【APIについて】の記事でWeb APIがあり、その中でのREST API及びSOAP APIがある旨を記載しました
その中でREST APIについては、下記へ記載しておりますため、今回はSOAP APIについて備忘がてら記載します。
SOAP APIとは?
SOAP=Simple Object Access Protocolの略
SOAP APIは、異なるプログラムやプラットフォーム間で情報を交換するためのプロトコルで、XML形式を使用して情報を送受信し、通信がHTTPやHTTPSなどのプロトコルを介して行われます。
SOAP APIは、企業間でのデータ交換やウェブサービスの構築などの用途で広く使用されています。
REST APIとの違いについて
SOAP APIとREST APIの主な違いを具体例を挙げて説明します。
例えば、銀行のシステムがSOAP APIを使用して顧客の口座情報を取得する場合、SOAPは以下のようなXMLベースのリクエストを送信します。
<soapenv:Envelope xmlns:soapenv="http://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/" xmlns:web="http://www.example.com/webservice">
<soapenv:Header/>
<soapenv:Body>
<web:GetAccountInfo>
<web:AccountNumber>123456789</web:AccountNumber>
</web:GetAccountInfo>
</soapenv:Body>
</soapenv:Envelope>
一方、同じ情報をREST APIを使用して取得する場合、RESTfulなURLを介してHTTP GETリクエストを送信します。
GET http://api.example.com/accounts/123456789
SOAP APIのリクエストはXML形式であり、SOAPの厳密な規格に従って構築されています。
一方、REST APIはシンプルで直感的なHTTPリクエストを使用しています。
SOAP APIとREST APIの使い分けについて
SOAP APIとREST APIの使い分けについて、具体例を挙げて説明します。
・SOAP API
例えば、企業内のバックエンドシステム間の通信にはSOAP APIが適しています。
これは、SOAPがメッセージレベルでのセキュリティやトランザクション管理を提供し、大規模で複雑なシステム間の通信に適しているためです。
・REST API
モバイルアプリケーションやウェブアプリケーションとの通信にはREST APIがより適しています。
これは、RESTがシンプルで柔軟性が高く、リソース指向のアーキテクチャを採用しており、軽量なクライアントとの通信に向いているためです。
まとめ
SOAP APIについて、REST APIと比較してみました。
SOAP API:は厳密な仕様に基づいており、セキュリティや信頼性が必要な場合に適している。
REST API:はシンプルで柔軟性が高く、軽量なクライアントとの通信に適している