情報があふれる現代において、ネット記事との出会いは一期一会。
「あの話ってどこで読んだんだっけ?」と思って、記憶を頼りにあとから記事を探そうとしても、広大なネットの中から目的の記事を探すのはまさに大海撈針。
なので、いつも気になった記事はObsidian Web Clipperでクリップしてるんですが、スマホでは使えないんですよね。
仕方がないので、スマホではURLをノートにメモしておいて、あとで時間がある時にPCでクリップしたりしていたんですが、クリップしようとしたときには、
ってなってたりして、ヽ(`Д´#)ノ ムキー!! ってなるんですよ。
というわけで、スマホからクリップできるようにするやつを作りました:
使い方は簡単。
Discordの指定したチャンネルに、クリップしたいURLを投稿するだけ:
どういう仕組み?
仕組みはとてもシンプルで、すべて手元のPC上で完結するようになっています。
自分でサーバー(VPSなど)を運用する必要は一切ありません。
- スマホからDiscordの専用チャンネルにURLを投げる
- 家のPCで動かしているボットがそれを受け取る
- Playwright(ヘッドレスブラウザ)が裏側でURLにアクセスして、ページを読み込む(SPAなどJSでレンダリングされるページにも対応)
- Obsidian公式のWeb Clipperでも使われている抽出エンジン(defuddle)を利用して、綺麗にMarkdown化する
- ObsidianのLocal REST APIプラグイン経由で、直接Vaultに保存する
つまり、外出先からスマホでURLをチャットに投げておけば、家のPCが裏でせっせとVaultに記事を取り込んでおいてくれる、という寸法です。
ノートPCの場合も、ネットに接続したタイミングで自動的にクリップするようになっているので、いつもPCを持ち歩くモバイル派の方も大丈夫です。
セットアップ方法
必要なものは、Node.js(v24推奨)と、ObsidianのLocal REST APIプラグイン、そしてDiscordのボットアカウントです。
開発と動作確認はWindowsで行っていますが、Node.jsなので、たぶんMacでもLinuxでも動くと思います。
1. Obsidian側の準備
Local REST APIプラグインをインストール・有効化して、APIキーを取得しておきます。
2. リポジトリのクローンと依存関係のインストール
git clone https://github.com/Maki-Daisuke/obsidian-remote-clipper.git
cd obsidian-remote-clipper
corepack enable pnpm
pnpm install
pnpx playwright install chromium
3. 設定ファイルの作成
リポジトリ直下に .env ファイルを作って、ObsidianのAPI URLとキー、保存先フォルダ、Discordのボットトークンなどを書きます。
こんなかんじです👇️
OBSIDIAN_API_URL=http://127.0.0.1:27123/
OBSIDIAN_API_KEY=your_local_rest_api_key
DESTINATION_FOLDER=Clippings/
BOT_TYPE=discord
DISCORD_TOKEN=your_bot_token
DISCORD_CHANNEL_ID=your_channel_id
4. ボットの起動
pnpm run build
pnpm start
これだけで、自分専用のリモートクリッピング環境が爆誕します。
「Discordのボットトークンってどうやって取るの?」とか、「Local REST APIの設定ってどうやるの?」とか、細かい手順で迷ったら、最近はAIさんに聞けば一発で教えてくれるので、GeminiやChatGPTあたりに質問してください。
Windowsで常時起動しておきたいなら「Shawl」
ちなみに、Windowsでこのボットをずっと動かしておきたいなら、先日紹介した「Shawl」を使うのがめちゃくちゃおすすめです。
Node.jsのプロセスを簡単にWindowsサービス化できるので、PCを再起動しても勝手にバックグラウンドで立ち上がってくれます。
これで「完全自動化クリッピング環境」の完成です。
さらにマニアックなおまけ:Matrix対応&拡張性
「Discordなんて使わねえ!俺はセルフホストのMatrixだ!」というハッカーの皆さんのために、実はMatrixにも対応しています。
.env で BOT_TYPE=matrix にして設定を書き換えるだけでOKです。
また、ボットはけっこう簡単に追加できるようになっています。
Slack、Zulip、IRC、あるいはAmazon SQSなど、メッセージキューとして使えるサービスならなんでも対応できるはずです。
「俺の好きなサービスに対応した最強のボット」を作って、ぜひプルリク送ってください。
そんなわけで、Obsidianでクリップ生活をもっと便利にしたい方は、ぜひ遊んでみてください。

