はじめに
前回、difyのモデル選択とプロンプトについて基礎的なことを紹介しました。AIの能力を最大限に引き出すためには、適切なプロンプトを作成することが非常に重要です。そのため今回は、もっとプロンプトに注目してよりAIの機能の精度をあげるためのコツを、実際にdifyで比較しながら紹介します。
前回の記事
1. 基本原則
プロンプトを作成する上で、常に意識しておきたい基本的な原則です。
- 明確性: AIが意図を正確に理解できるように、明確で具体的な指示を心がけましょう。
- 簡潔性: 長すぎるプロンプトはAIを混乱させる可能性があります。簡潔に要点を伝えるようにしましょう。
- 目的意識: 何を達成したいのかを明確にし、その目的に沿ったプロンプトを作成しましょう。
2. プロンプト作成のテクニック
より効果的なプロンプトを作成するための具体的なテクニックをいくつかご紹介します。
質問の具体化
抽象的な質問ではなく、具体的な質問を心がけましょう。
キーワードの活用
回答に含めてほしいキーワードや、関連性の高いキーワードをプロンプトに含めることで、AIはより的確な情報を探しやすくなります。
思考プロセスの指示
複雑な問題に対して、段階的に考えるようにAIに指示することで、より論理的で精度の高い回答を得ることができます。「まず〇〇について考え、次に〇〇について検討し、最後に結論を出してください」といった指示が有効です。
AIについて説明して
まず、AIの歴史について簡単に説明してください。次に、現在のAI技術の主要な分野を3つ挙げ、
それぞれの応用例を1つずつ教えてください。
例示
期待する回答の例をいくつかプロンプトに含めることで、AIはその形式や内容を学習しやすくなります。
プログラミング言語のメリットを教えて
Python、Java、JavaScriptのそれぞれのプログラミング言語について、
初心者にとって主なメリットを箇条書きで3つずつ教えてください。
役割の付与
AIに特定の役割を与えることで、回答の質や視点をより意図した方向に導くことができます。「あなたは〇〇の専門家です。〇〇について説明してください」のように指示します。
温暖化についてどう思う?
あなたは地球温暖化問題に詳しい環境科学者です。
一般の人々に向けて、地球温暖化の現状と、私たちが個人としてできる対策を3つ教えてください。
さらに効果を高めるためのテクニック
- 否定的な指示の回避: 「〜しないでください」という指示よりも、「〜してください」という肯定的な指示の方が、AIはより理解しやすくなります。
- 制約の設定: 回答の形式、長さ、トーンなどを具体的に指定することで、より目的に合った出力を得られます。「〇〇文字以内で」「箇条書きで」「専門用語を使わずに」といった指示が有効です。
- 文脈の提供: プロンプト単体で理解できない場合、関連する情報や背景知識を提供することで、AIはより正確な回答を生成できます。
- 曖昧さの排除: 代名詞や指示語を避け、具体的な名詞を使用することで、AIの誤解を防ぎます。
- 段階的なプロンプト: 複雑なタスクに対して、最終的な回答を得るまでに複数回のプロンプトを 順番に送信することで、推論プロセスを助けます。特に、思考プロセスを指示するテクニックと組み合わせると効果的です。
- 外部知識の活用指示 : もしAIが特定の情報源(例えば、社内ドキュメントや特定のウェブサイト)を参照する必要がある場合、その旨をプロンプトに明示的に指示します。「〇〇という資料を参照して、〇〇について答えてください」といった形です。
- 出力を評価する基準の提示: 期待する回答の質に関する基準を伝えることで、AIはより質の高いアウトプットを目指します。「正確性、網羅性、簡潔さの観点から評価してください」といった指示が考えられます。
- プロンプトの反復と改善: 一度のプロンプトで完璧な回答が得られない場合でも、結果を分析し、プロンプトを微調整しながら改善を繰り返すことが重要です。
まとめ
曖昧な指示では期待通りの結果が得られなかったAIも、明確で具体的なプロンプトを与えることで、的確な回答を生成してくれます。プロンプトの記述を工夫するだけで、AIの回答が驚くほど洗練され、あなたの期待を上回る結果が得られるはずです
おまけ
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