Raspberry Pi の監視のために、Grafana Agent をインストールしようとした時に、何かと詰まったため、自分の備忘録も兼ねて記録しておきます。
(注意)この話と対策は、環境依存の話かも知れません。
書き手
Grafana 初心者 兼 Raspberry Pi 初心者
症状
Grafana Cloud のサイトにある指示に基づき、Agent をインストールしようとすると、Failed sha256sum check
と表示され、先に進めない。
環境
- Rasberry Pi 3B+
- カーネルバージョン 6.1.21-v8+ (2024-01-30 現在で、Raspberry Pi Imager でインストールするときの
RaspiOS 64bit(Legacy)
です。) - Raspberry Pi Imager でインストールした後に、
sudo apt update``sudo apt -y full-upgrade
を実行した状態。 - Grafana は、Grafana Cloud を使用しています。
対策
基本的には、Grafana で、Home > Connections で Raspberry pi 向けに提供している、シェルコマンドを手動で実行します。
- Grafana 提供のシェルコマンドを実行する。この時に、Grafana が生成してくれる。URL などの情報を記録しておく。
(参考)シェルコマンドは、次のようなものです。
ARCH="arm64" GCLOUD_HOSTED_METRICS_URL="https://prometheus-xxx.grafana.net/api/prom/push" GCLOUD_HOSTED_METRICS_ID="xxxxx" GCLOUD_SCRAPE_INTERVAL="60s" GCLOUD_HOSTED_LOGS_URL="https://logs-prod-xxx.grafana.net/loki/api/v1/push" GCLOUD_HOSTED_LOGS_ID="xxxxx" GCLOUD_RW_API_KEY="GCLOUD_RW_API_KEY" /bin/sh -c "$(curl -fsSL https://storage.googleapis.com/cloud-onboarding/agent/scripts/grafanacloud-install.sh)"
-
Failed sha256sum check
が出て終了。この時に、/tmp/
以下にgrafana-agent-xxxx.arm64.deb
というファイルが出来ます。 - 念のため、
grafana-agent-xxxx.arm64.deb
のハッシュ値を取って、 自分の目 で確認する。(ハッシュ値は、シェルコマンドに記載されています。) -
sudo dpkg -i /tmp/grafana-agent-xxxx.arm64.deb
で手動でインストール。 - シェルコマンド(
https://storage.googleapis.com/cloud-onboarding/agent/scripts/grafanacloud-install.sh
)に記載されているURL(https://storage.googleapis.com/cloud-onboarding/agent/config/config.yaml
)から、YAMLの設定ファイルを落として自分で修正して、/etc/
以下にコピーします。 -
sudo systemctl enable grafana-agent.service
およびsudo systemctl start grafana-agent.service
を実行して開始です。
備考
grafana-agent のインストールは、下記サイトの記事でインストールした方が良いかも知れません。
Install Grafana Agent in static mode on Linux