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SageMaker Unified Studio が PrivateLink 対応したので、何が変わったのか整理する

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Last updated at Posted at 2026-02-10

はじめに

こんにちは!ファンリードDXP事業部AWSグループのMartimです!

近年、AWS上でAI/機械学習基盤を構築するケースは年々増えており、Amazon SageMakerを検討・利用する機会も多くなってきました。PoCから本番利用までスケールできる点は、やはり大きな魅力ですよね!

一方で、実務の現場では次のような声を耳にすることも少なくありません。

  • セキュリティ要件が厳しく、インターネット経由通信を使えない
  • 社内ルール上、Public通信が前提のサービスは採用しづらい
  • 既存のVPC内システムと安全に連携させたい

実は、Amazon SageMaker自体は以前から AWS PrivateLink を利用したプライベート通信が可能 でした。そのため、「SageMakerは昔からPrivateLinkが使えるのでは?」と思われる方もいるかもしれません。

今回のアップデートのポイントはそこではありません!

2026年1月30日、AWSは SageMaker Unified Studio が AWS PrivateLink に対応 したことを発表しました。これにより、機械学習開発の“入口”であるStudio環境そのものを、プライベートネットワーク内で利用できるようになったのです。

本記事では、まず SageMaker Unified Studioとは何か を整理したうえで、今回のPrivateLink対応によって何がどう便利になったのかを、実務目線で分かりやすく解説していきます!


SageMaker Unified Studioとは

SageMaker Unified Studioは、Amazon SageMakerにおける機械学習開発体験を1つにまとめた統合開発環境です。

従来のSageMakerでは、

  • ノートブック
  • 実験管理
  • 学習ジョブ
  • デプロイ・推論

といった機能がサービスや画面単位で分かれており、「どこで何を管理しているのか分かりづらい」と感じる場面もありました。

Unified Studioでは、これらを1つのStudio環境に集約することで、

  • データ準備
  • モデル開発・学習
  • 実験管理
  • デプロイ・推論

までを一貫した流れで扱えるようになっています。

その結果、

  • 機械学習開発の全体像を把握しやすい!
  • チーム開発時の管理がシンプル!
  • モデルや実験結果の整理がしやすい!

といったメリットが生まれました。


これまでのネットワーク構成と制約

ここで重要なのがネットワークの話です。

SageMakerの各種APIや学習・推論処理そのものは、以前からPrivateLinkを利用したプライベート通信が可能でした。しかし、Unified Studioへのアクセス自体はPublic Endpointが前提となっており、インターネット経由の通信が必須でした。

つまり、

  • SageMakerの機能単体はPrivateLinkで使える
  • ただし、Unified Studioという「操作・管理の入口」はPublic通信が必要

参考構成図①:従来のSageMaker × PrivateLink 構成(機能単体利用)

image.png
参考:Amazon SageMaker の AWS PrivateLink を使用して Amazon サービスに接続する

この構成では、SageMakerのノートブックインスタンスや学習・推論処理は VPC の Private Subnet 内で動作し、
各種AWSサービス(Bedrock / CodeCommit / Kendra / Lambda / S3 など)とは Interface Endpoint / Gateway Endpoint(PrivateLink) を通じて接続します。

ポイントは以下の通りです。

  • SageMakerの処理自体はインターネットに出ない
  • AWSサービスとの通信はPrivateLinkで完結
  • インターネット向けの通信は明示的に遮断可能

このように、SageMaker自体は以前からPrivateLinkを用いたセキュアな構成が可能でした。

一方で、この構成はあくまで「機能単体利用」を前提としたものであり、
Unified Studio のような統合された開発UIは対象外でした。

そのため、開発・管理の入口を含めて完全にプライベート化することはできず、
セキュリティやガバナンス要件の厳しい環境では、

「SageMakerは使いたいが、StudioがPublic通信なのがネック…」

といった理由で導入を見送るケースもありました。


SageMaker Unified StudioのPrivateLink対応で何が変わったのか

今回のアップデートにより、SageMaker Unified Studioが AWS PrivateLink に正式対応 しました!

これにより、VPC内からPrivateLink経由でUnified Studioへ接続する構成が可能となり、インターネットを経由しないAI開発環境を構築できます。

具体的には、

  • Unified StudioへのアクセスをVPC内で完結できる
  • セキュリティグループによる通信制御が可能
  • 既存のVPC設計を大きく変えずに導入できる

といった点が大きなポイントです。

単に「通信経路が変わった」だけではなく、Unified Studioを含めたSageMaker全体をプライベートネットワーク前提で設計できるようになった ことが、このアップデートの本質と言えるでしょう!


実務目線で見たメリット

実務の現場では、AI基盤に対して以下のような要求が出てくることが多いです。

  • 社内システムと同じネットワーク境界で管理したい
  • 監査・セキュリティレビューを通しやすくしたい
  • インターネット接続点を最小限にしたい

今回のPrivateLink対応により、これまで「惜しい」と感じていたUnified Studioも、こうした要件にしっかり応えられるようになりました!

特に、金融・公共系システムや、厳格な社内ルールを持つ企業では、SageMaker Unified Studioを本格採用する大きな後押しになるアップデートだと感じます。


まとめ

SageMaker Unified StudioのAWS PrivateLink対応は、単なる機能追加ではありません。

  • SageMaker自体は以前からPrivateLink対応
  • そこに「Unified Studio」という開発の入口が加わった

ことで、SageMakerを より使いやすく、より実務向けなAI開発基盤 として設計できるようになりました!

今後、AWSのAIサービスは「便利さ」だけでなく、「安全に・安心して使えること」がますます重要になっていくはずです。その流れの中でも、今回のアップデートは非常に注目すべきポイントだと感じています。

それでは!よいAWSライフを!

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