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AWSのAI系新試験「AI Business Strategist (AIB-C01)」について【追記】対策講座を公開しました(β版・速報版)

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Last updated at Posted at 2026-09-01

こんにちは、Udemy講師のMaruchin Techです。

本稿では、AWSから発表された新しいAI系認定試験 AWS Certified AI Business Strategist (AIB-C01) について、試験の中身を整理したうえで、既存のAI系3資格(AIF / MLA / AIP)とどう住み分けるのかを見ていきたいと思います。

【追記】対策講座を公開しました(β版・速報版)

📚 Udemy講座(演習テスト・ハンズオン付き)
https://www.udemy.com/course/aws-ai-business-strategist-aib-jp

🎥 YouTube版(講座の一部。演習テスト・ハンズオンは含まず)

🎫 クーポン

1. AWS Certified AI Business Strategist の基本情報

項目 内容
正式名称 AWS Certified AI Business Strategist
試験コード AIB-C01
レベル区分 ビジネス(Business)
ステータス ベータ試験実施中
受験料 50 USD(ベータ価格 / 正式版は100 USD)
試験時間 170分(ベータ)※試験ガイド上は130分
問題数 85問(ベータ)
合格スコア 700 / 1000(補償的採点。ドメイン別の足切りなし)
言語 英語、日本語
受験形式 ピアソンVUEテストセンター / オンライン監督

まず着目すべき点は レベル区分が「ビジネス」 という点です。Foundational / Associate / Professional / Specialtyのいずれでもなく、新しい枠となります。

※ベータ期間中(2027年2月15日まで)に合格すると Early Adopterバッジ がもらえます。

:::note info
ベータ試験には検証用問題が含まれるのが通例なので、正式版は130分に落ち着くと想定します。

試験ドメインと比重

ドメイン 比重
1. AI Fundamentals and Literacy 24%
2. AI Strategy and Business Value Creation 28%
3. AI Governance and Responsible AI Leadership 24%
4. Business Readiness, Leadership, and AI Transformation 24%

最大比重はドメイン2の「AI戦略とビジネス価値創出」です。KPI設計、ROIフレームワーク、ベースラインメトリクスといったキーワードが並びます。

対象範囲となるAWSサービス

対象(In Scope)

カテゴリ サービス・要素
AI / ML(基本的な適用のみ) Amazon Bedrock、Amazon SageMaker AI
BI(基本的な適用のみ) Amazon Quick
クラウド戦略・ガバナンス AWS CAF(Cloud Adoption Framework)、責任共有モデル
料金・コスト管理 AWSのAIサービス料金体系(消費ベース / インスタンスベース / シートベース)、AWS Cost Explorer、AWS Marketplace、AWS Pricing Calculator

対象外(Out of Scope)

カテゴリ
インフラ・コンピューティング Amazon EC2、AWS Lambda
ネットワーク・配信 Amazon VPC、Amazon CloudFront
データベース・ストレージ Amazon RDS、Amazon S3
コンテナ・オーケストレーション Amazon ECS、Amazon EKS
開発者ツール・DevOps AWS CodePipeline、AWS CloudFormation
セキュリティの実装・設定 IAMポリシーの記述、AWS KMS
IoT、メディア等の特化型サービス

対象サービスは実質4カテゴリのみで、AI/MLとBIには「basic application only(基本的な適用のみ)」という但し書きが付きます。残りは料金とフレームワークです。

「出題されないもの」(職務タスク)

サービスとは別に、職務タスクのスコープ外も明示されています。

  • AIおよびMLのモデル・アルゴリズムの開発、コーディング
  • データエンジニアリング、特徴量エンジニアリングの実施
  • ハイパーパラメータチューニング、モデル最適化
  • AI / MLパイプラインやインフラの構築・デプロイ
  • AI / MLモデルの数学的・統計的分析
  • AI / MLシステムのセキュリティ・コンプライアンス手順の実装
  • AWSサービスやクラウドインフラの構成・デプロイ・管理
  • AIソリューション向けのアルゴリズム、フレームワーク、技術アーキテクチャの選定・チューニング
  • データの前処理・クレンジング・ラベリング・アノテーションの実作業
  • 本番環境のAIシステムの技術運用(インフラ監視、パイプラインのデバッグ、モデル性能のトラブルシューティング等)

認定ページには「AWSのサービスに関する知識を評価するものではありません」と記載されています。上記のとおり、実装・運用・分析はすべてスコープ外です。試験が問うのは、AIサービスを戦略レベルで理解し、事業判断を下せるかどうかです。

