなかったからこそ、なぜ助けられなかったのか、助けるために何ができるか、記憶が鮮明なうちにやるのです。
#すみません、記憶で書いているのでセリフは雰囲気です(正確ではありません)。
2.レトロスペクティブとは
アジャイルには「レトロスペクティブ」という考え方があります。
IT用語辞典によると下記のように説明されています。
レトロスペクティブとは、懐古的な、過去に遡った、振り返る、回顧展などの意味を持つ英単語。アジャイルソフトウェア開発プロセスでは、毎回の反復プロセスの最後に行われる振り返り活動のことをこのように呼ぶ。
3.振り返り
レトロスペクティブではないのですが、振り返りの実施は私の部内でもルール化されています。
レトロスペクティブと厳密には毛色が違うところもありますが、複数回やっていく中で思うところをまとめます。
いつやる?
部のルールでは、対象となるのは障害発生時(自責)です。そして部内の会議で報告する必要があります。
一応前の部長が「振り返りは楽しくやるもの」と言ってましたが、なかなか難しいです。。
そこで、うまくいってもいかなくてもやる(ただし毎回とか定例作業は除外)、としました。
特別なとき(やらかしたとき)にやるのでなく、もうちょっと身近なものにする狙いです。
具体的には作業当日、もしくは翌日に実施します。
どんな流れ?
①まずスケジュール表や手順書を見つつ、何をやっていったかのタスクをすべてなぞる
→「作業」に意識を集中させたいので、"誰が"は外すことにしました。
ここで作業時の状態にメンバーを誘います。
②スケジュールの先頭に戻って、事前準備を含めたところから、よかったことを振り返る
→ ここはほめたたえあうことで、モチベーションアップにもつながるので、
主語を"誰が"を入れます。で、全員の名前が挙がるようにします。
拍手したりもします。
③またスケジュールの先頭に戻って、こうしたらもっとよかった、を振り返る
→ また"誰が"を外します。ただ、この頃には場の雰囲気もあったまってるので、
「もうちょっとこうしてほしかったな」「(何かに対して)なんでやねん」とか飛び交います。
④②~③をまとめて、感謝を述べてクローズします。
4.何回かやって思うこと
人を責めない、というのはルールとしてあるものの、そんな簡単に切り替えはできません(特に本人)。
事実とは言え、こういう損害が出た、なんて言ったらみんなの心は持ちません。
とはいえ、気にしなくていいよ、を強調すると、「そっか」で終わってしまう可能性もあります。(特に技術力を高めたいとか学びへのモチベーションが低いタイプ)
どうチームで盛り上げていくかは引き続き試行錯誤を続けたいと思います。