はじめに
こんにちは、マリーです🌱
2025年1月に Webエンジニアとしてキャリアをスタートし、
現在は バックエンドやフロントエンドの開発に携わっています。
AWS資格の学習を通して、コンテナ基盤の選定や構成について学ぶ中で、
ECS と EKS の違いが分かりづらいと感じることがありました。
この記事では、「これから AWS でコンテナを使い始める方」や「ECS と EKS で迷っている方」向けに、それぞれの特徴と使い分けを整理していきたいと思います。
ECS と EKS の使い分け【結論:迷ったらECS】
AWS でコンテナ基盤を選ぶ際、必ず候補に上がるのが ECS と EKS です。
どちらもコンテナオーケストレーションサービスですが、設計思想・運用負荷・向いている組織規模が大きく異なります。
本記事では、どちらを選ぶべきかを判断できるように、ECS と EKS の使い分けを整理しきます。
結論まとめ
| 状況 | おすすめ |
|---|---|
| AWSネイティブで完結したい | ECS |
| 運用コストを最小化したい | ECS |
| Kubernetes 前提の組織 | EKS |
| マルチクラウド / 将来の移行を考慮 | EKS |
| 小〜中規模チーム | ECS |
| 大規模・K8s標準化された組織 | EKS |
→ 迷ったら ECS を選ぶのが無難です。
ECS と EKS の基本的な違い
ECS(Elastic Container Service)
- AWS 独自のコンテナオーケストレーション
- Kubernetes の知識不要
- AWS サービスとの統合が非常に強い
EKS(Elastic Kubernetes Service)
- マネージド Kubernetes
- CNCF 準拠、業界標準
- 高い柔軟性と拡張性を持つが、運用難易度が高い
アーキテクチャ比較
| 観点 | ECS | EKS |
|---|---|---|
| 学習コスト | 低い | 高い |
| 運用負荷 | 低い | 高い |
| 柔軟性 | 中 | 非常に高い |
| AWS連携 | 非常に強い | 強いが設定が必要 |
| マルチクラウド | 不向き | 向いている |
ECS が向いているケース
① AWS ネイティブ構成で完結する
- ALB
- IAM
- CloudWatch
- Auto Scaling
これらが ほぼ設定レスで連携できます。
② 運用人数が少ない
- スタートアップ
- SRE 専任がいないチーム
→ ECS + Fargate でサーバ管理ゼロが実現可能です。
③ とにかく早く・安全に動かしたい
- IaC(CloudFormation / CDK)との相性が良い
- ベストプラクティスが AWS 側で整備されている
EKS が向いているケース
① Kubernetes が組織標準
- すでに K8s 運用経験がある
- Helm / Argo CD / Istio などを使いたい
② マルチクラウドを前提とする
- GKE / AKS との移植性
- ベンダーロックインを避けたい
③ 大規模・複雑なワークロード
- カスタムスケジューリング
- 複雑なネットワーク制御
- 高度な拡張(CRD)
「EKS = 上位互換」ではない
よくある誤解ですが、
EKS は ECS の上位互換ではありません
EKS は 自由度が高い代わりに、責任範囲が広いサービスです。
- Control Plane はマネージド
- しかし以下は自分たちで管理:
- ノード
- アドオン
- セキュリティパッチ
- バージョンアップ
→ 運用できる体制がないと、負債になりやすい。
実務的な選び方フローチャート
個人的な結論
- 9割のケースでは ECS で十分
- EKS は「必要になってから選ぶ」サービス
- ECS で困る頃には、EKS を運用できる組織になっている
まとめ
- ECS:シンプル・安全・AWS最適
- EKS:柔軟・標準・高コスト(運用)
- 技術選定は「将来の理想」より「今の現実」
おわりに
ECS と EKS は、どちらが優れているかではなく
どの前提・どのフェーズで使うかが重要なサービスです。
特にこれから AWS でコンテナを使い始める場合は、
まずは ECS を選ぶことで、構築・運用のハードルを大きく下げることができます。
その上で、 Kubernetes が必要になったタイミングで EKS を検討すれば遅くありません。
この記事が、ECS / EKS の選定で迷っている方の判断材料になれば幸いです![]()