前提となる経験は「AIイニシアティブに関わった経験6か月以上」が推奨されているのみで、コーディング経験やAWS実装経験は不要と明記されています。

2. 試験ガイドのキーワード

試験ガイドは4ドメイン・13タスクに分解されています。各タスクの記述からキーワードを抜き出すと、以下のようになります。

ドメイン キーワード
1. AI Fundamentals and Literacy AI / ML / 生成AIの区別、構造化・非構造化データ、データ品質、ISO/IEC 23053・42001、ルールベースとAIの使い分け、AIエージェント(自律性・ツール利用・エージェント間通信・オーケストレーション)、モデルドリフト、シャドーAI、プロンプトエンジニアリング、トークン制限・コンテキストウィンドウ、RAG、ファインチューニング
2. AI Strategy and Business Value Creation ユースケース特定、Build / Buy / Partner、優先順位付け(拡大・一時停止・中止)、AIが解ではない場合の見極め、KPI(定量・定性)、ベースラインメトリクスROI算出、先行指標、コスト最適化、競合環境の評価、ビジネスモデル転換、投資水準の決定
3. AI Governance and Responsible AI Leadership 責任あるAIの原則(公平性・説明可能性・プライバシー・安全性・透明性・堅牢性)、原則と事業目標のトレードオフ、ガバナンス・バイ・デザイン、人間の監督、ハルシネーション検知、ガードレール、エスカレーション基準、部門横断のガバナンス体制、規制コンプライアンス、アクセス制御、AIリスク分類フレームワーク、バイアスドリフト、有害コンテンツ、知的財産(IP)
4. Business Readiness, Leadership, and AI Transformation レディネス評価、AI成熟度モデル、ケイパビリティギャップ、データサイロ、データオーナーシップ、経営層のスポンサーシップ、AIチャンピオン、部門横断チーム、チェンジマネジメント、文化的障壁、PoC・ハッカソン・研修、人の役割の移行、envision / experiment / launch / scaleAI CoE、本番グレードへの移行

技術用語も並びますが、問われるのは実装ではなく判断です。RAGやガードレールも、構築方法ではなく「どの場面で必要か」という文脈で登場します。

一方でドメイン3・4に並ぶガバナンス体制、CoE、チェンジマネジメントといった語彙は、これまでのAWS認定にはなかったものです。

3. 本題:AIF / MLA / AIP / AIB の住み分け

既出の3資格と、新試験の関係を整理します。

認定 主役 中心サービス ひとことで言うと
AIF(AI Practitioner) すべてのAIユーザー 広く浅く AIの共通言語を持つ
MLA(ML Engineer – Associate) 機械学習エンジニア SageMaker 従来型MLの理解
AIP(Generative AI Developer – Professional) 生成AI開発者 Bedrock 生成AI・AIエージェントの構築
AIB(AI Business Strategist) 事業サイド フレームワーク・価格 AIサービスの選定

AIFとAIBの違い

  • AIF:生成AIとは何か、ハルシネーションとは何か、BedrockとSageMakerはどう違うか等、AIに関する基本言語を理解し、エンジニアとの会話が成立するようになる。
  • AIB:どのAIリソースや施策を選定すべきか、ROIの計測、ガバナンス、本番展開等、意思決定と組織運営が中心。

MLA / AIPとの違い

MLAはSageMakerでのパイプライン構築、特徴量エンジニアリング、モデルのデプロイと監視が範囲です。AIPはBedrockを軸としたRAG、エージェント、評価、ガードレールの実装が範囲です。いずれもAIBのスコープ外リストに含まれる領域であり、重複はほぼありません。

したがって、MLAやAIPの保有がAIBの対策を軽くすることはありません。技術的な最適解と、事業判断としての妥当解は一致しないためです。

まとめ

  • AWS Certified AI Business Strategist (AIB-C01) は、AWS認定初の「ビジネス」レベルの認定
  • 対象サービスはBedrock、SageMaker AI、Amazon Quick、CAF、コスト管理系のみ。実装・運用・分析はすべてスコープ外
  • 出題の中心は、Build / Buy / Partner判断、ROIとベースライン設定、ガバナンス体制、PoCから全社展開へのスケール
  • AIF / MLA / AIPが技術の深さを問うのに対し、AIBは選定と意思決定を問う別軸

ベータ期間は2027年2月15日までです。受験のうえ、あらためてレポートを書く予定です。

参考リンク


筆者について

Maruchin Tech|情報工学専攻 → 日系自動車メーカー → ITコンサル(製造業・物流領域)→ 独立(EdTech)。AWS認定全12資格を保有。Udemyでクラウド・生成AI講座を展開し、受講者は10万人超。

https://www.udemy.com/user/shan-wang-wan-jun-2/

※クーポンは毎月、UdemyのプロモーションメールとYouTubeコミュニティ投稿で配布しています。

YouTube: https://www.youtube.com/@Maruchintechch
X: https://x.com/maruchin_amatou

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