こんにちは!Martimです!
10月16日にアップデートが入り、Amazon EC2 Capacity Manager が発表されました!
今回はこの新サービスについて、以下の内容でわかりやすく紹介していきます。
✅ 目次
- Capacity Managerとは
- 今までの構築と何が変わるのか
- Capacity Managerの料金
- 備考(注意点・活用ポイント)
- おわりに
📌 Capacity Managerとは
EC2インスタンスのキャパシティ(容量・利用状況)を、1つのインターフェースで横断的に管理・分析できるようにするサービス です。
主な特徴は以下の通りです。
-
複数アカウント・複数リージョンを横断して可視化
- オンデマンド・スポット・キャパシティ予約などを一括で確認可能
-
1時間ごとのデータ更新+最大90日間の履歴分析
- 初回セットアップ時は過去14日分のデータを自動取得
- 予約済みキャパシティの使用率やムダを検出
- スポットインスタンスの中断傾向も確認可能
- S3へのエクスポートでBIツール・レポート作成にも対応
使えるようになるまで設定の画面のまま待機します…(意外と長い)

⚙ 今までの構築と何が変わるのか
◆ 従来の課題
| 項目 | 課題内容 |
|---|---|
| 可視化 | 利用状況の確認にCloudWatch・CUR・CLIなど複数の情報源が必要 |
| 分析工数 | 各アカウント・リージョンから手作業で集計する必要があった |
| スポット分析 | 中断傾向や継続稼働時間はスクリプトや独自集計で把握 |
| 予約キャパシティ | 未使用予約が放置され、コスト最適化に活かしづらかった |
◆ Capacity Managerで変わること
- 全体のキャパシティ状況をダッシュボード1枚で把握可能
- アカウントID・リージョン・インスタンスタイプなどで自由に分析
- 未使用のキャパシティ予約(Reservation)を自動で検出
- スポットインスタンスの中断平均時間・稼働傾向が可視化
- 分析結果をS3に出力し、Athena・QuickSightなどで継続活用可能
→ つまり、“どこにムダがあるのか?どこを改善すべきか?” を素早く判断できる環境が整ったということ。
コスト何とか等のサービスを介せずダッシュボードが見れるのは、大量に構築していたり学習用アカウントを組織で扱っている方にはもってこいのサービスですね

💰 Capacity Managerの料金
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サービス利用料 | 無料(追加料金なし) |
| データ収集 | EC2の利用状況を自動収集(過去90日分保存) |
| 注意点 | EC2・スポット・予約インスタンス本体の料金は従来通り発生 |
無料で使えるので、まずは 「有効化 → 状況確認」だけでも価値がある サービス。
📎 備考(注意点・活用ポイント)
- 有効化は 1リージョンにつき1アカウントのみ設定可能
- 初回のデータ取得には 数時間かかる場合あり(Ingestion in progress 状態)
- 履歴保存は90日間 → 長期保存したい場合はS3へエクスポート推奨
- Dedicated Hostのデータは対象外
- AWS Organizationsと連携すれば、管理アカウントから全アカウントの状況を一括監視可能
- 自動でリザーブドインスタンスやSavings Plansを購入してくれるわけではない(あくまで分析ツール)
🎯 おわりに
EC2のキャパシティ管理は、これまで「情報が散らばって面倒」という声が多かった領域です。
Capacity Managerの登場によって、“見えないムダ” や “使われない予約” を即座に可視化し、改善アクションまで繋げられる環境が整いました。
AWSを扱うエンジニア・インフラ担当者としては、
まず 有効化 → ダッシュボードを触ってみる だけでも大きな価値があります。
無料ですし!
それでは!よきAWWSライフを!
